スキル【疲れ知らず】を会得した俺は、人々を救う。

あおいろ

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3話 一章 Gランク冒険者【ヒルフェ】

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 しかしキリエは未だに納得してないも、渋々ながら頭を上げて壁際へと後退る。やや肩を落として涙目の表情だった。
 そんな彼女の様子を見て、マァ、ミィ、ムゥ達が囁く様に会話していた。
 「あの娘は、やらかしたの?…」
 「…いったい何度目?…私より、ドジッ娘なのでは?」
 「…ザ、不器用。」
 さらにはヒナまでも席を立つと、キリエの側に行くと、彼女の頭を撫でだした。
 「リエちゃん、よし、よし。」
 「うぅ、…ヒナ様。…すみません。」
 なんとなく食堂に、居心地悪い空気を感じる。
 俺も当事者の内の一人の為、ばつが悪い。だが上手い手助けの仕方が解らずに、黙ったままだった。
 そんな空気を、アルフォンスが払拭する様に、わざとらしく咳払いする。
 全員の視線が彼に集まり、話に耳を傾ける姿勢となる。
 「…とりあえずキリエの事は置いといて、…ヒルフェ様にご報告があります。」
 「なんだよ?」
 「先程、リキッド様達がお戻りになりましたようです。」
 すると次の瞬間には、食堂の扉が勢いよく音を立てて開くと、「ただいま!!」とリキッドが両手一杯に荷物を持った状態で、颯爽と姿を現した。
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