陽のあたる場所

Ｂ型行進曲

Ｂ型行進曲22

「あれは名曲ですなぁ♪」


「将吾くんもその辺の古いやつも知ってるんですね？

あとはそのFeverの歌詞がヤバいんで！

将吾くんにもぜひ要チェキっ!!して欲しいっス(笑)」


「アハハハっ」



あの歌詞は本当にグッときて、

当時頭の中で自分と重ね合わせながら歌詞を聴いていた－－。



－Fever－


ありふれた毎日の日々の中下りてくるすべてのものに感謝

 頭に微熱　抱えたままもう一度前へ歩き出そうとする

あせるがゆえに迫り来る恐怖　吐き出せないままそれは流れて

背負いきれると軽視した結果　終わりのないスピードレース開始

目標はまだ夢のまた夢で　到達するにはかなり困難な道

着地成功は難しく　世代の知性は足踏み状態

それでも何か考え出す脳　行き止まりと知らずに前進

つぶれかけたこめかみで感じながら方向見つけてさらに前進

生きた証をたてようとした　それだけで少し誇らしげな態度

支離滅裂な行動　それを補う子供じみた一面

ありふれた毎日の日々の中　降りてくるすべてのものに感謝

頭に微熱　抱えたままもう一度前へ歩き出そうとする

逃げ道をなくすことによって前に進むしか術をなくした

否定するのに疲れを感じて少し利口に振る舞ったりした

生きた証をたてようとした　それだけで少し誇らしげな態度

支離滅裂な行動　裏側にある自信はさらに膨張…





「将吾くん、知ってます？

あの陽はまたのぼり…とかあの辺の曲を出した時って

建志はまだ19歳なんですよ!!




ヤバくないですかっ!?」





……あ、19歳…。


そういえば…。




当時のMISIAと同じ年だ…。


つまりは当時の"彼"とも…。