陽のあたる場所

こたろ

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後悔の先

後悔の先8

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「フク、ありがとね。」


「は?何で?」



「私さ、フクと出会った時って

まだすごく負のオーラを漂わせていたと思うんだよね。」



「……。


……うん、まあなぁ。」



その真央のマイナスオーラは、俺や一部の人しか気づかない

目には見えないオーラのことだ。




そして俺は今、そのマイナスオーラを

カタチは違うが将吾くんにも感じ取れる。




「それなのにさぁ、

フクはずっと私と一緒に居てくれて…



ホントにありがとう。」



真央は俺の目を見ながらニッコリと微笑んだ。




俺は心の中で万歳三唱をしていた。




それはきっと寿命が1年くらい延びたんじゃないか?ってくらいに嬉しい言葉だった。






そうさ、俺は間違ってなんかないさ。




いつだってどこだって誰とだって

楽しい人生を送れるのさ。




溺れた君を助ける泳ぎの達人のような

命の恩人にはなれそうにないけど



いつだって君と一緒に楽しい毎日を送る、

人生を楽しむ達人に俺はなってやるさ!!







「フクさん、

死にたいって思ったことありますか?」


「…!」





そうだ、

あの時のように後悔だけはしたくない---。
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