陽のあたる場所

こたろ

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B型行進曲

B型行進曲12

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それから将吾くんは、少し間をあけて再び話しだした。


「確かにそうですな…。

俺は今、あの子のいない人生など考えられませんわ。


あの子のためなら死ねる!!くらい思ってますわ。



でも、そんなんカッコ悪い話ですな…。」


「いやいやw

俺はカッコ悪いとかそんなんどうでもいいと思いますよ?w


大切なのは、今楽しいかどうか。



ただ、俺がもし彼女の立場なら、

やりたい事があったり、夢があったり、

何かに夢中になっている将吾くんの方が魅力的だと思うんですよね!!」


「……。」


「別になんでもいいと思うんですよ!!

どんな仕事でも、どんな趣味でも。


何かに夢中になってる方が輝けると思うんですよ!!



そしたら、彼女の見方も変わるんじゃないですかね!?」



それからしばらく将吾くんは黙っていた。





そして少し笑いながら再び口を開いた…。


「まさか福永さんに、こんな説教されるとは思いませんでしたわ…w」


「いやいや、説教のつもりじゃ…。

すみません、なんかでしゃばった事言っちゃって…w」



「いや、いいんですよ。

福永さんの言うとおりや…。


うん、確かに普通の女の子ならそうですわな。


やりたい事ないなんて、恥ずかしい話やな…。」



それから、将吾くんはしんみりとしながら

ずっと『うんうん…』と納得して、何か考えているようだった…。



俺は俺で、今言った事がホントに正しかったのか、1人で考えていた…。
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