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120話.ギルド依頼を受ける。
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先日から、ライアン神父が[サドタの街]の教会建設の為に向こうで過ごしている事を、神父を待つシスターと子供達に伝えた後、私は通常業務を行った。
その際、三号店でアイスクリームを用意してもらい。
王女様のオヤツ用に、【アイテムボックス】に器に入ったアイスクリームを複数個入れた。
オヤツを【アイテムボックス】に入れている最中、レイモンドとマカロンが一生懸命働いている姿が目に入った。
この二人は、私の期待通りにスイーツを作りまくってるみたいだ。
今度、この二人を主役にしたスイーツイベントでも、開催してやろうかなと考えていた。
「なぁ、二人とも。
今までのスイーツの研鑽を皆に披露したいと思わないか?」と、二人に聞いてみた。
「ど、どういう事ですかい? 社長」と、レイモンドが聞いてきた。
「いやな、[フォースの城]の王女様と知り合いになったんだよ。
そこで、王女様にプリンを食べてもらったら高評価でな。
もしかすると……あの街はスイーツが当たるカモと思ってるんだよ」
「えっ!! それって、スイーツのお店を出店するって事ですか?」と言って、マカロンが食いついてきた。
「まぁ、それも視野に入れてるが……
君達の作品を王女様にお披露目して、太客を作るのはアリだと思わないか?」
「それだと、このお店で作業できる人間が居なくなるような?」
「今、この町からフォースの城への魔道具を利用した転送装置を作る計画をしてるんだよ。
もし、それがうまくいけば五号店として[フォースの城下街]に店を出そうかと考えてる。
正直な話、ここのアイスとドリンク作りは一人で回せるだろ?」
「二人いるから片方をお店の店長に回すんですか?」と、マカロンが問うた。
「惜しいな、私がみたところ。
焼き菓子はマカロンさんに軍配があって、トータル的な実力だとレイモンドさんに軍配があるだろ。
アッチの店は週末のみ営業の週2日の営業でもいいんだ。
このお店を一人で回すようにして、片方はスイーツショップで交替で働くようにする」
「城下街を私達のスイーツが相手にするんですね!!」
「だから、得意分野が違う俺達が交互に店長をやると!!」
「その通り!! 一点突破じゃ飽きられたら、それで終わりだ。
箔をつけて君達のお菓子に希少価値も出せれば、君達ならやれると思っているがどうだろう?」
「「是非、やらせてください!!」」
「わかった!! 折をみて連絡するから楽しみにして待ってなさい」
「アンタにゃ、負けないからね……」「フン、一通り作れるようになってから言うんだな」
この二人は相変わらずだ。
「両名の活躍に期待してるよ」
「「ハイ!!」」と、二人から元気よく返事が帰ってきた。
いつもの通常業務も終わったので、昼食を食べた後ドワルドさんを連れて[サドタの街]へ連れて行く時だった。
そういえば、ドワルドさんにドワーフの鍛冶屋を紹介してもらわないとな。
【転送魔法】で[サドタの街]のギルド前に着いた後、ドワルドに鍛冶屋について聞いてみた。
「なぁ、ドワルドさん。
腕のいい鍛冶屋さんに知り合いにいないかな?」
「なんじゃ、社長?
新しい武器でも欲しいのか?」
「今使ってる武器がこの剣なんだけどさ、いい武器なんだけど……
自分の戦闘スタイルが原因で、店売り装備だと武器を強くする事ができないんだよね」
「戦闘スタイル?」
「私は商人だから、杖を使って魔法が使えない。
だけど、私の戦闘スタイルは魔法が主力で剣も使うスタイルなんだよね。
だから、魔力適性のあるミスリルの剣が最終装備ってなってね。
昨日、[フォースの城下街]の武器屋で聞いたら、ドワーフの鍛冶屋ならこの剣以上のモノを作れるカモって情報を貰ったんだよ」
「そうか、社長。その件はワシに任せてみないか?」
「えっ? ドワルドさんに?」
「窯作りから、武器作りまで全部やれるぞワシわ!!
