異世界で生きていく。

モネ

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第ニ章の話

ランチ後に街ブラ

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ランチはとてもボリュームがあってすごく美味しかった。
マリンの街で食べてばかりな気もするけど。

ランチをすませてまた歩き出した。
「結構歩いているが足痛くないか?」
「はい、大丈夫です!歩くの好きですし。」
元の世界の頃は毎日駅まで歩いたり電車通勤もしていた。
歩くのは得意だ。

次は雑貨屋さんなどが並ぶ区画だ。
インテリアになる置物とかも置いてあったりするけれど、私は家があるわけでもないので置くところもない。
もともとインテリアは好きなのだが。

ウィンドーショッピングがてら見て回った。
なんか大きな建物があった。
「レンさんあの大きな建物はなんですか?」
「あぁ、あれはプラザだ。色々な種類の店舗があの建物に入っている。服屋も雑貨屋も本屋とかも。あとは上の方は飲食店フロアもある。」
あー、デパートか。異世界にデパートがあるなんて凄い。
でもこれ回るのはなかなか大変そうなので今度にする。
大都会だな、マリンの街。

色々まわっていたら、そろそろ夕方近くになってきたので帰ることにした。
歩き回ったので、帰りは馬車に乗って帰ることになった。
宿の下の方でちょうどおりれるそうだ。

馬車にガタンガタンと揺られながら海を眺める。
天気が良かったから海がキラキラ光っている。
「疲れたか?」
「あぁ、いえ。んー、少しだけ。でも楽しかったです!ありがとうございます!レンさんこそ付き合わせてしまったから疲れたのでは?」
「いや、良い休日だよ。俺も酒が買えたからな。夕飯はどうするんだ?」
「フフッ。飲むの楽しみですね!夕飯はまだ決めてなかったです。」
「なら、宿で一緒に食わないか?宿の飯も美味いぞ。バーのところで食える。ケイがいるはずだ。」
「それいいですね!今日の朝食もとても美味しかったです!夕飯楽しみです!」
「フッ。モエは食べるのほんと好きだな。一緒に飯食うの楽しいよ。」
「フフッ。食べるのって幸せです!今日も美味しい物たくさん食べます!」
「あぁ、そうしよう、たくさん歩いたしな。」
沢山歩いたからかお腹ぺこぺこだ。
夜も楽しみだな。

宿に着いて私は一度荷物を部屋に置いてからバーに行った。
レンさんがカウンターに座って向かいにいるケイさんと話していた。
「あっ、モエさん。初めてのマリンの街はどうでしたか?たくさん歩いてお疲れでしょう。」
「来たか!飲みながら食おうぜ。」

スックは一緒に見て回って疲れたのか私の肩の上で寝ている。
「ありがとうございます!ケイさん。大丈夫です!たくさん歩いたけど夜ごはん楽しみに帰ってきました! レンさんビールですか?なら私もビールで。」
「それは良かった、ビールですね!お待ちください。」
「おぅ、先に飲んでた。なんか食いたいものあるか?」
「ありがとうございます。」
レンさんはメニューを見せてくれた。

イタリア料理って感じのメニューだった。
どんなものかわかりやすいから選ぶのが困らない。
「お料理のご注文はお伺いしますよ。」
ケイさんはビールを持ってきてくれて言ってくれた。
「なんでも好きなもん頼め。」
「えっと。カプレーゼ!生ハムとモッツアレラチーズですよね?」
「はい、そうです。生ハム、モッツァレラ、トマト、それにバジルの葉とバジルソースです。」
「カプレーゼと海鮮のサラダとあとはこの魚介類のトマトパスタ!」
「かしこまりました。」
「レンさんは何か食べたいものは?」
「んー、唐揚げとチーズとウィンナーのピザ」

「じゃぁ、とりあえず乾杯しましょう!」
「あぁ」
「「乾杯!」」
「今日はありがとうございました!お買い物たくさんできて楽しかったです!結構お金も使いましたが。」
「いや、いいんだよ。俺も久々に休みとったし、酒も買えたから。確かにたくさん買ってたけど金大丈夫か?」
「あっ、お金は大丈夫です。別で貯めてる分もありますし、ゴダの街で沢山貯めましたから。でも明日ギルドに行って早速この街で依頼をこなしていこうと思います。」
「そっか、貯めてるのは偉いな。なんか目的でもあるのか?何かが欲しいとか。ギルドか。この街の依頼は山ほどあるからやりがいあるぞ。」
「んー、欲しいものとかではないのですが、いつか何かしたいって時のためですね。例えばお気に入りの街とかが今後見つかって。あっ、まだ旅はしたいのですが、まだ知らない街ばかりだから。でもそのお気に入りの住みたいなってところが決まった時に住むための資金とか。あと冒険者以外のなにかしたいなって時のためとか、そんな感じですね!」
「それはいいな、俺もそれは思うよ。例えばさ、冒険者しながらなんかしたいなってのができた時金は少なからず必要かもだしな。」
「レンは大丈夫でしょう。Sランク冒険者だから大金持ちです。」
「おぃ、聞いてたなら言えよ。」
「レンは稼ぐんですけど使わないんですよ、使っても必要なものだけ、あとは武器や防具とかそんな感じです。あとは食事とお酒くらいですね。なので、モエさん、今日の夜ごはんもご馳走になってくださいね!」
「ペラペラと喋りやがって。金の使い道がいまいちわかんねぇんだよ。 あっ、モエ、飯代は気にするな、俺が払う。」
「レンさん、なんか面白いですね!いや、ごはん代次こそは私が!ずっと支払いしてもらってるし、今日のランチだって。」
「こういう時に使わせてくれ」
そう言ってレンさんはニッと笑った。
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