陽のあたる場所

こたろ

文字の大きさ
上 下
122 / 449
B型行進曲

B型行進曲27

しおりを挟む
そうだ…


恋の話をしていた…あの時の瞳に似てるんだ…。


自分の"天使"について熱く語った日の瞳に……。



でも一文字で例えるならば、あの時は"暖"…


そして今は"熱"……。



どちらにしても、彼の"陽"が働いている事には間違いない--。



「あの2000年のAIR JAMは凄かったらしいですね…。

俺の兄貴がずっと興奮して語っていたんですよ。


みんな興奮して警備員押しのけて、会場は大パニックになって…

とにかく凄かったって…。

AIR JAMが最期の年に行けて本当に良かったって…。」



「そっかぁ。福永さんの兄貴は行ったんですか。

ホンマに羨ましい限りですわ。


あのAIR JAMを生で観てたら、

もっと人生変わっとったかもしれんですなぁ(笑)」




なぜ音楽とはこんなにも人の心を動かすのだろう…?


なぜ人は音楽でこんなにも熱くなれるのだろう……?



「俺も…

あの日友達に誘われたのに行けなくて…。」


「マジっすか!?

信じられんっ!!


あ~っ!!勿体ないっ!!!!」


「ですよねw


…行ってたら、




俺も人生変わってたかもしれないですね(笑)」




人は時に"後悔"という無駄な感情を持ってしまう。


後悔なんてしても"もしも"なんて架空は存在しないのだから、

後悔なんて意味がないんだ…。



でも唯一"陽(+)"に転じるとするならば……?




「福永さん!!

俺はもしも今後AIR JAMが復活するような事があったら

次は何が何でも絶対行きたいんですわっ!!」



そう、

『後悔を次に生かす』ということ…。



「でももうあれから10年以上も経ってますからねぇ…。」




"未来"なんて、所詮誰にも予測はつかないのだ。



だからこそ、時には夢物語を語るのもいいだろう--。




別にどんな妄想も、ただのオ○ニーも、空想の世界なら自由自在さ♪



でも現実は時に残酷で……




そして時に…………?





「真央?

お前今何してんの?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

由紀と真一

廣瀬純一
大衆娯楽
夫婦の体が入れ替わる話

島猫たちのエピソード2025

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

【完結】さよなら、私の愛した世界

東 里胡
青春
十六歳と三ヶ月、それは私・栗原夏月が生きてきた時間。 気づけば私は死んでいて、双子の姉・真柴春陽と共に自分の死の真相を探求することに。 というか私は失くしたスマホを探し出して、とっとと破棄してほしいだけ! だって乙女のスマホには見られたくないものが入ってる。 それはまるでパンドラの箱のようなものだから――。 最期の夏休み、離ればなれだった姉妹。 娘を一人失い、情緒不安定になった母を支える元家族の織り成す新しいカタチ。 そして親友と好きだった人。 一番大好きで、だけどずっと羨ましかった姉への想い。 絡まった糸を解きながら、後悔をしないように駆け抜けていく最期の夏休み。 笑って泣ける、あたたかい物語です。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

手術したらパニック障害になりました

あやは
エッセイ・ノンフィクション
パニック障害 名前は知っててもどんな病気か詳しくは知らなかった。 電車も乗れない、美容院、病院、人混みのスーパー、外食、アミューズメントパーク。全部が行けなくなる。楽しみを奪うこわい病気。 卵巣嚢腫手術後、無理をしすぎてパニック障害になってしまった私の闘病記。

絶望から始めましょう

葦家 ゆかり
現代文学
上京し銀行に就職した風谷真希(かぜたに まき)は、やりたくない仕事や恋人との破局を経て、鬱になってしまう。最後の力を振り絞って引っ越した海辺の町・下田で、海を眺め、新しい人と交流しながらなぜ自分はこうなってしまったんだろうと過去を振り返っていく。不安定な家庭、毒親、愛か何か分からない自分……。 それまでの考え方や人生をリセットし、息のしやすい新しい人生を再構築していく希望と再生の物語。

田舎のお婆ちゃんから聞いた言い伝え

菊池まりな
ホラー
田舎のお婆ちゃんから古い言い伝えを聞いたことがあるだろうか?その中から厳選してお届けしたい。

追悼

アーエル
エッセイ・ノンフィクション
🌻🐰✨️🌻🐰✨️🌻🐰✨️🌻🐰✨️🌻🐰✨️🌻🐰✨️ 文字どおり追悼を投稿します ときどき 投稿するため 公開にしています 他社にも投稿します

処理中です...