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第四章の話
ヨルダの街で過ごす時間
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翌日、3人で朝食を済ませてから私はジーナさんのお店に話を聞きに行きたいことを伝えた。
2人に付き合わせてしまうのも悪いのでその間別行動することにした。
ジーナさんのお店の前に行くとフルリちゃんがお店の前を掃除していた。
「おはよう、フルリちゃん!」
「あっ、モエさん!おはようございます!モエさんが作ったソープとか使いました!すごく良い香りでお風呂上がりの髪も体も良い香りだしすべすべでお風呂楽しくなりました!ありがとうございます!」
ニッコリ笑うフルリちゃんが可愛らしい。
「それは良かったです!私もそう言ってもらえると嬉しい!」
「私もモエさんみたいに良い匂いの物作れるよう頑張ります!」
「そっか、フルリちゃんはジーナさんのそばで調合師になる勉強してるのよね!頑張ってね。応援してる!」
「はい!ありがとうございます!どうぞ、店内へ。」
「ありがとう!」
中に入るとジーナさんがいた。
「おはようございます!」
「あら。おはよう。今日くるだろうと思ってたよ。」
ジーナさんはお茶を出してくれて椅子に座った。
「ありがとうございます。」
「さぁ、まずは使わせてもらったソープとヘアケア。良い香りだった。仕上がりも良かったよ。」
「ありがとうございます。」
「上手くできている。丁寧に作ってあるのがよくわかるよ。これにもう少し足すといいものがある。これを。」
そう言ってジーナさんが袋を出した。
「これは?」
「これは洗浄。つまりクリーンの魔力が入っているパウダーだよ。そのままの呼び名だけどクリーンパウダーというものさ。これをソープ、シャンプーに混ぜて作ると洗浄効果があがる。物自体のレベルもあがる。これはモエにあげるよ、使ってみなさい。」
「ありがとうございます!使わせていただきます!ちなみにこのパウダーはどうやって手に入りますか?」
「これは魔力がしっかりしているなら作れる。作ったものをまた調合してアイテムを作るってことをしていくと、また作成できる物も増えるし、調合スキルも上がっていくからやってみたらいい。ちなみにこのパウダーは、クリーンの実を粉にしたものに魔力を込めて作るのさ。クリーンの実はマリン周辺とか、海沿いの街のそばにはある。周辺の森に行ってみたらいい。」
「はい!ありがとうございます!」
「モエはこういうソープやヘアケアとかの方が向いているかもしれない。いろんなものが作れそうな気がするよ。」
「挑戦してみます!」
2人でお茶を飲みながら話した。
「モエ。」
「はい。」
「調合師はね、みんな見習いをして一人前になっていくんだけどあんたは冒険者をしながらだから大変だよ。大丈夫かい?」
「はい、それは自分でも考えました。今は合間に勉強や調合をしている感じなので、まだまだですがやっていきたいです!」
「そうか。うん、私でできることなら協力するよ。言ってきなさい。モエはどこか違うところからきたのではないかい?この国ではないね。」
「えっ?」
「その髪質、目、肌艶。雰囲気が違うね。答えたくないならいいんだよ。何か感じるものがあるからね。何年も前だけどね、モエと同じような者と出会ったことがあるよ。今じゃどこにいるのかはわからないがね。」
同じような。
元の世界の人だろうか。
「私がただ感じただけだよ。気にしなくていい。どこから来ようがモエはモエさ。私はモエという1人の人間が気に入っている。」
「ありがとうございます。」
「さぁ、アップルパイもあるからね、食べなさい。これは絶品だよ。」
「いただきます!」
ジーナさんとお話をして、お店を出た。
レンさんにもし、私のことを話したとして変わらずいてくれるのかな。
レンさんはずっと一緒に旅に出たりしている。
今私がなんでも話せる相手ってこの世界ではレンさんだから。
でも話して距離を置かれたら。
今までと違ったらと思うと不安でこわくて話せない自分がいる。
