陽のあたる場所

こたろ

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B型行進曲

B型行進曲11

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「福永さんありがとうございます!!

将吾のヤツ、福永さんの事はずいぶん慕っているようなんで

明日からよろしくお願いしますね。」



「はい♪むしろ俺の方こそ!!」



そしてその日の昼食時、俺と将吾くんは

またパニーニを食べながら恋愛話をしていた--。



「俺の場合はそもそも性別的に受け入れられなかったんで、

どうにもならないですし、もう諦めついてます。

でも将吾くんの場合、自分次第で可能性はあるんじゃないですか?」


「そう思いたいですわ…。

でも、福永さんの場合性別が理由ってのも悔しい話ですなぁ…。」


「いや、もう俺は場合別にそんなのどうでもいいというか、

真央といて楽しいっていう、それだけでいいんですよ!



俺は別に今も楽しいですし、恋愛なんてしなくても楽しいんで♪」


「俺はそう思えんのですわ…。


別に仕事なんかなんでもええ。


好きな女と一緒になれたらそれでええ。



そしたら好きな女のためになら仕事も頑張れるっちゅーもんですわ!!」


「……。」


人間の考え方なんて十人十色で何が正しいなどホントはないのだ。



ただ俺と将吾くんは考え方が全然違うから、

俺は俺としての意見をぶつけてみたかった…。


「正直、俺の中で恋愛というのは、

自分の人生のプラスアルファでしかないんですよね。


俺は別に仕事が楽しいとか、趣味が楽しい、友達と遊ぶのが楽しい、

それだけで幸せです。



俺は恋愛に依存する人生はあまり好きではないんですよ。



なぜなら、

1人の人間だけに依存してしまうと、

例えばその人がいなくなったとしたら…


生きていけなくなりそうで怖くないですか?」
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