それに城下街の実家の鍛冶屋は、ワシの息子がやっとるわい。
ワシが一から、技術を叩き込んだからな。
まだまだ息子にゃ負けんぞ!! ガハハハハ」
「え!? いや、何故? そんな人がウチで従業員やってるんだよ」
「ん? 美味い酒を探してワシが旅をしてただけじゃが?
[焼酎]に、ハマって妻と娘を[セカンタの町]に呼び寄せたんだよ」
「あぁ、ドワルドさんらしいな」
「それに社長は、ワシと会えない時でも二号店の地下室の倉庫に[焼酎]を定期的に補充してくれるしな。
ワシも安心して働けるわけだ!!」
「よし、そうなれば――
今日はこっちの仕事はお休みじゃな。
ワシがいなくても、一週間はこっちのスタッフで勝手に作業できるだろ」
「そうなると、レクターさんに伝えておかないとね」「そうじゃな」
ギルドに入りレクターにドワルドを、一週間ほど鍛冶作業させる旨を伝えて、建築は引き続き作業を続けるように伝えた。
ギルドの建物から出てきた時にドワルドが「社長。一度現場によってもいいか?」と、聞いてきた。
「ああ、大丈夫だよ」と答えを返して、二人は4号店の建築現場へ移動した。
建築スタッフはすでに集まっており、ドワルドの姿が見えたら皆集合した形になった。
「社長。コイツ達になんか一言かけてやってくれ」
「えっ!? あぁ、わかったよ。
この施設の社長の二階堂ハジメです。
この施設はこの街に大きな発展を見せてくれる施設になると思うので、皆さんのお力を存分に奮って下さいね」
おー、アレがあの有名なとか、すごい本物だとか、そんな感じの尊敬の目を私に向けられていた。
私が話をした事でザワついていたが、そこはドワルドがしっかりと緩んだ空気を切った。
「それでだ!!
今日から一週間ほど社長の頼みで、ワシはこの現場を離れる事になるが今後の工程はみんなわかってるな」
「ハイ。大丈夫です!!」と、一同が声をあげた。
「よし、一週間お前達で仕事をして見せてみろ!!
ぬるい仕事をしてワシに恥をかかせるなよ」
「ハイ」と、一斉に声があがった。
「それじゃ、仕事を始めろ!!」と、ドワルドが指示を出したら各自動き出した。
「よく、スタッフの指導できてるじゃない……」
「まぁな、伊達に長く生きてはいないさ。
待たせたな、それじゃ実家へ行こうか」
【転送魔法】を使い、お屋敷の前へ移動した。
「おー、懐かしいな。
このお屋敷は国王様の持ち物だろ?
何度か納品した事があるぞ」
「この屋敷、国王様から貰っちゃった」
「ははは、本当に桁違いだのぉ。社長は……」と、二人で話していると門の前で待っていたノルニルが話しかけてきた。
「こんにちは、二階堂さん。
そちらの方はお知り合いの方ですか?」
「こんにちは、ノルニルさん。
うん、割と初期からのウチのお店のメンバーで一番信頼できる建築スタッフのドワルドさんだよ」
「一番か、ワシはそこまで……
社長に評価されとったんか?」
「そりゃ、そうでしょう。
私とドワルドさんで、かなり仕事こなしてきたでしょうに……」
「そんな、凄い方をどうして城下街へ連れてこられたんですか?」
「あー、武器屋でドワーフの鍛冶屋の話を聞いたじゃない。
その凄腕の鍛冶屋がウチのドワルドさんだったってワケ。
この街に実家の鍛冶屋があるらしくて、それで武器を作ってもらうために来てもらったんだよ」
「へぇー、そうなんですね。
私はノルニルと言います。
二階堂さんの案内役のお仕事につかせてもらってます。
よろしくお願いしますね、ドワルドさん」
「おう、よろしくな嬢ちゃん。
それにしても、社長の周りには女性ばっかりじゃのう」
「ノルニルさんに関しては、教会とギルドが気を回してくれたみたい」
「二階堂さん。今日はドコを案内しましょうか?」
「嬢ちゃん待ってくれ!! 武器を作る前に社長の戦いぶりが見てみたい。
社長の力を見せれる狩場へ行ってくれ」
「そうかぁ……
それなら今日はギルドで魔道具屋の仕事を引き受けて、そこから狩場に行こうかな」
「ノルニルさん。
狩りに関しては危ないから今日は案内なしでいいですよ。代金は払いますから」
「あのぉ、二階堂さん。
私も見学させてもらっていいですか?
ランドドラゴンを倒す人の戦い方を見てみたいです」
うーん、女性を狩場に連れて行くのは危険だと思うが彼女も冒険者だし。
変な興味の持たれ方されて、危険な目に遭われるよりは良いよな。
「わかりました。
二人を守りながら戦闘を行いますんで、私の指示には二人とも従って下さいね」
「「はい」」
「経験値の設定は?」
「そんなん社長一人でとっとけ。
ワシら二人はあくまでも見学じゃ……」
「それじゃ、ギルドに行って仕事を引き受けに行こう」
三人でパーティを組みギルドへ向かった。
受付の列に並び――
しばらく待ったら順番が来たので開口一番に、「魔道具屋が発注している依頼を全て引き受ける」と、受付さんに言った。
ギルド証とギルド長の証書を出して、有無言わさず受付を納得をさせた。
「一番難易度が高い依頼は、ランドドラゴンの討伐ですが……
その人数で大丈夫ですか?」と、受付さんが聞いてきた。
「大丈夫、ランドドラゴンは先日一人で倒したばかりだ」と、言ったら。
再びギルド証をみて買い取り履歴を探して、驚愕の表情を私に見せてくれた。
「あっ、はい。全て受注されて結構です」
「ランドドラゴンの魔石の獲得が、一番古い依頼なので新しい依頼も重複してますので、2匹までは依頼の範囲になります」
「わかりました」と言って、私は受付を離れた。
よし、ロックバレーへ移動してランドドラゴン2匹を討伐しよう。
その際、三号店でアイスクリームを用意してもらい。
王女様のオヤツ用に、【アイテムボックス】に器に入ったアイスクリームを複数個入れた。
オヤツを【アイテムボックス】に入れている最中、レイモンドとマカロンが一生懸命働いている姿が目に入った。
この二人は、私の期待通りにスイーツを作りまくってるみたいだ。
今度、この二人を主役にしたスイーツイベントでも、開催してやろうかなと考えていた。
「なぁ、二人とも。
今までのスイーツの研鑽を皆に披露したいと思わないか?」と、二人に聞いてみた。
「ど、どういう事ですかい? 社長」と、レイモンドが聞いてきた。
「いやな、[フォースの城]の王女様と知り合いになったんだよ。
そこで、王女様にプリンを食べてもらったら高評価でな。
もしかすると……あの街はスイーツが当たるカモと思ってるんだよ」
「えっ!! それって、スイーツのお店を出店するって事ですか?」と言って、マカロンが食いついてきた。
「まぁ、それも視野に入れてるが……
君達の作品を王女様にお披露目して、太客を作るのはアリだと思わないか?」
「それだと、このお店で作業できる人間が居なくなるような?」
「今、この町からフォースの城への魔道具を利用した転送装置を作る計画をしてるんだよ。
もし、それがうまくいけば五号店として[フォースの城下街]に店を出そうかと考えてる。
正直な話、ここのアイスとドリンク作りは一人で回せるだろ?」
「二人いるから片方をお店の店長に回すんですか?」と、マカロンが問うた。
「惜しいな、私がみたところ。
焼き菓子はマカロンさんに軍配があって、トータル的な実力だとレイモンドさんに軍配があるだろ。
アッチの店は週末のみ営業の週2日の営業でもいいんだ。
このお店を一人で回すようにして、片方はスイーツショップで交替で働くようにする」
「城下街を私達のスイーツが相手にするんですね!!」
「だから、得意分野が違う俺達が交互に店長をやると!!」
「その通り!! 一点突破じゃ飽きられたら、それで終わりだ。
箔をつけて君達のお菓子に希少価値も出せれば、君達ならやれると思っているがどうだろう?」
「「是非、やらせてください!!」」
「わかった!! 折をみて連絡するから楽しみにして待ってなさい」
「アンタにゃ、負けないからね……」「フン、一通り作れるようになってから言うんだな」
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「両名の活躍に期待してるよ」
「「ハイ!!」」と、二人から元気よく返事が帰ってきた。
いつもの通常業務も終わったので、昼食を食べた後ドワルドさんを連れて[サドタの街]へ連れて行く時だった。
そういえば、ドワルドさんにドワーフの鍛冶屋を紹介してもらわないとな。
【転送魔法】で[サドタの街]のギルド前に着いた後、ドワルドに鍛冶屋について聞いてみた。
「なぁ、ドワルドさん。
腕のいい鍛冶屋さんに知り合いにいないかな?」
「なんじゃ、社長?
新しい武器でも欲しいのか?」
「今使ってる武器がこの剣なんだけどさ、いい武器なんだけど……
自分の戦闘スタイルが原因で、店売り装備だと武器を強くする事ができないんだよね」
「戦闘スタイル?」
「私は商人だから、杖を使って魔法が使えない。
だけど、私の戦闘スタイルは魔法が主力で剣も使うスタイルなんだよね。
だから、魔力適性のあるミスリルの剣が最終装備ってなってね。
昨日、[フォースの城下街]の武器屋で聞いたら、ドワーフの鍛冶屋ならこの剣以上のモノを作れるカモって情報を貰ったんだよ」
「そうか、社長。その件はワシに任せてみないか?」
「えっ? ドワルドさんに?」
「窯作りから、武器作りまで全部やれるぞワシわ!!
それに城下街の実家の鍛冶屋は、ワシの息子がやっとるわい。
ワシが一から、技術を叩き込んだからな。
まだまだ息子にゃ負けんぞ!! ガハハハハ」
「え!? いや、何故? そんな人がウチで従業員やってるんだよ」
「ん? 美味い酒を探してワシが旅をしてただけじゃが?
[焼酎]に、ハマって妻と娘を[セカンタの町]に呼び寄せたんだよ」
「あぁ、ドワルドさんらしいな」
「それに社長は、ワシと会えない時でも二号店の地下室の倉庫に[焼酎]を定期的に補充してくれるしな。
ワシも安心して働けるわけだ!!」
「よし、そうなれば――
今日はこっちの仕事はお休みじゃな。
ワシがいなくても、一週間はこっちのスタッフで勝手に作業できるだろ」
「そうなると、レクターさんに伝えておかないとね」「そうじゃな」
ギルドに入りレクターにドワルドを、一週間ほど鍛冶作業させる旨を伝えて、建築は引き続き作業を続けるように伝えた。
ギルドの建物から出てきた時にドワルドが「社長。一度現場によってもいいか?」と、聞いてきた。
「ああ、大丈夫だよ」と答えを返して、二人は4号店の建築現場へ移動した。
建築スタッフはすでに集まっており、ドワルドの姿が見えたら皆集合した形になった。
「社長。コイツ達になんか一言かけてやってくれ」
「えっ!? あぁ、わかったよ。
この施設の社長の二階堂ハジメです。
この施設はこの街に大きな発展を見せてくれる施設になると思うので、皆さんのお力を存分に奮って下さいね」
おー、アレがあの有名なとか、すごい本物だとか、そんな感じの尊敬の目を私に向けられていた。
私が話をした事でザワついていたが、そこはドワルドがしっかりと緩んだ空気を切った。
「それでだ!!
