陽のあたる場所

幸福の変革者

幸福の変革者3

「…え、

どうしてですか…？」


「俺、実はその…なんと言いますか…






簡単に言うとセックス中にイケないんですよね…。ｗ」




「…え。…それは、最中の時ですよね？


変な話、自分だけの時は…」



「自慰行為ならイケるんですけどね…。


なんなんでしょうね(笑)



今まで何度試みてもダメだったんですよ…。」


「本番だと萎えちゃうみたいな…？」



「一応、勃つには勃つんですけど、半勃ち状態みたいな…。ｗ」



「でも別にいいじゃないですか!!

挿入するだけが全てじゃないですからね(笑)」


「…まぁそうかもしれないですけど…。」




「そうじゃないと俺が困ります(笑)


俺なんてそもそもチ○コ自体がないですからｗ


チ○コのデカさだのテクの上手さだの聞きますけど

俺はそんなことよりも

お互い思いやりのあるセックスをできればそれに勝るモンなんてないと思うんですよ!!」



「そうであって欲しいですね♪」




「例えば俺の女友達で、

『挿れてる最中なんて全然気持ちよくない!!クリの方が全然気持ちいいっ!!』

って言ってるコもいますからね(笑)


感じ方なんて人それぞれなんですよ♪



大切なのはお互いを思いやりを持って、

相手に本心も伝えて、

"２人にとっての良いセックスの仕方"を開拓することじゃないですかね！？」



「アハハっ!!

福永さんは頼もしいですね♪」



「ちょっｗ

俺、真剣に話してるんスよ!?(笑)



馬場さん!!大丈夫ですよ!!!


きっと馬場さんのことを理解して、心から通じ合える女性もどこかにいるはずですよ!!



その上で人工授精の話をしたら、きっと相手も理解してくれますよ!!」




そう…俺はなんだか必死だったんだ…。




ホントは馬場さんを通して自分の生き方も肯定したかったからなのかもしれない…。





「そうですよね。なんだかそう思えてきました(笑)



それで思い出したんですけど…

福永さん、そういえば




『SHORTBUS（ｼｮｰﾄﾞﾊﾞｽ）』って映画知ってます？」