スキル【疲れ知らず】を会得した俺は、人々を救う。

あおいろ

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3話 一章 Gランク冒険者【ヒルフェ】

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 同時に背後から、キリエが側まで寄ってきて、声をかけてくる。
 「あの、ヒルフェ様。…ヒナ様もお待ちですので、そろそろ着替えをしていただかないと。」
 「あ、あぁ。…そうだな。」
 と俺も頷いた。
 「て、手伝います。…」
 とキリエも提案してきて、さらに距離を詰めてくる。
 ありえない、と俺は思った。すぐに慌てて後ろへ振り向く。
 「あ!?」
 「へ?」
 だが直後にキリエは、此方に向かって勢いよく倒れ込んでくる。自身の長いスカートの裾を踏んづけてしまったようだった。
 あまりにも唐突な事に、俺も受け止めきれずに共倒れとなっていく。
 ついでにサイドテーブルまでも巻き込んで床に崩れ落ち、花瓶が音を立てて床を転がる。
 薔薇と水が撒き散らされた。
 それを二人して、頭から被った。
 俺達は悲鳴をあげて、痛みにのたうち回る。
 「ヒルフェ様ぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!」
 さらには、アルフォンスの声にならない叫び声までもが響いていた。
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