39 / 449
後悔の先
後悔の先18
しおりを挟む
それからすぐ俺は母親に電話して相談した。
母親の答えはこうだった。
「幸子が迎えに行ったところで彼女の面倒までみれないでしょ?
帰る場所ないなら警察に行くように言ったほうがいいわよ。
警察ならちゃんと保護してくれるから。」
「……。」
俺はどうすればいいのか分からなくなって、
一緒に住んでるケンジとタカに相談した。
「フク、お前が助けてあげたい気持ちも分かるし、
もしお前が本当にその女の子を面倒みたいならウチに連れてきても俺らは構わんよ。」
「…。
ありがとう。」
タカは冷静に話を続けた。
「でもな、
フクがそこまでする必要なんてねぇし
その子をちゃんと面倒みれないならやめといった方がいいと思うよ?」
「フク、俺もフクがそこまでする必要ないと思うよ?
可哀想かもしんないけど、そんなん気にしてたらキリがねーよ!
そんな子は世の中いっぱいいんだよ。
中途半端なことしない方がいいよ?
その子の将来まで面倒みれるならいいと思うけど。
だいたい俺らこれからクラブ行く約束してるしな。
もし来ないなら早めに言えよ?」
タカもケンジもあまり乗り気じゃないようだった。
「……。」
俺は迷っていた。
詩織ちゃん…
君はこの後どう生きたいのだろうか…?
2ヶ月経ったら本当に住み込みの仕事をするつもりなのだろうか…?
それは彼女にとって幸せなのだろうか……?
「フク、お前がそんな背負う必要なんてねぇよ。
お前はまず自分の事を考えろよ。」
タカの一言を聞き、俺は決心して詩織ちゃんに電話をした。
「…もしもし。詩織ちゃん?」
母親の答えはこうだった。
「幸子が迎えに行ったところで彼女の面倒までみれないでしょ?
帰る場所ないなら警察に行くように言ったほうがいいわよ。
警察ならちゃんと保護してくれるから。」
「……。」
俺はどうすればいいのか分からなくなって、
一緒に住んでるケンジとタカに相談した。
「フク、お前が助けてあげたい気持ちも分かるし、
もしお前が本当にその女の子を面倒みたいならウチに連れてきても俺らは構わんよ。」
「…。
ありがとう。」
タカは冷静に話を続けた。
「でもな、
フクがそこまでする必要なんてねぇし
その子をちゃんと面倒みれないならやめといった方がいいと思うよ?」
「フク、俺もフクがそこまでする必要ないと思うよ?
可哀想かもしんないけど、そんなん気にしてたらキリがねーよ!
そんな子は世の中いっぱいいんだよ。
中途半端なことしない方がいいよ?
その子の将来まで面倒みれるならいいと思うけど。
だいたい俺らこれからクラブ行く約束してるしな。
もし来ないなら早めに言えよ?」
タカもケンジもあまり乗り気じゃないようだった。
「……。」
俺は迷っていた。
詩織ちゃん…
君はこの後どう生きたいのだろうか…?
2ヶ月経ったら本当に住み込みの仕事をするつもりなのだろうか…?
それは彼女にとって幸せなのだろうか……?
「フク、お前がそんな背負う必要なんてねぇよ。
お前はまず自分の事を考えろよ。」
タカの一言を聞き、俺は決心して詩織ちゃんに電話をした。
「…もしもし。詩織ちゃん?」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
【完結】さよなら、私の愛した世界
東 里胡
青春
十六歳と三ヶ月、それは私・栗原夏月が生きてきた時間。
気づけば私は死んでいて、双子の姉・真柴春陽と共に自分の死の真相を探求することに。
というか私は失くしたスマホを探し出して、とっとと破棄してほしいだけ!
だって乙女のスマホには見られたくないものが入ってる。
それはまるでパンドラの箱のようなものだから――。
最期の夏休み、離ればなれだった姉妹。
娘を一人失い、情緒不安定になった母を支える元家族の織り成す新しいカタチ。
そして親友と好きだった人。
一番大好きで、だけどずっと羨ましかった姉への想い。
絡まった糸を解きながら、後悔をしないように駆け抜けていく最期の夏休み。
笑って泣ける、あたたかい物語です。


手術したらパニック障害になりました
あやは
エッセイ・ノンフィクション
パニック障害
名前は知っててもどんな病気か詳しくは知らなかった。
電車も乗れない、美容院、病院、人混みのスーパー、外食、アミューズメントパーク。全部が行けなくなる。楽しみを奪うこわい病気。
卵巣嚢腫手術後、無理をしすぎてパニック障害になってしまった私の闘病記。
絶望から始めましょう
葦家 ゆかり
現代文学
上京し銀行に就職した風谷真希(かぜたに まき)は、やりたくない仕事や恋人との破局を経て、鬱になってしまう。最後の力を振り絞って引っ越した海辺の町・下田で、海を眺め、新しい人と交流しながらなぜ自分はこうなってしまったんだろうと過去を振り返っていく。不安定な家庭、毒親、愛か何か分からない自分……。
それまでの考え方や人生をリセットし、息のしやすい新しい人生を再構築していく希望と再生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる