スキル【疲れ知らず】を会得した俺は、人々を救う。

３話 一章 Gランク冒険者【ヒルフェ】

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　彼は視線が合うや否や、此方に話しかけてくる。
　「あぁ、ヒルフェ様達、此処にいましたか。…やはり皆さんでチームを組んだんですね。」
　「え、いや。…俺達は別に。」と俺は訂正した。
　「ひーにぃと、チーム。…えへへ。」と、対してヒナは満更でもない表情で、はにかんでいる。
　もはや何も言えない状況となり、流れで俺達がチームを組むのが決定してしまった。
　そんな様子を、スタンリーは微笑ましく眺めながら、話を続けていく。
　「それなら早速、皆さんで依頼を受けますか？」
　「は？…依頼？」
　「えぇ、ダフネさんから申し使ったんです。…ヒルフェ様達がチームを組んでいる様なら、優先的に受付カウンターまで連れてくるようにと。」
　「受けていいのか？」
　と、俺は聞き返した。
　するとスタンリーは、カウンターを指差し、　
　「今は人も少なくなりつつあるので、ご案内します。」
　と促しては、先導する様に歩きだした。
　俺達も顔を見合せたら、すぐに後をついていき、真っ直ぐカウンターに向かって移動する。