42 / 449
後悔の先
後悔の先21
しおりを挟む
それはちょうど3月の終わりの頃だった。
「お母さんに引き取られることになったんです。」
"お母さん"とは、詩織ちゃんが以前から『男にだらしがない』と言っていた
詩織ちゃんの実の母親だった…。
「…大丈夫なの?」
「はい。お母さんのお店手伝うことにしました。」
それは、詩織ちゃんの母親が現在働いているスナックのことだった。
「彼氏は…?」
「…別れました。」
「福岡に行くから?」
「はい。それに彼の母親にも私たちが付き合うのは最初から反対だったんで…。
福岡行って1から頑張ります!!」
「…でも、
お母さん、新しい恋人いるんじゃなかったっけ?」
「はい。でもまだ一緒に暮らしてはいないみたいなんで…。
それに、働けばお金も稼げますし、うまくいかなさそうなら一人暮らしをします!!」
俺はなんだか快く見送る気分にはなれなかった…。
俺には、彼女が福岡に行く選択が、自ら更に不幸の道を歩んでしまうように思えて…。
もしあの時、俺がなんとかすれば彼女の未来は変わったのでは…?
「そっかぁ。
どうなるかなんて行ってみないとわかんないもんね。」
でも俺にはこれ以上彼女に踏み込む権利がないような気がして…。
「じゃあ、福岡で頑張ってね。」
それ以上は余計な事は何も言わないことにした。
「はい♪
フクさんも頑張ってくださいね。
飲み過ぎには要注意ですよ?」
「ははwありがとう♪
じゃあ、元気でね。
まだ○曜日も入ってるから、来れたら顔出してよ。」
「はい♪
行けたら行きます♪」
そして、そんな曖昧な約束は守られるわけなく…
そのまま会わず、彼女は福岡に旅立っていった---。
「お母さんに引き取られることになったんです。」
"お母さん"とは、詩織ちゃんが以前から『男にだらしがない』と言っていた
詩織ちゃんの実の母親だった…。
「…大丈夫なの?」
「はい。お母さんのお店手伝うことにしました。」
それは、詩織ちゃんの母親が現在働いているスナックのことだった。
「彼氏は…?」
「…別れました。」
「福岡に行くから?」
「はい。それに彼の母親にも私たちが付き合うのは最初から反対だったんで…。
福岡行って1から頑張ります!!」
「…でも、
お母さん、新しい恋人いるんじゃなかったっけ?」
「はい。でもまだ一緒に暮らしてはいないみたいなんで…。
それに、働けばお金も稼げますし、うまくいかなさそうなら一人暮らしをします!!」
俺はなんだか快く見送る気分にはなれなかった…。
俺には、彼女が福岡に行く選択が、自ら更に不幸の道を歩んでしまうように思えて…。
もしあの時、俺がなんとかすれば彼女の未来は変わったのでは…?
「そっかぁ。
どうなるかなんて行ってみないとわかんないもんね。」
でも俺にはこれ以上彼女に踏み込む権利がないような気がして…。
「じゃあ、福岡で頑張ってね。」
それ以上は余計な事は何も言わないことにした。
「はい♪
フクさんも頑張ってくださいね。
飲み過ぎには要注意ですよ?」
「ははwありがとう♪
じゃあ、元気でね。
まだ○曜日も入ってるから、来れたら顔出してよ。」
「はい♪
行けたら行きます♪」
そして、そんな曖昧な約束は守られるわけなく…
そのまま会わず、彼女は福岡に旅立っていった---。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる