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6話 蒸し料理 プディング
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そこの一番奥の部屋、ーー従業員の控え室の中を越えた先の扉から入る空き部屋、ーで、各々が分担して作業を行う。まず掃除と片付けをしたら、ありったけの薬と治療道具を運びいれる。また奥の壁の窓際にも、簡易的なベッドを設置し、シーツもなるべく清潔な物に取り換えていた。
それらが終わった頃に、
「おぉい!!…急患だ!…退いてくれ!」
と親方と他のハンター達が、アニタと背負われたリリャーを連れて戻ってきた。彼等は部屋の中に入るや否や、すぐさまリリャーをベッドに寝かしつける。
「ちょいと、通らせて貰うわよ。」
さらに、そこへ背後から嗄れた声が聞こえてくる。この場にいた全員が振り返った。
視線の先には、長い白髪が特徴的で、皺だらけな顔の老婆がいた。親方が気がつくと、「ばあ様」と呼び掛けた。
老婆、ーーばあ様は、ピンと背筋を伸びた堂々とした姿勢で歩きながら、ベッドの方へとやってきた。近くに置かれた水桶で手を洗うと、すぐさまリリャーの身体を観察したり、顔などを触ったりする。
アニタは心配そうな表情で、親方に質問する。
「…あの人、いったい何なんだい?」
「村長の奥さんだ。…若い連中は皆揃って、ばあ様と呼んでんだよ。…この村じゃ、医者がわりみたいなもんさ。」
「昔、医学の本を少し読んで、多少は知識があるだけさね。…民間医療しか出来ないよ。…というか、少し静かにしておくれ。」
と、ばあ様は話を耳にしており前を向いたまま注意すると、再び診察を続けた。やがて一通りに見終わると、後ろを振り返りつつ、女性職員と村の女性陣の方へ指示をだす。
それらが終わった頃に、
「おぉい!!…急患だ!…退いてくれ!」
と親方と他のハンター達が、アニタと背負われたリリャーを連れて戻ってきた。彼等は部屋の中に入るや否や、すぐさまリリャーをベッドに寝かしつける。
「ちょいと、通らせて貰うわよ。」
さらに、そこへ背後から嗄れた声が聞こえてくる。この場にいた全員が振り返った。
視線の先には、長い白髪が特徴的で、皺だらけな顔の老婆がいた。親方が気がつくと、「ばあ様」と呼び掛けた。
老婆、ーーばあ様は、ピンと背筋を伸びた堂々とした姿勢で歩きながら、ベッドの方へとやってきた。近くに置かれた水桶で手を洗うと、すぐさまリリャーの身体を観察したり、顔などを触ったりする。
アニタは心配そうな表情で、親方に質問する。
「…あの人、いったい何なんだい?」
「村長の奥さんだ。…若い連中は皆揃って、ばあ様と呼んでんだよ。…この村じゃ、医者がわりみたいなもんさ。」
「昔、医学の本を少し読んで、多少は知識があるだけさね。…民間医療しか出来ないよ。…というか、少し静かにしておくれ。」
と、ばあ様は話を耳にしており前を向いたまま注意すると、再び診察を続けた。やがて一通りに見終わると、後ろを振り返りつつ、女性職員と村の女性陣の方へ指示をだす。
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