異世界で生きていく。

モネ

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はじまりの話

買い出しと新しい情報

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しばらく待って買取をしてもらった。
今日の収入は35000G。
なかなかの額だ。
今結構私はお金持ちではないか?
大金を持ち歩くのも怖いので、いくらかブレスレットの電子マネーのようなもの?に入れておくことにする。
これは支払いをするときブレスレットを本人以外がかざしても生産されないようになっているという。
なんて優れものなんだろう。

今の所持金が90000G。
50000Gをブレスレットに入れた。
だいたいどこでもブレスレットで生産できるそうなので便利だ。

ギルド内の食堂で軽くランチを済ませて買い物に行く。
服が2着なので、買い足しにセラさんのお店へ行った。

「いらっしゃいませー♪あら、モエちゃん!」
「こんにちは、依頼報酬もでたので、服の買い足しにきました!」
「あら、任せて!」
セラさんは張り切っている。

「どんな感じがいいとかある?」
「トップスを1枚とあともうワンセットコーディネートしてほしいです。露出少ない感じのでお願いします。」
「この間入った新作はどう?休日とかにも着れちゃうエプロンワンピース♪」

持ってきてくれたのは水色と白のエプロンワンピース。
膝下まであっていい感じだ。

「可愛い!試着してみてもいいですか?」
「もちろん♪その間にいくつかトップスも選んでおくわ♪」


試着したエプロンワンピースと黒のトップスを購入した。
あと宿に泊まることも多いのでパジャマも購入した。
白とピンクのストライプのパジャマだ。
今日はスムーズに決まったので支払いを済ませてお店を出た。

次は雑貨屋さんに行ってテントを購入したい。
野営もあるだろうからテントは買っておいた方がいい。

「いらっしゃいませ。」
男性店員さんが声をかけてくれた。
「あの、テントが欲しいのですが。野営用です。」
「野営用テントね。グレードも値段もピンキリだけど。生地とか大きさが違うんだよ」
「んー、そこまで大きくなくていいんですが。」
「ならこれくらいかな、最大2人までは寝れる。座るだけなら3人くらい入るかな。生地もしっかりしていて寒さも雨もしのげるよ。寝袋も付いてる」
「いくらですか?」
「5000Gだよ」
「ならそれもらいます!あとは少し調理器具を揃えたくて。」

結局、調理器具と瓶とランプを買った。

広場のベンチに座ってコーヒーを飲んで休憩をする。
とりあえずあと数日宿の宿泊延長をして、もう少しこの世界の暮らしに慣れてから旅に出よう。
図書館で借りた本で世界の歴史を調べた中で大陸ごとに1つの国となっていること。そしてその国の中に街がいくつかあること。
街によっても気候が違い。
暖かい街、海沿いの街、寒い街と色々あるらしい。
あとは次に行く街も決めないとだけどまずは街の人に周辺の街について、オススメの場所など聞かないとかな。

今日は早めに宿に戻ることにした。
「あら、おかえり!今日は早いわね!」
女将さんがカウンターにいた。
「ただいま戻りました。はい、今日は用も済んだので早めに戻りました。それで宿の宿泊延長ってできますか?」
「あぁ、もちろんさ♪どれくらいする?」
「7日分とりあえず延長してもかまいませんか?」
「あぁ、私もモエちゃんとまだ過ごせると思うと嬉しいよ♪」
「私もです!宿に戻るとホッとします♪」
「それは嬉しいねぇー、旦那も喜ぶよ♪ゆっくり過ごしな、旅に出ると気が張ってゆっくりできない時もあるしね。」
「ありがとうございます!部屋で少し荷物を片付けたりしてまた夕食時にきてもいいですか?」
「もちろんさ、ゆっくりしておいで♪」
「はい、ありがとうございます!」

部屋に戻り荷物の整理をしてからまた本を読んだ。
調合の本を読んでみた。
まずは簡単なものからだけどやってみて、これもスキルを上げていかないといけない。
スキルアップしたら新たな物や質の良い物が作れるらしい。

薬草やハーブも結構たくさんある。
蒸留水とかもか。蒸留水は魔法で作れるらしいので今度試してみよう。

夕方になり、食堂に向かった。
「女将さん、もうやってますか?」
「モエちゃん!もちろん!」
「カウンターいいですか?」
「あぁ、座って待っててね!」
カウンターが私のお気に入り席だ。
女将さんたちが見える。

「お水ね!今日は焼き魚かお肉の煮込みさ♪」
「では焼き魚を。あとブドウ酒の白をお願いします!」
「はいよ!先に飲み物持ってくるね!」
「はい、ありがとうございます!」

スックもテーブルに下りてきた。
食事の時がわかるらしい。

「こんばんはー、モエさん今日は早いですね♪お待たせしました、ブドウ酒です!」
「フェルトちゃん、こんばんは!ありがとう!はい、今日は早めに宿に戻って部屋でゆっくりしてました!」
「そうなんですね!私年下なので、敬語は大丈夫ですよ♪今日はまだ早い時間だからそこまで混雑してません♪」
「もう少ししたら混んでくるね♪フェルトちゃん少し聞きたいのだけど、この街の近くの街ってどんな感じ?」
「周辺の街ですか?ここは結構外れにあるんですよ、1番近くがマリンの街。海沿いにあって活気ある港町です!その手前にククリ村という小さな村があります。」
「そうなんだ。どんなところなの?」
「ククリ村はここから徒歩だと1日かかります。馬車も出てますけど数日に一度とかで半日で着きますよ♪マリンの街はククリ村から徒歩だと1日。馬車で半日です。ここからククリ村までは森をぬけて行くのですが、道も馬車が通るので大きくてその一本道を真っ直ぐ行けばいいので迷うことはありません。ククリ村からマリンの街までは整備された道を通ります。所々に開けた場所もあって旅人たちが野営とかして使ってるので便利ですよー♪」
「そうなんだ、詳しいね!行ったことあるの?」
「もちろん、たまにしか行かないのですが、マリンの街は海沿いに綺麗な宿もいくつかあるしちょっとした観光とかにもきてる人が多くて、市場もあるので新鮮なお魚が沢山あります!この街の魚もマリンの街のものですよ!あとはこの街より大きいんですよ、なのでお買い物とかにもオススメです♪お洋服とかも沢山あってお店をまわるだけでも楽しめちゃいます♪」
「それは楽しみかも、その街を目指そうかな。他には街はあるの?」
「あるのですが森を越えて山超えてまた山です。難関ですよ。」
「そうなんだね、まだ初心者だからまずはマリンの街を目指そうかな。」
「それがいいかもですね♪」
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