115 / 449
B型行進曲
B型行進曲20
しおりを挟む
人はなぜ、自分と相反するモノに惹かれるのだろう…?
そして時になぜ、似たモノ同士が惹かれ合うのだろう…?
「え、フクっちも"いくえみ綾"好きなの!?」
あの日から、佐藤さんと鈴木さんと、
そして時々名字もしらないユキエちゃんと
私たちは授業をさぼって度々教室で話をするようになっていた。
私は相変わらず緊張していたけど
意外とみんな似た趣味もあって、共通の話題で盛り上がっていた--。
「マコトは実は漫画オタクだからねぇ(笑)」
鈴木さんは少女漫画からあらゆるジャンルの漫画に詳しく、
私が当時好きだった漫画家"いくえみ綾"の話をお互い熱く語ったりしていた--。
実は漫画好きな鈴木さんと
音楽好きな佐藤さんと
とにかくDragon Ash好きのユキエちゃんと…
授業をさぼったほんの数十分の時間が、
私には刺激を受ける学校で唯一楽しい時間だったのだ。
「フクっちぃ、
次も移動教室でみんな帰ってこないっぽいからサボっちゃおっか?(笑)」
「うん♪そうしよっか(笑)」
彼女たちは私と相反するようで
案外似た者同士だったのかもしれない--。
そんな自分は今も漫画好きで…
音楽好きで…
洋服好きで……
すでにあの頃自分の土台が出来上がっていたのかもしれない…。
「福永さんはどんな音楽聴いとるんですか?」
「…え?」
2011年3月の始め、将吾くんは仕事中にiPodで"Hi-STANDARD"の曲を流し、
反応を伺うように俺に訊ねてきた。
まるで『Hi-STANDARDは好きですか?』と言わんばかりに…(笑)
「なにか好きな音楽やジャンルありますか?」
「あ--。俺はあんまり最近音楽聴いてないけど、
無難にJ-POPと…あとはHIP HOPが好きでしたね。」
「ヒップホップ?
福永さん、それって例えば…
"Dragon Ash"とかですか?」
そして時になぜ、似たモノ同士が惹かれ合うのだろう…?
「え、フクっちも"いくえみ綾"好きなの!?」
あの日から、佐藤さんと鈴木さんと、
そして時々名字もしらないユキエちゃんと
私たちは授業をさぼって度々教室で話をするようになっていた。
私は相変わらず緊張していたけど
意外とみんな似た趣味もあって、共通の話題で盛り上がっていた--。
「マコトは実は漫画オタクだからねぇ(笑)」
鈴木さんは少女漫画からあらゆるジャンルの漫画に詳しく、
私が当時好きだった漫画家"いくえみ綾"の話をお互い熱く語ったりしていた--。
実は漫画好きな鈴木さんと
音楽好きな佐藤さんと
とにかくDragon Ash好きのユキエちゃんと…
授業をさぼったほんの数十分の時間が、
私には刺激を受ける学校で唯一楽しい時間だったのだ。
「フクっちぃ、
次も移動教室でみんな帰ってこないっぽいからサボっちゃおっか?(笑)」
「うん♪そうしよっか(笑)」
彼女たちは私と相反するようで
案外似た者同士だったのかもしれない--。
そんな自分は今も漫画好きで…
音楽好きで…
洋服好きで……
すでにあの頃自分の土台が出来上がっていたのかもしれない…。
「福永さんはどんな音楽聴いとるんですか?」
「…え?」
2011年3月の始め、将吾くんは仕事中にiPodで"Hi-STANDARD"の曲を流し、
反応を伺うように俺に訊ねてきた。
まるで『Hi-STANDARDは好きですか?』と言わんばかりに…(笑)
「なにか好きな音楽やジャンルありますか?」
「あ--。俺はあんまり最近音楽聴いてないけど、
無難にJ-POPと…あとはHIP HOPが好きでしたね。」
「ヒップホップ?
福永さん、それって例えば…
"Dragon Ash"とかですか?」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる