異世界で商売はじめました。(〇豚は異世界に出荷よー(´・ω・`)そんなー! )

ヒロ三等兵

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6話-1.物件探し

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 俺は一人で街道沿いを歩き[ セカンタ]の町へ向かっている。

 ファービレジの村から、セカンタの町までは徒歩で1日も移動すれば届くと聞いている。
 それと、セカンタの町への道中に危険なモンスターは出ないらしい。
 モンスターは、この外道沿いを歩いていればスライム程度が稀に遭遇する程度だ――
 現に2~3度戦闘をしたが、相手がスライムだ慣れた相手ということもあり軽く拍子抜けである。

 ちなみに、移動にかかる1ってのは、色々な荷物を準備しての1日である。
 俺には【アイテムボックス】があるので、装備以外は手ぶらで進める為、この件に当てはまらなかった。
 俺のに、街道沿いに歩いていたら夕方には[セカンタの町]へ着いた。

 町の中に入ったが、すでに辺りは暗くなり始めている。
 今日は宿屋を探しだ――明日、この町のギルドへ向かうとしよう。

 町で宿屋を探そうと思っていたら、町の入り口のそばに宿屋があった。
 時間的に店選びをする余裕はないので見つけた宿屋に入る。

「いらっしゃい、一人かい?」と、宿屋の店主が訪ねてきた。

「その装備姿を見ると、お兄さん冒険者かい?」

 前の村で購入できる最高装備をしているから、そう見られても仕方ないか。

「いや、俺は商人だ。
 この街で商売をやりに来た」

「へぇ、そうかい。
 商人さん、今日はウチに泊まるかい?
 素泊まりで一泊70ゴールドだよ」

 ファービレジの村の宿屋より20ゴールド高い――それに、素泊まりでって事は食事が出ない。
[奥の宿]を気に入ってたので残念な気分になった。
 明日はギルドを探すついでに、明日は他の宿屋も探そう――だが、今日は眠る場所の確保が最優先だ。

「あぁ、一泊するよ」
 そう言って、70ゴールドを店主に渡した。

「お客さんの部屋は二階の201号室だよ。
 ソコの階段上がって左手の所さ」と言われて、鍵を渡された。

「ありがとう」 

 ……と言って、店主の指示通り201号室がある場所まで移動した。
 201号室へ入り、部屋で防具や装備を外し【アイテムボックス】へ入れる。
 そして、食事を取ることにした。

 今日は、ハンバーガーとコーラとポテトを全て【異世界取引】で、出来合いの物を取り出した。

 明日は、この町のギルドを探すつもりだ。
 正直な話、村での俺の生活を思い出すと余裕がなさすぎた。
 商売に力を入れるとしても、多少は息抜きが欲しいと考えていた。
 現在レベル3だが、レベル上げて【異世界取引】の取引アイテムを増やすか?

 あっ、そういえば……アレが発売されてる頃じゃ?
 異世界転生してから一ヶ月経ってるので、俺が楽しみにしているコミックが発売されている事を思い出した。

 この町に来て、商売を始める前にレベル上げが急務となってしまった。
 俺は楽しむ為に生きるんだ!!  冒険がしたいわけじゃない!!

 ハンバーガー等のジャンクフードは、たまに食べる分には良いが毎日食べると飽きるので明日は普通に料理を食べようと思いながら食事を済ませた。

 備え付けの桶に[ウォーター]の魔法で水を入れ、タオルを濡らし体を拭いて寝ることにした。
 前の村でも、そうだったが――宿屋に風呂はないのか?
 それは今後の課題って事で、今日は寝てしまおう……

 朝から歩き通しで疲れていた事もあって、すぐに眠りについた。
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