スキル【疲れ知らず】を会得した俺は、人々を救う。

あおいろ

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3話 三章 祖父の友達と同世代の亜人と【ヒルフェ】

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 俺も呆れた様に見つめていた。
 するとアスターも気がつき、話しかけてきた。
 「ん?…どうしたのかな、ヒルフェ君。…叔父さんに何かあるのかな?」
 「あんた達、話をしにきたんじゃかいのか?…確か【ビーギニング】の監査とか言ってなかったっけ?」
 と俺は聞き返す。
 「あぁ。…但の建前だよ。…ギルドの定例報告会議で、【ビーギニング】の行いに文句を言う人がいたからね。やれ伝統がどうだの、責任がどうのとか。…だから形だけ取り繕っていたんだよ。」
 と、アスターも答えてきた。
 そのまま二人だけで話をしていく。
 「建前だって?…そんな奴がいるのか………。」
 「…実際には、それに託つけて本命は、兄ぃ会いに来るつもりだったがね。ついでに先日の会議の日に、兄ぃが帰り際に言っていた噂の孫に会いに来たんだなぁ。」
 「…は?…俺に?…そんな事の為に、わざわざ来たのかよ?」
 「あぁ、そうだよ。…長年、探し続けた愛しい人の忘れ形見を、この目で実際に見ておきたいじゃないか。…しかし、実際に会ってみると、予想とは違ったようだが。…もう少し純情そうで真面目な子かと思っていたけどねぇ。」
 「………は?」
 「…どうも君は随分と跳ねっ返りみたいのようだね。…若いうちは元気で構わないと、個人的には思うけど。」
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