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146話.商人、貴族になる。
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先日は、[サドタの街]の貴族ボルグから親書を貰い国王陛下にお渡しする約束を取り付けた。
今日は、二号店の毎週恒例の週末の二連休の二日目だ。(所謂、日曜日)
取引先もお休みが多いので、週末は基本的に狩りには行かず気楽な一日を過ごしている。
今日は、先日ボルグ様から貰った親書を国王陛下に渡したいと考えていた……
教皇様の案内経由で国王陛下に挨拶へ行こう。
本日は仕事がないので、今日はゆっくりとした起床だった。
食事の為に[セカンタの町]へ移動し、食事が終われば転送の魔道具を使い城下街にある屋敷へと移動する。
お屋敷に着くと、住人達が屋敷の掃除をしている様子だ。
掃除の邪魔するのも悪かったので、そそくさとお屋敷から出て教会へ向かう事にした。
教会へ到着していつものように教皇様の部屋に案内された。
教皇様にボルグから受け取った親書の件を伝えると、すぐに国王陛下に会いに行こうという流れになった。
教会から馬車に乗り城下街にあるお城へと向かった。
この馬車に乗るのも慣れたものだな。
外の景色は見えないが、灯り魔道具が付いていて暗い事はない。
しばらく馬車で移動していると、そろそろお城へつきそうだなと……
外の景色は見えないが感覚でなんとなく解った。
そして、いつも通りに国王陛下の下へ案内された。
「珍しく朝方に来たな。
教皇と二階堂君……」
「今日は、二階堂君が貴族のボルグ様より親書を預かっていると聞いた為、早い時間のご挨拶になりました」
「そうか、そうか!!
貴族の息子の親書という事はあの件じゃな……」
「はい、あの件だと思われます」と、国王の問いに教皇が答えた。
「それじゃ、二階堂君。
その親書を国王陛下に渡してくれたまへ」と言われたので、教皇に言われるがまま親書を国王へお渡しした。
陛下がその親書を受け取り、ボルグ様が書いた文を読んでいく……
陛下は深妙なツラ持ちでウンウンと言った感じに頷きをいれていった。
「なるほど、相分かった!!」
「国王陛下。
例の件でしょうか?」と、教皇が問いかけた。
「あぁ、その件だ……」
陛下と教皇の二人で会話が続いていた。
なんだ? 水面下で何かが動いている予感がするぞ?
「二階堂君。
この文の内容は貴族のボルグ侯爵が、貴公に名誉貴族として男爵位を与えるといったモノだ」
「はぁ? 貴族?
国王陛下……どういう事でしょうか?」
……と、私は困惑を隠せずに陛下へ問うた。
「何、簡単な事さ。
あの男は君を、街の発展に尽くすキミの事を大きく評価している。
私と教皇と同様にな……」
「いやいや、私はそこらの商人でございます、故に……
貴族は身分違いでございます」
「まぁ、君はそう言って断るだろうな。
貴族といっても名誉のみだ。
貴族としての務めは別にしなくても構わない。
ソレに君一代限りの称号だ!! 私の願いでもあるこの件を受けてくれぬか?」
唐突な陛下の発言に困惑し、教皇にヘルプを求めるがスルーされた。
う、受けるしかないのか? 仕方ないな……
「国王陛下が頼まれますと屋敷の件もありますし断れませんね。
過分な身分ではございますが――その話、お受けいたします」
「そうかそうか!! 良かった良かった。
それでな、あくまでもボルグ侯爵の提案では男爵位だったが……
私としては領地もアリで伯爵位を与えようと思う」
へ?
「いやいやいや……
ちょっと待ってください!! 国王陛下」
「まぁ、驚くのはわかるが全て聞いてから質問をしてくれたまへ」
「ぐぬっ……」
「主な領地は、[セカンタの町]から南の海岸沿い迄を貴公の領地とする。
今までと同じにように町の発展に尽くしてくれ」
「既にやってるように、[ファービレジの村]や[セカンタの町]が豊かになるように動いていけばいいと言う事ですか?」
「そう言う事だ!! ちなみに伯爵位を与えるので、当然の話だが税収も発生する。
一代限りの名誉貴族では無い。永代続けて発展するように務めてくれ」
「そうなると、[サドタの街]の貴族のボルグ様の税収が減るのでわ?」
「もとより、その父のリストア侯は[セカンタの町]と[ファービレジの村]など要らぬとクダを巻いておったわ」
「貴族としての仕事というモノは、私は解りませんが大丈夫でしょうか?」
「それは気にせずともいい、貴公は町長と商人をやってくれたまへ。
ただ、私から貴公に意見を求める事は増えると思うが……その程度の話だ」
「それなら、大丈夫ですかね。
お受けしますよ」
「そう言ってくれて、非常にありがたいと思う。
男爵の位では娘を嫁にやれんのでな」
「へ?」
「二階堂伯爵、我が娘マーガレットを妻に迎えてくれぬか?」
「いやいや、彼女はまだ若すぎますよね?
本人の意見も聞いていないのに、それは拙いでしょう……」
「それなら、娘の意見を聞いてくるといい。
娘は部屋で貴公が来るのを今か今かと待っているぞ」
あるぇ? もしかして……こうなるのは規定事項だったのか?
「解りました。
王女様の意見を聞いてまいります」
「ふむ、断りはしないのだな」
「断れるわけないですよ」
「フッ、そうだろうな」と、国王陛下に言われこの場を離れ王女様の部屋へ向かった。
王女様の部屋には、何度かお邪魔になったので部屋の場所も覚えてしまっていた。
コン、コンコン――扉をノックして扉の奥にいる部屋の主に問うた。
「マーガレット様、二階堂です。お話の相手になっていただけないでしょうか?」
「はい、扉は開いてますのでお入りください」と、了承を得たので私は部屋に入った。
アレ? 今日はメイドさんがいない?
「おはようございます。
マーガレット様、今日はお付きのメイドさんは居ないんですね」
「今日は週末なのでお休みを与えているの……」
奥の物置からガタッ!! と、物音が聞こえた。
「そうなんですか?」
「今日はどう言った御用なのでしょうか?」
「例のスイーツ対決の件とかは、どうなったのかなと思いまして。
一応、王女様とメイドさんの分もお菓子作ってきてますよ」
奥の物置から、ガタガタっと音がなった。
「本題はソレではないですよね、言っていただけないのなら私から言いますね。
二階堂様――いえ、ハジメさん。
ワタクシ、マーガレットは貴方をお慕いしております。
父からは、その話をされたのではないのでしょうか?」
「えっと、マーガレット様………」と、言おうとしたら静止がかかった。
「呼び捨てで結構ですよ」
「マーガレットは、私が相手でいいのかい?
私は単なる商人なんだよ?」
「伯爵になられるんですよね。
それに商人のままでも魅力的な殿方ですよ貴方様は……」
「引く気はない?」
「微塵もありません。
国王の娘が嫁ぎたい相手に嫁げる、最大のチャンスですから。
きっと私は、もっと年上の貴族の男性の嫁に嫁ぐのだろうと覚悟しておりました」
「私には嫁さんが沢山居ますよ? それでも大丈夫ですか?」
「それも男の甲斐性と思いますよ。
貴族に敵対してまで守るくらいに、皆を大事にされているのでしょう?」
「それは当然です!!
嫁を守らずして何が男か!! どんな手を使ってでも守り抜きます」
「それで、十分ですよ」
「あ、それと挙式みたいな事を嫁と一切あげていないので、マーガレットとも挙げれないかも?」
「それなんですけど……
この前のスイーツ対決の場をハジメ様の住居で行い。
嫁の皆様で一同にスイーツ一杯の挙式をあげませんか?」
「すごくいいですね。
凄く甘い感じがして――わかりました。
マーガレットの気持ち伝わったよ。これからヨロシクね」
「はい!!」
ガタガタガタ!!
ガタガタと奥の物置が煩いなーと思ってたら、メイドさんが物置から出てきた。
「お嬢様おめでとうございます!!」
「えっ、お休みじゃなかったんですね。メイドさん」
「お嬢様の勇姿を見届けるのもメイドの務めですから……
それで二階堂様、持ってこられたスイーツはどちらに」
「まだ出してませんよ? もしかして、ソレ目当てで出てきました?」
「いえ、そんな事は……」と、言いながらメイドの目が泳いでいた。
二人分のケーキとスプーンを出して王女様とメイドに渡した。
「それじゃ、国王陛下に伝えてきます。
私の気持ちを……」
「いってらっしゃい、旦那様」と言われ頬にキスされて見送られた。
「行ってくるよ、奥さん」
ぐはっ、柔らかい唇が頬に下半身に悪すぎる。
これがロイヤルなキスか。
その後、国王陛下と話をして……
文字通りのスイーツな挙式を6ヶ月後、城下街のお屋敷で執り行う事が決まった。
今日は、二号店の毎週恒例の週末の二連休の二日目だ。(所謂、日曜日)
取引先もお休みが多いので、週末は基本的に狩りには行かず気楽な一日を過ごしている。
今日は、先日ボルグ様から貰った親書を国王陛下に渡したいと考えていた……
教皇様の案内経由で国王陛下に挨拶へ行こう。
本日は仕事がないので、今日はゆっくりとした起床だった。
食事の為に[セカンタの町]へ移動し、食事が終われば転送の魔道具を使い城下街にある屋敷へと移動する。
お屋敷に着くと、住人達が屋敷の掃除をしている様子だ。
掃除の邪魔するのも悪かったので、そそくさとお屋敷から出て教会へ向かう事にした。
教会へ到着していつものように教皇様の部屋に案内された。
教皇様にボルグから受け取った親書の件を伝えると、すぐに国王陛下に会いに行こうという流れになった。
教会から馬車に乗り城下街にあるお城へと向かった。
この馬車に乗るのも慣れたものだな。
外の景色は見えないが、灯り魔道具が付いていて暗い事はない。
しばらく馬車で移動していると、そろそろお城へつきそうだなと……
外の景色は見えないが感覚でなんとなく解った。
そして、いつも通りに国王陛下の下へ案内された。
「珍しく朝方に来たな。
教皇と二階堂君……」
「今日は、二階堂君が貴族のボルグ様より親書を預かっていると聞いた為、早い時間のご挨拶になりました」
「そうか、そうか!!
貴族の息子の親書という事はあの件じゃな……」
「はい、あの件だと思われます」と、国王の問いに教皇が答えた。
「それじゃ、二階堂君。
その親書を国王陛下に渡してくれたまへ」と言われたので、教皇に言われるがまま親書を国王へお渡しした。
陛下がその親書を受け取り、ボルグ様が書いた文を読んでいく……
陛下は深妙なツラ持ちでウンウンと言った感じに頷きをいれていった。
「なるほど、相分かった!!」
「国王陛下。
例の件でしょうか?」と、教皇が問いかけた。
「あぁ、その件だ……」
陛下と教皇の二人で会話が続いていた。
なんだ? 水面下で何かが動いている予感がするぞ?
「二階堂君。
この文の内容は貴族のボルグ侯爵が、貴公に名誉貴族として男爵位を与えるといったモノだ」
「はぁ? 貴族?
国王陛下……どういう事でしょうか?」
……と、私は困惑を隠せずに陛下へ問うた。
「何、簡単な事さ。
あの男は君を、街の発展に尽くすキミの事を大きく評価している。
私と教皇と同様にな……」
「いやいや、私はそこらの商人でございます、故に……
貴族は身分違いでございます」
「まぁ、君はそう言って断るだろうな。
貴族といっても名誉のみだ。
貴族としての務めは別にしなくても構わない。
ソレに君一代限りの称号だ!! 私の願いでもあるこの件を受けてくれぬか?」
唐突な陛下の発言に困惑し、教皇にヘルプを求めるがスルーされた。
う、受けるしかないのか? 仕方ないな……
「国王陛下が頼まれますと屋敷の件もありますし断れませんね。
過分な身分ではございますが――その話、お受けいたします」
「そうかそうか!! 良かった良かった。
それでな、あくまでもボルグ侯爵の提案では男爵位だったが……
私としては領地もアリで伯爵位を与えようと思う」
へ?
「いやいやいや……
ちょっと待ってください!! 国王陛下」
「まぁ、驚くのはわかるが全て聞いてから質問をしてくれたまへ」
「ぐぬっ……」
「主な領地は、[セカンタの町]から南の海岸沿い迄を貴公の領地とする。
今までと同じにように町の発展に尽くしてくれ」
「既にやってるように、[ファービレジの村]や[セカンタの町]が豊かになるように動いていけばいいと言う事ですか?」
「そう言う事だ!! ちなみに伯爵位を与えるので、当然の話だが税収も発生する。
一代限りの名誉貴族では無い。永代続けて発展するように務めてくれ」
「そうなると、[サドタの街]の貴族のボルグ様の税収が減るのでわ?」
「もとより、その父のリストア侯は[セカンタの町]と[ファービレジの村]など要らぬとクダを巻いておったわ」
「貴族としての仕事というモノは、私は解りませんが大丈夫でしょうか?」
「それは気にせずともいい、貴公は町長と商人をやってくれたまへ。
ただ、私から貴公に意見を求める事は増えると思うが……その程度の話だ」
「それなら、大丈夫ですかね。
お受けしますよ」
「そう言ってくれて、非常にありがたいと思う。
男爵の位では娘を嫁にやれんのでな」
「へ?」
「二階堂伯爵、我が娘マーガレットを妻に迎えてくれぬか?」
「いやいや、彼女はまだ若すぎますよね?
