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2話 序章 七年前の辛い出来事。~それからの様子~

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 だが、その時に、ーー
 ふと彼女は眉間に皺を寄る程の険しい表情をしており、
 (もう、あの日から、…祖母君様が亡くなられてからずっとこうだ。…此所にいては辛い事が多すぎる。…私は、ーー様を笑顔にする事は、出来ないのか。……)
 と、段々と物思いに耽けていき、
 (…もうあなたが泣いている姿は見たくないです。……私が、…私だけでも必ず、ーー様を守ってみせます。…例え、誰を敵に回しても、どんな事をしても、…)
 と、固く決意し、強く拳を握りしめていたのだった。
 辺りには、気弱そうな少女の泣く声と鼻を啜る音がするも、ーー
 しかし、それらは全て、吹き行く風に掻き消されてしまった。
 すると次の瞬間には、ぐるりと世界がが反転して、目の前の光景が真っ暗になる。
 それに少女は驚くも、強い眠気に苛まれ、やがてゆっくりと意識を手放した。
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