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第十五話 レベル5
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─レウス王国 王都 ギルド本部─
ギルド長の部屋から一人の女性が出て行く。
ガリューは彼女の背中が扉から見えなくなるのを待って、たまった息を吐く。
そしてタバコに火をつけて、一息吸う。
「ふぅ───」
王都に到着するなり、やってくれる。
"ハイオーガ"討伐部隊の奴等が逃げ帰って来た時は、まさか、と思った。
あの"隻腕姫"率いる部隊が、まさか敗走するなど予想もしていなかったからだ。
事情を聞くと、事態は最悪だった。
一体目はトラブルはあったものの、なんとか討伐。
だが───消耗した討伐部隊の前に二体目が現れるなどとは。
稀にある事ではあるが、過去1度だけだ。
二つ名を持つ者の中でも、剣にかけて彼女はトップクラス。その彼女を失うのはギルドにとって、大きな損失となる所だった。
もはや彼女は戦死したものとし、新たな部隊を再編成していた所に、──まさかの"隻腕姫"の帰還。
誰もが驚いた。
「ふぅ──」
彼女と瀕死の者、死体を連れ帰ってくれたのは──スズムラ・ジロウ。
「でも───本当なのかな」
横で呟くのは、俺の右腕であり頭脳のゼネス。
彼女…"隻腕姫"の報告を一緒に聞いていたゼネスは、未だに信じられない様子だ。
まあ、俺だって信じられない所はあるが……何しろ、報告したのがあの冷徹にして冷静、任務達成率は9割を超える二つ名持ち、俺たちから信頼の厚い"隻腕姫"だ。
「"隻腕姫"じゃなけりゃ、俺だって悪い冗談としか思わねぇよ」
「だよねぇ……。氷姫とも言われる彼女の報告でなければ、追い返す所だよ」
ゼネスは腕を組んだまま考え込む。
当然だろう。
あの準厄災と言われ、誰からも恐れられる化け物、"ハイオーガ"を一人で討伐したなどと。
誰が信じられるものか。
コンコン……
ドアがノックされ、誰かが入ってくる。
「失礼します。スズムラ・ジロウ出頭致しました」
入って来たのは、黒い軍服を着た男。
魔獣"ガルト"を討伐した時とは、明らかに雰囲気が違う。
死線を潜り抜けて来た者が放つ雰囲気を放っている。
「おう、来たかスズムラ」
タバコを灰皿に落として、手を組んでスズムラに目を向ける。
「まさかここに来る途中で、"ハイオーガ"を狩るとは思わなかったぞ」
「ええ、たまたま出くわしまして。かなり損害を出している様子でしたので、救援に入りました」
「横のこいつはゼネスだ。俺の右腕ってやつさ」
スズムラは明らかに変わった。研ぎ澄まされたとでも言うのか、オーラの質が変わったというか。
ていうか、あの時スズムラはオーラを使っていなかったな。
そうか、オーラを纏っているから別人のように感じるのか?
などと考えていると、横にいるゼネスが口を開く。
「君が助けてくれた彼女……"隻腕姫"というのだけど、改めてお礼を言うよ。彼女は"二つ名"持ちの中でも指折りで優秀な人材だったんだ」
ゼネスが頭を下げる。
「いえ、当然の事をしたまでですよ」
スズムラが軽く笑みを浮かべながら頭を下げる。
「"ハイオーガ"討伐をお前さん一人でやった、というのは本当か?」
俺はさっそく核心に迫る。
本当にそんな事が可能なのか。
そんな事ができる人間がこの世に存在するのか。
「…はい。間違いなく私一人で討伐しました」
──肯定、か。
俺は改めてスズムラを見る。
いつか会った時とはまるで別人のように、洗練されたオーラを纏っている。
まるで淀む事なく、正確にスズムラの体に薄く張り巡らされている。
「一つ訊いてもいいかな?」
ゼネスの言葉にスズムラがどうぞ、と頷く。
「───どうやって"ハイオーガ"の堅い肉体を貫いたのかな?」
そう、スズムラは剣士であり、魔法使いではない。
通常ならば"ハイオーガ"の肉体に物理的な刃は通らないのだ。
魔法で"ハイオーガ"を弱らせ、肉体に巡らされているオーラの流れを乱し、その隙をついて首を落とす。
その前提として、まず魔法で弱らせなくてはならないのだ。
「お見せした方が早いですね──」
そう言うと、スズムラは右手の手のひらを上に向けてこちらに見せる。
そして───
「……こりゃぁ……すげぇ」
俺は思わず声に出していた。
隣にいるゼネスも目を剥いている。
スズムラの右手の上に、浮かぶ一本の細い剣。
サーベルのような細さでありながら、刀身は水で出来ているのかと思うほど濡れているような、鏡のような美しさ。そして、魔法でもかけられたように光り輝く刃。この一本に凝縮されたオーラ量が……半端ではない。
「……魔法使いの僕でも、この剣が普通じゃないのが分かるよ……」
オーラで作られた細身の剣。誰もが目を奪われる美しさを持っている。
思わず触れたくなるような、細い剣。
そして、そこに込められた恐ろしい量のオーラ。
「お前さんの持っている剣に似ているが…」
確か、魔獣"ガルト"を討伐した時、こんな感じの武器を持っていたな。
「ええ、私の持つ"刀"を再現したものです。あの堅い肉体を貫く為に、多少オーラを練る必要はありますが」
「"刀"というのか。お前さんの持つその武器は」
