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エピローグ それからの、これからの。

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 対して俺は、訳が解らずに戸惑う。さらに自分でも気がつけば、身体は臨戦態勢を取っており、拳を強く握りしめている。
 未だノイマンは苦い顔で黙ったままだ。此方を見据えており、口を開いたり閉じたりしている。何かを言おうとして、躊躇しているみたいである。
 微かに彼から、小さな声がする。
 「…っち。…あれだ、その。」
 と俺は何気なく、聞き返した。
 「あ?…なんだよ?」
 「だから!…すまんかった、ってんだよ!!」
 それからノイマンは、謝罪してきた。さらに床に両手と膝をつき、踞る様な体勢になると、深々と頭をさげてきた。
 「今回は、…おいらのせいで、多大な迷惑を掛けてしまって、本当に申し訳ねぇ。」
 その様子に俺は驚くも、訝しげな視線を送る。無言のまま佇んでいた。
 やや遅れて、ノイマンも顔をあげると此方の様子に気がつくと、話しかけてきた。
 「な、なんだよ。…黙って。」
 「…なんだよ、それは。」
 と俺も聞き返し、思った事を率直に告げる。
 「…あぁ?…こいつは、最大限の謝罪を表す姿勢で、…。って、なんだよ。…なんかあるのか?」
 「いや、だって。…」
 「…なんだよ?」
 「おまえ、謝る脳ミソあったんだな。」
 「んだと、コラァァァァァァ!!…喧嘩売っとんのか!」
 「最初に売ってきたのは、そっちだろうが!」
 「…お前にだけは、言われたくないんだよ!」
 そのまま俺とノイマンは、喧嘩しだした。互いに怒声を浴びせ合いながら、鋭い目付きで睨み合う。今にも一触即発しそうである。
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