お昼時間に落ち合おうとギルドの前で待ち合わせをしている。
私はギルドに向かって歩いた。
2人に付き合わせてしまうのも悪いのでその間別行動することにした。
ジーナさんのお店の前に行くとフルリちゃんがお店の前を掃除していた。
「おはよう、フルリちゃん!」
「あっ、モエさん!おはようございます!モエさんが作ったソープとか使いました!すごく良い香りでお風呂上がりの髪も体も良い香りだしすべすべでお風呂楽しくなりました!ありがとうございます!」
ニッコリ笑うフルリちゃんが可愛らしい。
「それは良かったです!私もそう言ってもらえると嬉しい!」
「私もモエさんみたいに良い匂いの物作れるよう頑張ります!」
「そっか、フルリちゃんはジーナさんのそばで調合師になる勉強してるのよね!頑張ってね。応援してる!」
「はい!ありがとうございます!どうぞ、店内へ。」
「ありがとう!」
中に入るとジーナさんがいた。
「おはようございます!」
「あら。おはよう。今日くるだろうと思ってたよ。」
ジーナさんはお茶を出してくれて椅子に座った。
「ありがとうございます。」
「さぁ、まずは使わせてもらったソープとヘアケア。良い香りだった。仕上がりも良かったよ。」
「ありがとうございます。」
「上手くできている。丁寧に作ってあるのがよくわかるよ。これにもう少し足すといいものがある。これを。」
そう言ってジーナさんが袋を出した。
「これは?」
「これは洗浄。つまりクリーンの魔力が入っているパウダーだよ。そのままの呼び名だけどクリーンパウダーというものさ。これをソープ、シャンプーに混ぜて作ると洗浄効果があがる。物自体のレベルもあがる。これはモエにあげるよ、使ってみなさい。」
「ありがとうございます!使わせていただきます!ちなみにこのパウダーはどうやって手に入りますか?」
「これは魔力がしっかりしているなら作れる。作ったものをまた調合してアイテムを作るってことをしていくと、また作成できる物も増えるし、調合スキルも上がっていくからやってみたらいい。ちなみにこのパウダーは、クリーンの実を粉にしたものに魔力を込めて作るのさ。クリーンの実はマリン周辺とか、海沿いの街のそばにはある。周辺の森に行ってみたらいい。」
「はい!ありがとうございます!」
「モエはこういうソープやヘアケアとかの方が向いているかもしれない。いろんなものが作れそうな気がするよ。」
「挑戦してみます!」
2人でお茶を飲みながら話した。
「モエ。」
「はい。」
「調合師はね、みんな見習いをして一人前になっていくんだけどあんたは冒険者をしながらだから大変だよ。大丈夫かい?」
「はい、それは自分でも考えました。今は合間に勉強や調合をしている感じなので、まだまだですがやっていきたいです!」
「そうか。うん、私でできることなら協力するよ。言ってきなさい。モエはどこか違うところからきたのではないかい?この国ではないね。」
「えっ?」
「その髪質、目、肌艶。雰囲気が違うね。答えたくないならいいんだよ。何か感じるものがあるからね。何年も前だけどね、モエと同じような者と出会ったことがあるよ。今じゃどこにいるのかはわからないがね。」
同じような。
元の世界の人だろうか。
「私がただ感じただけだよ。気にしなくていい。どこから来ようがモエはモエさ。私はモエという1人の人間が気に入っている。」
「ありがとうございます。」
「さぁ、アップルパイもあるからね、食べなさい。これは絶品だよ。」
「いただきます!」
ジーナさんとお話をして、お店を出た。
レンさんにもし、私のことを話したとして変わらずいてくれるのかな。
レンさんはずっと一緒に旅に出たりしている。
今私がなんでも話せる相手ってこの世界ではレンさんだから。
でも話して距離を置かれたら。
今までと違ったらと思うと不安でこわくて話せない自分がいる。
お昼時間に落ち合おうとギルドの前で待ち合わせをしている。
私はギルドに向かって歩いた。
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