そうか。──いやしかし、あれほどの武器を発現させるのに、どれだけのオーラが必要になるのか、ガリューには想像もつかない。
「一撃、即離脱ではすぐに再生されてしまいます。かといって、接近戦で一度に何度も攻撃させてくれるほど"ハイオーガ"は甘くはありません。そこで、この武器を一度に数百本発現させ、一斉総攻撃をかけます。その際、刃の先端の貫通力を上げる為にオーラ量を増やします。そして、突き刺さった武器は消滅させて出血させ、"ハイオーガ"が弱った瞬間に首を落とします」
──なるほど。実に理にかなっている。
つまり、一人で前衛も後衛もするという訳だ。
………それができれば皆やってるわ。
誰にでも出来るような言い方をしているがな。
ゼネスがこの戦法を間違っても採用しないように、釘を刺しておかねば。
「ゼネス…どう思う?」
隣で静かにスズムラの言葉を聞き入っていたゼネスに問う。
「……そうだね、確かにその手法なら"ハイオーガ"を狩れる……と思う」
むう。もしかして他の奴等にもできる、などと考えてはいないだろうな?
できないから、今の前衛後衛に分かれる戦法をとっているのだぞ。
『誰にでもできる、と思うか?」
頼むぞ、ゼネス、そんな万能な前衛など何処にもいないと理解しているよな?
こいつがおかしいのだ。このスズムラが一人でやってしまうのがおかしいのだ。
「それは無理だよ。だってガリュー、君に同じ事、できるかい?」
よし、ちゃんと理解してくれているようだ。それでこそ俺の右腕だ。
これからもその調子で頼むぜ。
「……無理だな。しかし、スズムラはそれができる」
「そうだね…。それは間違いないようだ」
なにより、"隻腕姫"の報告とスズムラの証言、これは完全に一致している。
「──決まり、だな」
未だに誰も到達できなかった、レベル5。
それに値する能力を、この男は間違いなく持っている。
ゼネスに目を向けると、納得した表情で頷いた。
「そうだね。この日が訪れた事を、僕は嬉しく思うよ」
ゼネスも異論無し───
まさかこんな日が来るなんて、夢にも思わなかった。
「──スズムラ」
俺は決意して口を開く。
「今この瞬間から、お前さんをレベル5に認定する。未だに誰も到達した事のない、前人未到のレベル5だ。誇りに思っていいぞ」
「ありがとうございます。そのような過大な評価を頂けるとは光栄です」
頭を下げるスズムラ。
相変わらず礼儀正しい奴だ。
「それではスズムラ、レベル5になった君には、ここ"ギルド本部"に個人的な個室を用意しよう。なんならそこで生活してくれてもいい。それから、二つ名も用意しておく。これから忙しくなるけど、よろしくお願いするよ」
ゼネスはスズムラと握手する。
「レベル5として、恥じのない働きをするよう努力します」
ギルド長の部屋から一人の女性が出て行く。
ガリューは彼女の背中が扉から見えなくなるのを待って、たまった息を吐く。
そしてタバコに火をつけて、一息吸う。
「ふぅ───」
王都に到着するなり、やってくれる。
"ハイオーガ"討伐部隊の奴等が逃げ帰って来た時は、まさか、と思った。
あの"隻腕姫"率いる部隊が、まさか敗走するなど予想もしていなかったからだ。
事情を聞くと、事態は最悪だった。
一体目はトラブルはあったものの、なんとか討伐。
だが───消耗した討伐部隊の前に二体目が現れるなどとは。
稀にある事ではあるが、過去1度だけだ。
二つ名を持つ者の中でも、剣にかけて彼女はトップクラス。その彼女を失うのはギルドにとって、大きな損失となる所だった。
もはや彼女は戦死したものとし、新たな部隊を再編成していた所に、──まさかの"隻腕姫"の帰還。
誰もが驚いた。
「ふぅ──」
彼女と瀕死の者、死体を連れ帰ってくれたのは──スズムラ・ジロウ。
「でも───本当なのかな」
横で呟くのは、俺の右腕であり頭脳のゼネス。
彼女…"隻腕姫"の報告を一緒に聞いていたゼネスは、未だに信じられない様子だ。
まあ、俺だって信じられない所はあるが……何しろ、報告したのがあの冷徹にして冷静、任務達成率は9割を超える二つ名持ち、俺たちから信頼の厚い"隻腕姫"だ。
「"隻腕姫"じゃなけりゃ、俺だって悪い冗談としか思わねぇよ」
「だよねぇ……。氷姫とも言われる彼女の報告でなければ、追い返す所だよ」
ゼネスは腕を組んだまま考え込む。
当然だろう。
あの準厄災と言われ、誰からも恐れられる化け物、"ハイオーガ"を一人で討伐したなどと。
誰が信じられるものか。
コンコン……
ドアがノックされ、誰かが入ってくる。
「失礼します。スズムラ・ジロウ出頭致しました」
入って来たのは、黒い軍服を着た男。
魔獣"ガルト"を討伐した時とは、明らかに雰囲気が違う。
死線を潜り抜けて来た者が放つ雰囲気を放っている。
「おう、来たかスズムラ」
タバコを灰皿に落として、手を組んでスズムラに目を向ける。
「まさかここに来る途中で、"ハイオーガ"を狩るとは思わなかったぞ」
「ええ、たまたま出くわしまして。かなり損害を出している様子でしたので、救援に入りました」
「横のこいつはゼネスだ。俺の右腕ってやつさ」
スズムラは明らかに変わった。研ぎ澄まされたとでも言うのか、オーラの質が変わったというか。
ていうか、あの時スズムラはオーラを使っていなかったな。
そうか、オーラを纏っているから別人のように感じるのか?
