陽のあたる場所

Ｂ型行進曲

Ｂ型行進曲14

２月も終わりにさしかかる頃

俺と将吾くんコンビは益々仲良くなってきていて、

互いにタメ語混じりの敬語になってきていた－－。



シゲルもすっかり仕事場のみんなとは馴染んできていたけど…




将吾くんはこの日なんだか暗い表情でタバコを吸っていた…。


「……。」


「すんません、なんか…。

福永さんのお友達やから、良い人とは分かっとるんですがね…。」


「うん、シゲルは良い奴だよ。

まぁそのうち仲良くなれるって♪」



「俺、Ｂ型の友達って１人もおらんのですわ…。」


「…え？マジで？」



「そりゃ今までも仕事場では会うことはあったけ…。」



シゲルの血液型は確かにＢ型で、よくシゲル本人も自ら宣伝していた(笑)



しかし俺はそんなことより将吾くん自身が

女友達も１人も作らずに、Ｂ型の友達も１人も作らずに居たら

『どんだけ友達になれる奴自ら狭めてんだよ!?』


ってツッコミそうになったけど…(笑)



「そんな事言われると俺の友達紹介しづらくなるじゃないですか(笑)」


「…え？」





「だって俺、

Ｂ型の友達が多いから(笑)」



「げっ!!マジっ!?」




そして後に…


ある意味俺が初めての女友達になり

まさかシゲルが初めてのＢ型の友達になるとは



この時彼はまだ知る由もなかった(笑)