陽のあたる場所

こたろ

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B型行進曲

B型行進曲25

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「自殺…かぁ…。」


「まぁ、そいつもそいつで自殺マニュアルの本とか持ってるような奴で

な~んか2人で暗い話ばっかしてましたね(笑)」




それから…

昔あまり友達がいなかった事、

教室の片隅で本でも読んでいるような大人しい女の子だったこと

そしてそんな自分が嫌いだったこと…。



将吾くんはそんな俺の陰気くさい昔話をずっと楽しそうに聞いていた--。




そう、将吾くんの一言にドキッとしたのは…


昔の彼を思い出したからではなく、

昔の暗い自分を悟られたような気がしたから…。


どうせなら先に言ってしまいたかったんだ

決して完全な太陽ではないことを…。



「福永さんも昔はそんな面があったんですなぁ…。」



人は時に、他人の不幸話聞いて安心するのはなぜだろう…?


だからといって、決してその先の不幸を望んでるわけではないんだ--。



ただ、ちょっとだけ不幸を分かち合えば、また前に歩めそうな気がするんだ…


"自分だけじゃない"と--。



「そういえば…


アハハっ!」


「…え?」


「なんか今思えば…

Dragon Ashを聴くようになってから変わった気がします…」


「…え?どうゆう事っすか?」



「もちろん他のキッカケもあったけど…


Dragon Ashを聴くようになってから

前向きな自分になれた気がします!(笑)」


「マジ!?」


「アハハっ!!

音楽ってスゴいですね♪(笑)」



「俺も…


実は俺もそうなんですわ…。」


…え?
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