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四章 後編 交戦する戦闘と、戦う意味と【ヒルフェ】
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辺りの景色が映り変わる。森の木々が、瞬く間に行き過ぎていく。
俺達を乗せた馬は、ぐんぐんと前に進んでいる。
「なぁ、…奴らは何処にいるんだ?」と、俺は周りを見回しながら、ヒナへと声をかける。
対して彼女は、手にした黒魔石のペンダントを首にかけると、続け様に祈る様な仕草をしだしたら、
「…あっち」
と呟いてから、ずっと先にある山の方向を指で指し示した。
すぐにキリエの手綱捌きで、馬の進路が変わる。
そんな様子に、ふと俺は疑問を口にした。
「なぁ。…その首飾りは、どうやって相手の場所を認識するんだ?」
「うんとね。…これに自分の魔力を込めていくと、もう一つの首飾りが内臓する魔力の波長を感じられる様に、術式が発動して頭の中に映像が浮かぶの。」
とヒナは答えると、また祈る様な仕草を繰り返し、自分の成すべく事に集中しだしたようだ。
「魔力か。…」
その直後に、俺は自らの掌を見つめながら、考え事に没頭していく。自ずと思考は、自らの魔力の事について考えていた。ある程度の動かし方は理解できるが、未だに発動の方法は解らない。何かの切っ掛けが必要だと感じる。いったい、どんな事をすればよいのだろうか。
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