118 / 449
B型行進曲
B型行進曲23
しおりを挟む
「あれで19歳とはホンマの天才ですな!!」
「うん、マジ天才っ!!」
「それに比べて俺は何やっとんじゃぁ……
はぁ…。
俺みたいな糞っタレには幸せになる権利なんてないんですかね?」
「は?何言ってんスか!?(笑)
んな大袈裟なw」
「建志は19であんなすげぇ曲作って人の心を動かしとるのに、
俺は生きてて誰かの役に立っとるんかな…?
ただ好きな女1人さえ…
たった1人の心さえ動かせんっちゅぅのに…。」
俺「将吾くん…
大丈夫っすよ!
人間、仕事しているだけでも誰かの役には立ってますから♪」
「はは…。」
将吾くんは納得いかないような表情で、半笑いしてまた仕事に手をつけ始めた。
将吾くんのマイナス発言はきっと半分は冗談なんだろうけど…
裏を返せば半分は本音なのだろう…。
俺より5つも年下でまだ若いし、
きっとまだいろんなモヤモヤが今彼の中にあるのだろうか…?
「将吾くん、
そういえば将吾くんて、確かバンドやってるんスよね?
活動はしてるんですか?」
「……。
バンドは…
一応やっとりますが、
なんとなくやってるだけでほとんど活動してませんし、
趣味程度に続けよう思っとるくらいですね…。」
将吾くんは手をとめずにそっぽ向いたまま話していた…。
なんだかそれをみて、俺はもうこれ以上ツッコんではいけない気がして…
「そっかぁ…。」
一言だけ呟いて俺も仕事を続けた。
それから、その日の昼休憩、
いつも通りに将吾くんと高円寺の天使のもとに向かって、
俺は数日前からフと思い出した昔話を、なんとなくし始めていた…。
そう…
それは将吾くんの言った一言がキッカケだったんだ--。
「うん、マジ天才っ!!」
「それに比べて俺は何やっとんじゃぁ……
はぁ…。
俺みたいな糞っタレには幸せになる権利なんてないんですかね?」
「は?何言ってんスか!?(笑)
んな大袈裟なw」
「建志は19であんなすげぇ曲作って人の心を動かしとるのに、
俺は生きてて誰かの役に立っとるんかな…?
ただ好きな女1人さえ…
たった1人の心さえ動かせんっちゅぅのに…。」
俺「将吾くん…
大丈夫っすよ!
人間、仕事しているだけでも誰かの役には立ってますから♪」
「はは…。」
将吾くんは納得いかないような表情で、半笑いしてまた仕事に手をつけ始めた。
将吾くんのマイナス発言はきっと半分は冗談なんだろうけど…
裏を返せば半分は本音なのだろう…。
俺より5つも年下でまだ若いし、
きっとまだいろんなモヤモヤが今彼の中にあるのだろうか…?
「将吾くん、
そういえば将吾くんて、確かバンドやってるんスよね?
活動はしてるんですか?」
「……。
バンドは…
一応やっとりますが、
なんとなくやってるだけでほとんど活動してませんし、
趣味程度に続けよう思っとるくらいですね…。」
将吾くんは手をとめずにそっぽ向いたまま話していた…。
なんだかそれをみて、俺はもうこれ以上ツッコんではいけない気がして…
「そっかぁ…。」
一言だけ呟いて俺も仕事を続けた。
それから、その日の昼休憩、
いつも通りに将吾くんと高円寺の天使のもとに向かって、
俺は数日前からフと思い出した昔話を、なんとなくし始めていた…。
そう…
それは将吾くんの言った一言がキッカケだったんだ--。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


炊事と温弁当勉
淀川 乱歩
エッセイ・ノンフィクション
Copyright © いらすとや. All Rights Reserved.
※時計じかけのオレンジ オリジナル・サウンドトラック
サントラ
CD · 中古商品, 非常に良い
¥1,407Amazon

喪女に悪役令嬢は無理がある!
夢呼
恋愛
都立高校に通う山田椿は高校二年生。クラスでも存在感0の喪女。
そんな彼女が校舎の片隅の階段で昼休みにぼっち飯を終えてライトノベルを読んでいた時、ふざけた合っていた男子生徒達の放ったサッカーボールが顔面に当たり階段から落下してしまう。
気が付いたらさっきまで読んでいたラノベの世界に入り込んでいた!しかも役どころは断罪決定の悪役令嬢のオフィーリア!完全無欠の喪女の椿にはハードルが高すぎる!
自分が死んで転生してしまったと信じた椿は無駄に断罪回避に走らず、このまま断罪される道を選ぶのだが・・・。
自分を断罪するはずの婚約者のセオドア様に声を掛けられた。
「あんた、山田じゃね?」
なんと、どういうわけかセオドア様の中にクラスメイトの柳君が憑依していた!
驚くだけじゃ済まない。柳君は完全たる陽キャ!陰キャ喪女の椿には彼を相手にするのもハードルが高い。
とは言っても、この世界の事情を全く知らない柳君は椿しか頼る人はおらず。
結局二人は常に一緒にいることに。断罪はどこへ?
カクヨム様にも投稿しています。
※10万文字を超えてしまいましたので、長編へ変更しました。
申し訳ありません・・・。
短い怖い話 (怖い話、ホラー、短編集)
本野汐梨 Honno Siori
ホラー
あなたの身近にも訪れるかもしれない恐怖を集めました。
全て一話完結ですのでどこから読んでもらっても構いません。
短くて詳しい概要がよくわからないと思われるかもしれません。しかし、その分、なぜ本文の様な恐怖の事象が起こったのか、あなた自身で考えてみてください。
たくさんの短いお話の中から、是非お気に入りの恐怖を見つけてください。
伏線回収の夏
影山姫子
ミステリー
ある年の夏。俺は15年ぶりにT県N市にある古い屋敷を訪れた。大学時代のクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。屋敷で不審な事件が頻発しているのだという。かつての同級生の事故死。密室から消えた犯人。アトリエにナイフで刻まれた無数のX。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の6人は大学時代、この屋敷でともに芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。6人の中に犯人はいるのか? 脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる