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序章 遥か昔の記憶
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やがてマリーも話に聞きいっていた。
そうして二人だけで話に熱中していき、
「私ね、…甘い味が好きなの。…酸っぱいのは嫌い。…これなら食べれる。」
「ホホホ、…今日のはとっても自信作でな。…なんなら、また今度にでも作ろうかいの。」
「…本当?」
「あぁ、約束じゃ。」
「うん。」
と、互いに笑顔を浮かべあいながら、密かな約束を交わらせていました。さらに二人は上機嫌となっていく。
暫くして、全ての料理は残さず食べつくされた。
お祝いの席は御開きとなる。
参加した親子は手を繋ぎながら、キッチンを後にして自室に戻っていった。
ラーサだけは一人で残っており、先にキッチンの後片付けを始めだした。思わず口からは、
「んふふ。…次はどうしようかの。…皆は何を作れば喜ぶじゃろうか?」
と独り言が漏れており、既に頭の中では料理のメニューを思案しては、皿を洗っている。軽快なリズムで鼻歌を歌い、皿の表面を指で音を奏でる様になぞる。
全身からは、楽しさが滲み出ていたのだった。
※※※
しかし、それから数週間の月日が経った頃である。
王国【ランドロス】全土は、隣国の侵略を受け、激しい戦火に包まれる事となったのだった。
そうして二人だけで話に熱中していき、
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「ホホホ、…今日のはとっても自信作でな。…なんなら、また今度にでも作ろうかいの。」
「…本当?」
「あぁ、約束じゃ。」
「うん。」
と、互いに笑顔を浮かべあいながら、密かな約束を交わらせていました。さらに二人は上機嫌となっていく。
暫くして、全ての料理は残さず食べつくされた。
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ラーサだけは一人で残っており、先にキッチンの後片付けを始めだした。思わず口からは、
「んふふ。…次はどうしようかの。…皆は何を作れば喜ぶじゃろうか?」
と独り言が漏れており、既に頭の中では料理のメニューを思案しては、皿を洗っている。軽快なリズムで鼻歌を歌い、皿の表面を指で音を奏でる様になぞる。
全身からは、楽しさが滲み出ていたのだった。
※※※
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