スキル【疲れ知らず】を会得した俺は、人々を救う。

あおいろ

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二章 ギルドとスキルと勝負

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 建物の中は、何かの施設のようである。
 部屋の中では、多くの人達が集まっていた。
 まず入り口から中央の手前までは、丸テーブルが等間隔に並び、座席が設置していた。
 それらの席には、大勢の武装した人々が屯しており、食事している。
 さらに中央より奥側では、横長のカウンターが設置され、周りで複数の女性達が仕事をしている。
 彼女達は、次々と武装した人達が詰めかけてくるのを、順番に対応する。
 俺は周りを見渡して様子を伺う。
 すると、近くにいた給仕の若い女が声をかけてきた。
 「冒険者ギルドへようこそ!…お仕事ですか?…お食事でし、たら?………」
 しかし、ダフネは無視して、真っ直ぐに進んでいく。
 俺も手を引っぱられ、移動してしまう。
 やがて二人で、中央のテーブルに向かって行った。
 次の瞬間に、周りがどよめいていた。
 「ほら、此方に座りなさい。」
 とダフネは、また気にせずにテキパキと行動する。ポケットからハンカチを取り出し、給仕の女が持ってきたコップの水に浸していた。
 俺も真向かいの椅子に座らされ、ハンカチを額に宛がわれる。少しだけ冷たくて、頭が冷やされると思わず声を漏らす。
 「気持ちいい。……」
 「…これで、しばらくしたら落ち着くでしょう。」
 と、ダフネは目を合わせる様に、顔を近づけてくる。
 あまりにも綺麗だ。と俺は思い、すぐに顔を反らした。不覚にもドキッとしてしまった。
 対して彼女は、首を傾げたようだった。
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