本人の意見も聞いていないのに、それは拙いでしょう……」
「それなら、娘の意見を聞いてくるといい。
娘は部屋で貴公が来るのを今か今かと待っているぞ」
あるぇ? もしかして……こうなるのは規定事項だったのか?
「解りました。
王女様の意見を聞いてまいります」
「ふむ、断りはしないのだな」
「断れるわけないですよ」
「フッ、そうだろうな」と、国王陛下に言われこの場を離れ王女様の部屋へ向かった。
王女様の部屋には、何度かお邪魔になったので部屋の場所も覚えてしまっていた。
コン、コンコン――扉をノックして扉の奥にいる部屋の主に問うた。
「マーガレット様、二階堂です。お話の相手になっていただけないでしょうか?」
「はい、扉は開いてますのでお入りください」と、了承を得たので私は部屋に入った。
アレ? 今日はメイドさんがいない?
「おはようございます。
マーガレット様、今日はお付きのメイドさんは居ないんですね」
「今日は週末なのでお休みを与えているの……」
奥の物置からガタッ!! と、物音が聞こえた。
「そうなんですか?」
「今日はどう言った御用なのでしょうか?」
「例のスイーツ対決の件とかは、どうなったのかなと思いまして。
一応、王女様とメイドさんの分もお菓子作ってきてますよ」
奥の物置から、ガタガタっと音がなった。
「本題はソレではないですよね、言っていただけないのなら私から言いますね。
二階堂様――いえ、ハジメさん。
ワタクシ、マーガレットは貴方をお慕いしております。
父からは、その話をされたのではないのでしょうか?」
「えっと、マーガレット様………」と、言おうとしたら静止がかかった。
「呼び捨てで結構ですよ」
「マーガレットは、私が相手でいいのかい?
私は単なる商人なんだよ?」
「伯爵になられるんですよね。
それに商人のままでも魅力的な殿方ですよ貴方様は……」
「引く気はない?」
「微塵もありません。
国王の娘が嫁ぎたい相手に嫁げる、最大のチャンスですから。
きっと私は、もっと年上の貴族の男性の嫁に嫁ぐのだろうと覚悟しておりました」
「私には嫁さんが沢山居ますよ? それでも大丈夫ですか?」
「それも男の甲斐性と思いますよ。
貴族に敵対してまで守るくらいに、皆を大事にされているのでしょう?」
「それは当然です!!
嫁を守らずして何が男か!! どんな手を使ってでも守り抜きます」
「それで、十分ですよ」
「あ、それと挙式みたいな事を嫁と一切あげていないので、マーガレットとも挙げれないかも?」
「それなんですけど……
この前のスイーツ対決の場をハジメ様の住居で行い。
嫁の皆様で一同にスイーツ一杯の挙式をあげませんか?」
「すごくいいですね。
凄く甘い感じがして――わかりました。
マーガレットの気持ち伝わったよ。これからヨロシクね」
「はい!!」
ガタガタガタ!!
ガタガタと奥の物置が煩いなーと思ってたら、メイドさんが物置から出てきた。
「お嬢様おめでとうございます!!」
「えっ、お休みじゃなかったんですね。メイドさん」
「お嬢様の勇姿を見届けるのもメイドの務めですから……
それで二階堂様、持ってこられたスイーツはどちらに」
「まだ出してませんよ? もしかして、ソレ目当てで出てきました?」
「いえ、そんな事は……」と、言いながらメイドの目が泳いでいた。
二人分のケーキとスプーンを出して王女様とメイドに渡した。
「それじゃ、国王陛下に伝えてきます。
私の気持ちを……」
「いってらっしゃい、旦那様」と言われ頬にキスされて見送られた。
「行ってくるよ、奥さん」
ぐはっ、柔らかい唇が頬に下半身に悪すぎる。
これがロイヤルなキスか。
その後、国王陛下と話をして……
文字通りのスイーツな挙式を6ヶ月後、城下街のお屋敷で執り行う事が決まった。
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