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間章 不穏の正体と動き出す運命。

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 ヒルフェ達が、蛇(サーペンス)と対峙している頃、ーー。
 一方でリキッドは、森の遺跡のある方角を眺めていた。
 すると突然、マァが必死な形相で側まで駆け寄って来て、
 「た、大変です、…リキッド様!!…森の遺跡付近で異常事態が発生してます!」
 という報告をしだした。
 それをリキッドも聞いた途端に、驚いてしまい話を聞き返す。
 「なんだと、…本当か!?」
 「はい、…未確認の巨大な魔物が出現していて、先頭の受験者達が遭遇しています。…魔黒石を介して確認しても、……相手はかなりの大きさのようです。」
 「かなりとは、…いったいどんなやつなんだ?」
 「パッと目視した程度では、蛇(サーペンス)に容姿が酷似しています。ですが、…体長はおよそ十メートル以上、横幅も大人二人が腕を広げた分以上はあるかと思われます。」
 その話は周囲にも伝わりだし、ギルド職員達が騒然としていく。互いに顔を見合せては、不安げな視線を向けており、狼狽えてしまう。
 崖下の砂浜は、一気に不穏な雰囲気が漂いだした。
 「………まさか、これは……。」
 しかし、リキッドだけは、次第に思い詰めた様な表情となり、沈黙して考え込んでいる。
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