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2話 三章 ヒナとキリエと街でのあれこれ
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【ビーギニング】の街に出ると、辺りは張り積めた様な静寂に包まれていた。表の大通りにも他の人の姿は殆ど見られず、少し先の離れた場所の方に、ちらほらと歩行者が疎らにいるくらいだった。
とりあえず俺は、港の方を目指して、大通りを真っ直ぐに進んでいく。だいたいギルドから南東の方角だった筈だ。
それから暫くの間、道なりに移動していくと、やがて景色が移り変わりだした。店や住宅街の様な場所から、倉庫の様な建物が密集して並ぶ区域になっていく。
「確か、こっちだったかな?」
その途中で俺は、曲がり角を右に移動して脇道に逸れて進んでいく。そうして東の方に向かえば、すぐに目的の場所へと辿り着くと思っていた。
だが、その先の、まるで路地裏みたいに暗くて狭くて、入り組んでいる道だった。どこまで進んでも、同じ形の建物が並んでいて全く代わり映えしない。
やがて道の突き当たりにまで、移動してきた。
すると、そこもまだ倉庫の区域だった。さらには遥か先の方まで、まだまだ同じ様な建物の光景が続いているようだった。
「……あれ?……こっちじゃないのか?」
と俺は間抜けな声を漏らしながら、辺りを見渡すと、すぐさま踵を返して来た道を戻りだす。さらには、別の道を辿ろうと、途中で十字路のところを、再び右に曲がってから、道なりに進んでいく。
しかし、此方が歩けども歩けども、また同じ様な景色の場所に出てしまう。なんだかグルグルと周り続けているような感覚だった。
とりあえず俺は、港の方を目指して、大通りを真っ直ぐに進んでいく。だいたいギルドから南東の方角だった筈だ。
それから暫くの間、道なりに移動していくと、やがて景色が移り変わりだした。店や住宅街の様な場所から、倉庫の様な建物が密集して並ぶ区域になっていく。
「確か、こっちだったかな?」
その途中で俺は、曲がり角を右に移動して脇道に逸れて進んでいく。そうして東の方に向かえば、すぐに目的の場所へと辿り着くと思っていた。
だが、その先の、まるで路地裏みたいに暗くて狭くて、入り組んでいる道だった。どこまで進んでも、同じ形の建物が並んでいて全く代わり映えしない。
やがて道の突き当たりにまで、移動してきた。
すると、そこもまだ倉庫の区域だった。さらには遥か先の方まで、まだまだ同じ様な建物の光景が続いているようだった。
「……あれ?……こっちじゃないのか?」
と俺は間抜けな声を漏らしながら、辺りを見渡すと、すぐさま踵を返して来た道を戻りだす。さらには、別の道を辿ろうと、途中で十字路のところを、再び右に曲がってから、道なりに進んでいく。
しかし、此方が歩けども歩けども、また同じ様な景色の場所に出てしまう。なんだかグルグルと周り続けているような感覚だった。
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