陽のあたる場所

こたろ

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「大丈夫ですか?福永さんw

しっかりしてくださいよ(笑)」


「ちょっとボーっとしてたら、駅通り過ぎちゃったみたいですね。ははw


そうゆう馬場さんは何してたんですか?」


「スーパーで牛乳買ってから帰ろうと思って…」

「あ、そういえば馬場さんも高円寺でしたっけ?」


「そうですよ♪

福永さんは新宿ですよね?」

「はい♪」


「じゃあ俺はスーパー行って来るんで♪

駅は向こうなんで間違えないでくださいよ(笑)」


「ははは。

あ!!馬場さん!

スーパー行くなら多分向こうのオーケーストアの方が安いですよ?(笑)」

「あ、そうですね♪

じゃあちょうど帰り道だしオーケーに寄って行きます♪

では!!」



この職場はやたら高円寺の人が多くて、

みんな家まで歩けるような距離に住んでいる。


みんなは社員やフルタイムのアルバイトで、毎日この職場で働いているから、

そりゃ職場から近い方がいいに決まってるよな。


俺は自由人で、あまりどこかに所属するのは好きじゃないから、

自由にやりたい仕事だけやっている。


ま、だからこそ、どこでも行きやすい新宿に住んでいるのだ♪


そういえば将吾くんもいつもチャリンコで来てるし、

同じ高円寺って言ってたっけな…。



駅に向かわず立ち止まっていると

「居酒屋のご利用はいかがですか~?」


居酒屋の呼び込みの人や仕事帰りの人々でごった返していた。

今日は金曜日だから、飲みに行く人が多いようだ。



『あ、そうだ♪』



俺は馬場さんが向かったオーケーストアに向かって急に走り出していた。



数十メートル先にすぐ馬場さんが見えてきて

走ったらすぐに追いついた。



「馬場さん!!」



「あれ?どうしたんですか?」



「ハァハァっ」

「どうしたんですか?そんな急いで(笑)」


「あの、馬場さん!これから時間空いてますか?」

「…?はい。」



「良かったら…



軽く飲みにでも行きませんか?」


なんだか俺は必死になっていた…。


俺は何がしたいのだろう…。



"将を射んとすれば先ず馬を射よ"ってか!?(笑)




俺の中の好奇心とお節介が渦を巻く…。



いつの間にか導火線に火が付きだしていた---。
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