陽のあたる場所

こたろ

文字の大きさ
上 下
91 / 449
幸福の変革者

幸福の変革者27

しおりを挟む
「はい♪

フクはよく話してますよ♪」


渋滞して進まない車内、店長が間を埋めるように質問すると、真央は勢いよく頷いた。


「え、フクくん俺らのどんなこと話してんの!?」


あ…。


それはヤバそうな……。



俺は悪い予感がして、

『余計な事言うな』という意味を込めて

肘で真央の脇腹を軽くついた。


「え…言わない方がいい?」

「おいおい…」

やめてくれ…。


「なになに?」


「真央さん言ってくださいよ!!」


店長とロクさんが食いついてくる中、

宇野さんも無言でこっちを向いてきて目があった。


「言っちゃうよ?(笑)」

「あ~っ…」

「フクくん黙ってて!!」

「で、なんスか!?」



真央はニヤニヤとしながら早く言いたいという様子で話しだした。


「とりあえず店長は風俗がとっても大好きで~

AVも大好きでDVDを物凄くいっぱい持ってるって聞きました♪(笑)」


「アハハハハハハハっ!!」



さっきまで無言だった宇野さんが大爆笑しだした。



あぁ…

やめてくれぇ…



「真央さん!俺の事はなんか言ってましたか!?」


「ロクさんはぁ…あんまり聞いたことないですけど…」


「…え?」



「う~んと、あ…


でもとりあえず風俗好きとは聞いてます♪」


もうだめだ…笑うしかない…(笑)


「ははは…。」



「福永さん俺にはあんまり興味ないんですね?(泣)」


「ロクさん、俺そうゆうわけじゃ…っ」

「違うんです♪

とりあえず、フクは店長が大好きなんですよぉ♪」


「は?ばっ…何…お前やめ…っ」


慌てて俺は真央にもう一度肘うちをした。


「え~なんで嫌がるの~?

フォローしてあげてんのにっ!!」


「え…ただのフォローだったの?(泣)」


店長は苦笑いだし(笑)







「もういいっっ!!

真央!!お前はもう黙ってろ!!(笑)」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

致死量の愛と泡沫に+

藤香いつき
キャラ文芸
近未来の終末世界。 世間から隔離された森の城館で、ひっそりと暮らす8人の青年たち。 記憶のない“あなた”は彼らに拾われ、共に暮らしていたが——外の世界に攫われたり、囚われたりしながらも、再び城で平穏な日々を取り戻したところ。 泡沫(うたかた)の物語を終えたあとの、日常のお話を中心に。 ※致死量シリーズ 【致死量の愛と泡沫に】その後のエピソード。 表紙はJohn William Waterhous【The Siren】より。

人喰い遊園地

井藤 美樹
ホラー
 ある行方不明の探偵事務所に、十二年前に行方不明になった子供の捜索依頼が舞い込んだ。  その行方不明事件は、探偵の間では前々から有名な案件だった。  あまりにも奇妙で、不可解な案件。  それ故、他の探偵事務所では引き受けたがらない。勿体ぶった理由で断られるのが常だ。断られ続けた依頼者が最後に頼ったのが、高坂巽が所長を務める探偵事務所だった。高坂はこの依頼を快く引き受ける。  依頼者の子供が姿を消した場所。  同じ場所で発生した二十三人の行方不明者。  彼らが姿を消した場所。そこは今、更地になっている。  嘗てそこには、遊園地があった。  遊園地の名前は〈桜ドリームパーク〉。  十年前まで、そこは夢に溢れた場所だった。  しかしある日を境に、夢に溢れたその場所は徐々に影がさしていく。  老若男女関係なく、二十三人もの人が、次々とその遊園地を最後に、忽然と姿を消したからだ。あらゆる方向性を考え懸命に捜索したが、手掛かり一つ発見されることなく、誰一人発見される事もなかった。  次々と人が消えて行く遊園地を、人々はいつしか【人喰い遊園地】と呼び恐れた。  閉園された今尚、人々はその遊園地に魅せられ足を踏み入れる。  肝試しと都市伝説を確かめに……。  そして、この案件を担当することになった新人探偵も。  新人探偵の神崎勇也が【人喰い遊園地】に関わった瞬間、闇が静かに蠢きだすーー。  誰もそれには気付かない……。

図書感想 六月

犬束
エッセイ・ノンフィクション
 今月の読書感想文は、探偵小説特集です。

【完結】私の結婚支度金で借金を支払うそうですけど…?

まりぃべる
ファンタジー
私の両親は典型的貴族。見栄っ張り。 うちは伯爵領を賜っているけれど、借金がたまりにたまって…。その日暮らしていけるのが不思議な位。 私、マーガレットは、今年16歳。 この度、結婚の申し込みが舞い込みました。 私の結婚支度金でたまった借金を返すってウキウキしながら言うけれど…。 支度、はしなくてよろしいのでしょうか。 ☆世界観は、小説の中での世界観となっています。現実とは違う所もありますので、よろしくお願いします。

バレー部入部物語〜それぞれの断髪

S.H.L
青春
バレーボール強豪校に入学した女の子たちの断髪物語

(完)悪役令嬢は惚れ薬を使って婚約解消させました

青空一夏
恋愛
私は、ソフィア・ローズ公爵令嬢。容姿が、いかにも悪役令嬢なだけで、普通の令嬢と中身は少しも変わらない。見た目で誤解される損なタイプだった。 けれど大好きなロミオ様だけは理解してくれていた。私達は婚約するはずだった。が、翌日、王太子は心変わりした。レティシア・パリセ男爵令嬢と真実の愛で結ばれていると言った。 私は、それでもロミオ様が諦められない・・・・・・ 心変わりした恋人を取り戻そうとする女の子のお話(予定) ※不定期更新です(´,,•ω•,,`)◝

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

酩酊猫のモノローグ

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
「ナニカに酩酊してるんじゃないの?」って思われるような事が書かれている場所。時々ホントに酒気帯びで書いてます。

処理中です...