異世界で生きていく。

モネ

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第ニ章の話

新たな情報とランチ

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「あの、ジョイさんとはお知り合いですか?」
「あぁ、ギルマス同士はだいたいみんな知り合いだ。その街の状況とかの共有の会議が定期的にある。ジョイはゴダの街で近くの者同志だからちょくちょく連絡取ってるんだ。」

そうなのか、でも確かにその土地の状況把握は大切だ。
でもジョイさんなんて話してあるのだろう。
気になるな。

「別に変なこと話してないよ。将来有望な冒険者と聞いている!」
「いえいえ、私はまだ新米です!」
「謙遜しなくていいよ!」
カカカッとヴァルさんは笑った。
「おい、あんまからかうなよ。」
「悪りぃ悪りぃ。で、2人は特に今のところは良い中ではないてことか?」
ニッと笑いながらヴァルさんが言う。

なんか門番さんもだけどさっきから少し恥ずかしくなる。
「ちげぇよ。いいから話進めようぜ。腹減ってんだよ。」
「はいはい、レン!良い女は逃すなよ、後悔するぞ!」
「言ってろ!」
じゃれあいながら2人は今回のベア出現場所の話をしていた。

話が済んで少し待っていると鑑定が終わった。
大きなベアだったので価格もよかった。
私は全て買い取ってもらった。
私の買取報酬は30000G。かなりの金額だ。
レンさんは素材を自分で持ち帰るらしい。
レンさんは依頼の分もあるので今手続きしている。

私は椅子に座って待っていた。
依頼掲示板の方を見るとゴダの街より大きな掲示板だった。
そして少し距離はあるけれど依頼数が多いのがわかる。

「悪りぃ、待たせたな。」
レンさんが来た。
「いえ、大丈夫です!!」
「腹減ったよな。昨日と今日の飯のお礼にお昼ご馳走するよ。報酬も多かったし。」
「いえ、ご馳走になるわけにはいきません!私からのお礼のつもりのごはんでしたから。」
「フッ!モエはやっぱ面白いな!いいんだよ、ベアも一緒に報酬半分にしたんだし。飯をご馳走するくらいの収入はある。」
「そうだよ、モエちゃん!レンは数少ないSランク冒険者だ。金は沢山あるから遠慮しなくていい。美味しくて高ぇもん食わせてもらいな!」
後ろからギルマスが顔をだす。
「おぃ、口挟んで来んなよ。そして素性をバラすな。」
「!!レンさんSランクなんですか?」

Sランク冒険者は本当にひと握りしかいない、最も強いランクの冒険者。
どんな依頼でも受けることができる。
そしていろんなところに顔がきくらしい。
世界中飛び回ることもできるのだそう。

「あっ、あぁ。一応な。まぁそれはいいから飯に行こう。腹ペコだ。じゃぁな、ヴァル!」
「待て!レン。」
ギルマスはレンさんの肩を組んでコソコソなんか話してる。
なんか重要な話かな。

「あぁ!?んなことするか!大丈夫だよ、じゃあな!」
なんか荒れている。
「お待たせ!行くぞ!」
「はい!」

ギルマスに挨拶をしてギルドを出た。

「よし、魚でも食うか?せっかくの港町だし近くに美味い店がある。」
「はい、お魚好きです。昨日はお肉だったから魚がいいですね♪」

レンさんに案内されて来たのは海岸沿いにある2階建のレストランだった。
「いらっしゃいませ。」
「すまないが、空いていたら2階の席を頼む。」
「かしこまりました。ご案内致します。」

白と青の色で統一されたお洒落なお店だ。
2階の窓際の席に案内してもらえた。
少しお昼時間からずれているからか人は少ない。

「わぁ、綺麗!」
窓から見える浜辺と海がすごく綺麗だった。
「喜んでもらえてよかった。眺めが最高だろ?飯も美味いぞ。」
メニューを見せてくれた。

「どれも美味しいぞ。なんでも好きなもの頼んでくれ!」
「ありがとうございます!ではお言葉に甘えます!」

「いらっしゃいませ。お水をお持ちしました。本日のオススメはタイギョのハーブソース添えとタイギョのカルパッチョです。お決まりになりましたら、お伺い致します。」

タイギョ。
「レンさん、タイギョってどんなお魚ですか?」
「タイギョは美味いぞ、白身魚で甘みがある。」
「なら、私はタイギョのハーブソース添えとライスとサラダとスープのセットにします。」
「なら俺もそれにする。あともう一つのオススメのカルパッチョ頼んでシェアしよう。」
「はい、ありがとうございます!」

レンさんが注文してくれてお料理がくるのを待った。
窓から見る海はとても綺麗だ。
天気が良くて光り輝いている。
船も見えた。

「船だ!あれは外国に行くものですか?」
「あぁ、そうだな、あの大きさはそうだ。」
「違う大陸だから結構時間かかるんですか?」
「そうだな、どこに行くのかもよるけど、近くて1日かかるな。」
「へー、では船で一泊するってことですね!それも楽しそうですね!」
「あぁ、雑魚寝は体がキツイけど、グレードがあって部屋をとったりもできて、そっちは快適だ。」
「そうなんですね、行ってみたいです。」

他愛もない話をしながら待っていた。
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