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7話 思い出のアップルパイ
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リリャーは訳が解らず、呆然としながらサーラを見つめている。
その様子に、アニタは思わず噴き出しており、なんとなく懐かしさを感じている。
さらにはサーラも、満面の笑顔を浮かべながら、「大丈夫じゃよ。」とだけ呟いたら、
「サーラ、お鍋の用意出来たよ。」
「あ、はーい!…」
と、ケリーに呼ばれたのに気がつき、すぐさま作業台からりんごの乗った皿を持ち出しながら、今度は釜戸の方に移動して次の作業に移りだす。
ケリーも、行程を確認してきた。
「次は、コンポートとジャムだったかい?」
「…うん。えっとね、…」
とサーラは、目の前の二つの釜戸、ーーそれぞれの口には鍋が設置されている。ーに向き合い、徐に鍋の中に材料入れて、火にかけていく。
片方には水を張って、八等分にされたりんごを蜂蜜(先程に商人から貰ったやつ)を加え、弱火で煮ている。
もう片方には、細かくしたりんごと蜂蜜だけを入れると、中火で煮ていきながら、たまに木のヘラで鍋の中身を混ぜたり、表面に出た灰汁をお玉で取っていく。
そのまま二つの鍋を、じっくりと煮続けていく。ケリーも手の足りないところを、補いつつ作業を手伝う。
やがて辺りに甘い匂いが立ち込めた頃に、りんごのコンポートと、りんごのジャムが完成したのだ。
その様子に、アニタは思わず噴き出しており、なんとなく懐かしさを感じている。
さらにはサーラも、満面の笑顔を浮かべながら、「大丈夫じゃよ。」とだけ呟いたら、
「サーラ、お鍋の用意出来たよ。」
「あ、はーい!…」
と、ケリーに呼ばれたのに気がつき、すぐさま作業台からりんごの乗った皿を持ち出しながら、今度は釜戸の方に移動して次の作業に移りだす。
ケリーも、行程を確認してきた。
「次は、コンポートとジャムだったかい?」
「…うん。えっとね、…」
とサーラは、目の前の二つの釜戸、ーーそれぞれの口には鍋が設置されている。ーに向き合い、徐に鍋の中に材料入れて、火にかけていく。
片方には水を張って、八等分にされたりんごを蜂蜜(先程に商人から貰ったやつ)を加え、弱火で煮ている。
もう片方には、細かくしたりんごと蜂蜜だけを入れると、中火で煮ていきながら、たまに木のヘラで鍋の中身を混ぜたり、表面に出た灰汁をお玉で取っていく。
そのまま二つの鍋を、じっくりと煮続けていく。ケリーも手の足りないところを、補いつつ作業を手伝う。
やがて辺りに甘い匂いが立ち込めた頃に、りんごのコンポートと、りんごのジャムが完成したのだ。
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