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7話 思い出のアップルパイ

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 村の空き家の一室。
 そこでサーディンとエピカは待機しており、何をするでもなく静かに過ごしている。
 エピカは椅子に座り、机の上で頬杖をつきながら、溜め息を吐いていた。
 サーディンは窓辺に佇み、外の景色を眺める。
 あれから話の場を中断されて、暫く時間が経っていた。日も高く登り、遥か頭上にある。もうじき昼食の頃合いが近づいているくらいだ。
 「いったい、どうなるのかしらね。」
 「知らんよ。」
 と二人は淡々と言葉を交わすが、すぐに黙ってしまう。何度も何度も同じ事を繰り返しており、段々と表情も暗く、不安の感情が現れているようだ。
 「…ん?」
 「…どうしたの?」
 「……なんだ?」
 その時、ふとサーディンは目の前の光景に意識を奪われてしまい、建物の外に出ていく。
 エピカも慌てて後を追いかけていた。
 そうして二人は外に出ると驚くと共に、先程と同じ場所を訝しげに眺めだす。
 その視線の先、ーーハンター支部の前には、人集りがあった。ハンター達や御婦人方に老人と、殆どの村人が揃っており、取り囲む様に並びながら、輪の中心を見つめている。
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