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間章 驚愕な話

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 そうして場所は変わり、此処は支部の飲食スペース。
 テーブルには、疎らに人がいる状態だ。なんとなく普段よりも人の数は少なく、静かな雰囲気に包まれている。
 そこの一番端の席に、アニタは座っている。険しい表情で腕組みしつつ、首を傾げて唸っりながら、思考を巡らせているみたいだ。
 そんな彼女の側へと、ケリーがやって来る。手には水の入ったコップを持っており、テーブルの天板に置きながら、話しかけてきた。
 「はいよ、これでも飲んで落ち着きな。」
 「どうも。」とアニタは礼を言うも、すぐにまた考え事に没頭しようとする。
 「あんた、まだ諦めきれないのかい?」
 「どうしても、なんとかしてあげたくて、…何か方法がないものかと。」
 「…全く、仕方ない子だねぇ。」とケリーも、呆れた様に溜め息を吐く。だが、次第に同じ様に考え始めていた。
 「アニタさーん、ケリーさーん!!」
 すると同時に、控え室の扉が勢いよく開き、サーラが飛び出してきた。
 周囲の人々は驚き、視線を向けてしまう。
 同じ様にアニタとケリーも振り向くと、真っ先に問いかけてきたが、ー
 「ど、どうしたんだい?」
 「…サーラ?」
 「アップルパイ作るの手伝ってほしいのじゃ!…」
 「はぁ?!」
 「えぇ!?」
 と、次の瞬間には、間抜けな声を漏らして固まった。サーラの言葉を聞き、あまりの突拍子のなさに、暫く理解が追い付かなかったのだった。
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