今日から一週間ほど社長の頼みで、ワシはこの現場を離れる事になるが今後の工程はみんなわかってるな」
「ハイ。大丈夫です!!」と、一同が声をあげた。
「よし、一週間お前達で仕事をして見せてみろ!!
ぬるい仕事をしてワシに恥をかかせるなよ」
「ハイ」と、一斉に声があがった。
「それじゃ、仕事を始めろ!!」と、ドワルドが指示を出したら各自動き出した。
「よく、スタッフの指導できてるじゃない……」
「まぁな、伊達に長く生きてはいないさ。
待たせたな、それじゃ実家へ行こうか」
【転送魔法】を使い、お屋敷の前へ移動した。
「おー、懐かしいな。
このお屋敷は国王様の持ち物だろ?
何度か納品した事があるぞ」
「この屋敷、国王様から貰っちゃった」
「ははは、本当に桁違いだのぉ。社長は……」と、二人で話していると門の前で待っていたノルニルが話しかけてきた。
「こんにちは、二階堂さん。
そちらの方はお知り合いの方ですか?」
「こんにちは、ノルニルさん。
うん、割と初期からのウチのお店のメンバーで一番信頼できる建築スタッフのドワルドさんだよ」
「一番か、ワシはそこまで……
社長に評価されとったんか?」
「そりゃ、そうでしょう。
私とドワルドさんで、かなり仕事こなしてきたでしょうに……」
「そんな、凄い方をどうして城下街へ連れてこられたんですか?」
「あー、武器屋でドワーフの鍛冶屋の話を聞いたじゃない。
その凄腕の鍛冶屋がウチのドワルドさんだったってワケ。
この街に実家の鍛冶屋があるらしくて、それで武器を作ってもらうために来てもらったんだよ」
「へぇー、そうなんですね。
私はノルニルと言います。
二階堂さんの案内役のお仕事につかせてもらってます。
よろしくお願いしますね、ドワルドさん」
「おう、よろしくな嬢ちゃん。
それにしても、社長の周りには女性ばっかりじゃのう」
「ノルニルさんに関しては、教会とギルドが気を回してくれたみたい」
「二階堂さん。今日はドコを案内しましょうか?」
「嬢ちゃん待ってくれ!! 武器を作る前に社長の戦いぶりが見てみたい。
社長の力を見せれる狩場へ行ってくれ」
「そうかぁ……
それなら今日はギルドで魔道具屋の仕事を引き受けて、そこから狩場に行こうかな」
「ノルニルさん。
狩りに関しては危ないから今日は案内なしでいいですよ。代金は払いますから」
「あのぉ、二階堂さん。
私も見学させてもらっていいですか?
ランドドラゴンを倒す人の戦い方を見てみたいです」
うーん、女性を狩場に連れて行くのは危険だと思うが彼女も冒険者だし。
変な興味の持たれ方されて、危険な目に遭われるよりは良いよな。
「わかりました。
二人を守りながら戦闘を行いますんで、私の指示には二人とも従って下さいね」
「「はい」」
「経験値の設定は?」
「そんなん社長一人でとっとけ。
ワシら二人はあくまでも見学じゃ……」
「それじゃ、ギルドに行って仕事を引き受けに行こう」
三人でパーティを組みギルドへ向かった。
受付の列に並び――
しばらく待ったら順番が来たので開口一番に、「魔道具屋が発注している依頼を全て引き受ける」と、受付さんに言った。
ギルド証とギルド長の証書を出して、有無言わさず受付を納得をさせた。
「一番難易度が高い依頼は、ランドドラゴンの討伐ですが……
その人数で大丈夫ですか?」と、受付さんが聞いてきた。
「大丈夫、ランドドラゴンは先日一人で倒したばかりだ」と、言ったら。
再びギルド証をみて買い取り履歴を探して、驚愕の表情を私に見せてくれた。
「あっ、はい。全て受注されて結構です」
「ランドドラゴンの魔石の獲得が、一番古い依頼なので新しい依頼も重複してますので、2匹までは依頼の範囲になります」
「わかりました」と言って、私は受付を離れた。
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