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クレシェンド
クレシェンド11
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「え~!?可愛いくない?
私はこのコが一番可愛いと思ってるんだけど。」
薄暗い校舎の近くにある花壇の上で、
私は数少ない友達が載っているプリクラ手帳を玉木さんとみていた。
私は自分のプリクラ手帳の中で一番可愛くてイケてると思っていた
中学時代の友人"モエ"を指差して玉木さんに自慢気に話をしていた。
それは、モエと高校時代にとった唯一のプリクラ。
あの、モエと最後行ったカラオケの日のものだった…。
玉木さんの"原始人"と言う表現は、いつも色黒なギャル全般にしていて、
彼の中で"ギャル"は全くタイプではなかったようだ。
「こんな原始人みたいな友達と遊んだりしてるの?」
「……。
昔はね。」
そう、昔はね。
きっとあの頃3人で過ごした日々を引きずっているのは私だけなのだろう…。
モエにもミキにも今はもう新しい世界があって……。
「でも、もう2人には会っていないの…。」
前に進んでないのは私だけ…?
それから、私はまた玉木さんの前で泣いていた…。
「大丈夫。そんな友達いなくても、俺がいるじゃない?」
彼はずっと抱きしめていてくれた。
ヒトの肌というのは温かい。
なんでこんなにも安らぐものだろう---。
私はこのコが一番可愛いと思ってるんだけど。」
薄暗い校舎の近くにある花壇の上で、
私は数少ない友達が載っているプリクラ手帳を玉木さんとみていた。
私は自分のプリクラ手帳の中で一番可愛くてイケてると思っていた
中学時代の友人"モエ"を指差して玉木さんに自慢気に話をしていた。
それは、モエと高校時代にとった唯一のプリクラ。
あの、モエと最後行ったカラオケの日のものだった…。
玉木さんの"原始人"と言う表現は、いつも色黒なギャル全般にしていて、
彼の中で"ギャル"は全くタイプではなかったようだ。
「こんな原始人みたいな友達と遊んだりしてるの?」
「……。
昔はね。」
そう、昔はね。
きっとあの頃3人で過ごした日々を引きずっているのは私だけなのだろう…。
モエにもミキにも今はもう新しい世界があって……。
「でも、もう2人には会っていないの…。」
前に進んでないのは私だけ…?
それから、私はまた玉木さんの前で泣いていた…。
「大丈夫。そんな友達いなくても、俺がいるじゃない?」
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なんでこんなにも安らぐものだろう---。
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