陽のあたる場所

こたろ

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後悔の先

後悔の先10

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この頃、俺はまだホルモン注射を受ける前で

声はまだ甲高く、性別不詳な感じだったけど

坊主だったし、詩織ちゃんからは男だと思われいた。



「え?ホントですか?


ホントにホントに女の子なんですか!?」


「うん(笑)」


詩織ちゃんは心の底からびっくりしたようで大声をあげていた。



俺のこのカムアウトから俺らは更にギュッと距離が縮まって、

詩織ちゃんは俺になんでも話すようになってきていた。




「フクさん聴いて♪」


彼女はゴスペル好きでよく俺の前で歌ってくれた。



とても透明感がある声だけど、

彼女が何を歌っても全て哀しく聴こえてしまう…。



きっとそれは彼女の内面的なものなんだろう。



彼女はよく1人で教会に行っているようだった。




「学校は?」












「私、学校に友達いないんです…。」
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