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クレシェンド
クレシェンド9
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「冗談だって(笑)そんな固まらないでよw
まったくホントに福永さんは真面目なんだから(笑)」
淫行…。
私にはその言葉が胸に引っかかっていた。
なんだか言葉だけでも汚らわしい気がして
私は更に店長が嫌いになっていった。
この頃の私は通学時、うんざりする程電車痴漢によくあっていて…
でももちろん、声を出すどころか振り払う勇気さえなくて、されるがままだった…。
『痴漢はねぇ、気の強そうなギャル系の女の子より
気弱なおとなしそうな女の子を狙うんですよw』
ブラウン管の向こう側で、
モザイクにかかった前科のある男が、笑いながら話しているのを
黙って母親と観ていた…。
『おとなしそうな女の子の方が叫ばれたりせず、うまくいきますからねぇw』
その通りだ。
私は無抵抗で無力なおとなしい女なのだ…。
それから私は、混んでる特急には乗らなくなった。
普通電車でゆっくり通って、遅刻するようになった。
ちょうど良かった。学校には行きたくなかったから…。
高2の1学期が終わる頃、
私は教室で独りぼっちでお弁当を食べていた--。
今もし私が死んだら、
泣いてくれる人は何人いるだろう---?
「玉木さん…
もしも自分が自殺するとしたら
どうゆう方法で死ぬ?」
まったくホントに福永さんは真面目なんだから(笑)」
淫行…。
私にはその言葉が胸に引っかかっていた。
なんだか言葉だけでも汚らわしい気がして
私は更に店長が嫌いになっていった。
この頃の私は通学時、うんざりする程電車痴漢によくあっていて…
でももちろん、声を出すどころか振り払う勇気さえなくて、されるがままだった…。
『痴漢はねぇ、気の強そうなギャル系の女の子より
気弱なおとなしそうな女の子を狙うんですよw』
ブラウン管の向こう側で、
モザイクにかかった前科のある男が、笑いながら話しているのを
黙って母親と観ていた…。
『おとなしそうな女の子の方が叫ばれたりせず、うまくいきますからねぇw』
その通りだ。
私は無抵抗で無力なおとなしい女なのだ…。
それから私は、混んでる特急には乗らなくなった。
普通電車でゆっくり通って、遅刻するようになった。
ちょうど良かった。学校には行きたくなかったから…。
高2の1学期が終わる頃、
私は教室で独りぼっちでお弁当を食べていた--。
今もし私が死んだら、
泣いてくれる人は何人いるだろう---?
「玉木さん…
もしも自分が自殺するとしたら
どうゆう方法で死ぬ?」
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