陽のあたる場所

クレシェンド

クレシェンド8

ノッチは勢い良く事務所のドアをあけ出て行った。


「ノッチもまだまだ子供で可愛いねぇ(笑)

まぁ、いっぱい恋愛して経験して…大人になっていくのはこれからだからねぇ。

ねぇ？福永さん♪」


「…そうですね。」


私は適当に返事をした。


「ま、俺は若い時ちょっと遊び過ぎてきちゃったけどな(笑)

だからノッチが好きだった彼側の気持ちもわかるけどね。」



店長はいつもまるで恋愛の達人かのように話をしてくるので私はうんざりしていた。


まるで店長は自分が当時イケててモテていたかのような話っぷりだった。



「でも今だったらノッチみたいなピュアな子を選ぶかもなぁ。


まぁ最も16歳の君らとはさすがに付き合うとか考えられないけど(笑)」



店長は私の相づちも待たずにご機嫌に話を続ける。



「仮に俺と福永さんが付き合ったりしたら

俺、淫行罪で捕まっちゃうよね(笑)」



…え。