陽のあたる場所

こたろ

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後悔の先

後悔の先19

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俺は詩織ちゃんに、今日のところはホテルかマンガ喫茶にでも泊まるように話をした。


「大丈夫?今お金はある?

ないなら俺出すし、今から渡しに行こうか?」


「……。


…大丈夫です。

お金ならありますから…。


……大丈夫です。」



「そっか…。

じゃあ気をつけてね。

なるべく早めにどこか入ってね?



じゃあ、また何かあったら連絡してよ?」



別に分かっていたさ。


中学生に1人でホテルに泊まれとか、

そんなこと彼女が実行するわけがないなんて。



分かっていたのに突き放したんだ。



自分の生活リズムを乱されたくなかったから。


この日は単純にクラブに行きたかったしさ。




俺は彼女に一応提案したし、

行かなかったら彼女本人の判断だ。


それにもしかしたら彼と連絡がついて、彼の実家に泊まれるかもしれない---。


だからきっと大丈夫。

俺には非はないし、関係ない。



ずっとそう言いきかせながら、俺はケンジとクラブで夜通し遊んでいた。












その夜、まさか彼女が再び"愛人役"になるなんて、俺は知る由もなかったんだ---。
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