陽のあたる場所

Ｂ型行進曲

Ｂ型行進曲19

「うん♪

最近ハマってるんだ♪」


「いいよね？私も好き～♪

つーかユキエが超好きなんだよね♪

マジ健志の大ファンなのアイツ!!


ユキエって分かる？私たちといつも一緒にいる隣のクラスのコ！」



ユキエちゃんは隣のクラスのギャルで

ギャル全盛時のこの時代でもウチの学校は部活熱心だから

スポーツマンだらけでギャルが少なく、ユキエちゃんはいつも１人でいて浮いていた。



ウチのクラスもギャルは佐藤さんと鈴木さんくらいで、

２人もやっぱりクラスから浮いていた。




私は最初から気になっていたのだ。


その３人のことが…。




特に鈴木さんは２年に上がった時の自己紹介で…



『私ぃ友達少ないんで、みんな仲良くしてくださ～い！(笑)』


と言っていたから…。



そんなの学校に少ないだけで、

別に外に友達がいっぱいいるのは想像ついてたけど…



私はその言葉がずっと気になってて

彼女と"友達になりたい"と心の中で願っていたのだ－－－。