などと考えていると、横にいるゼネスが口を開く。
「君が助けてくれた彼女……"隻腕姫"というのだけど、改めてお礼を言うよ。彼女は"二つ名"持ちの中でも指折りで優秀な人材だったんだ」
ゼネスが頭を下げる。
「いえ、当然の事をしたまでですよ」
スズムラが軽く笑みを浮かべながら頭を下げる。
「"ハイオーガ"討伐をお前さん一人でやった、というのは本当か?」
俺はさっそく核心に迫る。
本当にそんな事が可能なのか。
そんな事ができる人間がこの世に存在するのか。
「…はい。間違いなく私一人で討伐しました」
──肯定、か。
俺は改めてスズムラを見る。
いつか会った時とはまるで別人のように、洗練されたオーラを纏っている。
まるで淀む事なく、正確にスズムラの体に薄く張り巡らされている。
「一つ訊いてもいいかな?」
ゼネスの言葉にスズムラがどうぞ、と頷く。
「───どうやって"ハイオーガ"の堅い肉体を貫いたのかな?」
そう、スズムラは剣士であり、魔法使いではない。
通常ならば"ハイオーガ"の肉体に物理的な刃は通らないのだ。
魔法で"ハイオーガ"を弱らせ、肉体に巡らされているオーラの流れを乱し、その隙をついて首を落とす。
その前提として、まず魔法で弱らせなくてはならないのだ。
「お見せした方が早いですね──」
そう言うと、スズムラは右手の手のひらを上に向けてこちらに見せる。
そして───
「……こりゃぁ……すげぇ」
俺は思わず声に出していた。
隣にいるゼネスも目を剥いている。
スズムラの右手の上に、浮かぶ一本の細い剣。
サーベルのような細さでありながら、刀身は水で出来ているのかと思うほど濡れているような、鏡のような美しさ。そして、魔法でもかけられたように光り輝く刃。この一本に凝縮されたオーラ量が……半端ではない。
「……魔法使いの僕でも、この剣が普通じゃないのが分かるよ……」
オーラで作られた細身の剣。誰もが目を奪われる美しさを持っている。
思わず触れたくなるような、細い剣。
そして、そこに込められた恐ろしい量のオーラ。
「お前さんの持っている剣に似ているが…」
確か、魔獣"ガルト"を討伐した時、こんな感じの武器を持っていたな。
「ええ、私の持つ"刀"を再現したものです。あの堅い肉体を貫く為に、多少オーラを練る必要はありますが」
「"刀"というのか。お前さんの持つその武器は」
そうか。──いやしかし、あれほどの武器を発現させるのに、どれだけのオーラが必要になるのか、ガリューには想像もつかない。
「一撃、即離脱ではすぐに再生されてしまいます。かといって、接近戦で一度に何度も攻撃させてくれるほど"ハイオーガ"は甘くはありません。そこで、この武器を一度に数百本発現させ、一斉総攻撃をかけます。その際、刃の先端の貫通力を上げる為にオーラ量を増やします。そして、突き刺さった武器は消滅させて出血させ、"ハイオーガ"が弱った瞬間に首を落とします」
──なるほど。実に理にかなっている。
つまり、一人で前衛も後衛もするという訳だ。
………それができれば皆やってるわ。
誰にでも出来るような言い方をしているがな。
ゼネスがこの戦法を間違っても採用しないように、釘を刺しておかねば。
「ゼネス…どう思う?」
隣で静かにスズムラの言葉を聞き入っていたゼネスに問う。
「……そうだね、確かにその手法なら"ハイオーガ"を狩れる……と思う」
むう。もしかして他の奴等にもできる、などと考えてはいないだろうな?
できないから、今の前衛後衛に分かれる戦法をとっているのだぞ。
『誰にでもできる、と思うか?」
頼むぞ、ゼネス、そんな万能な前衛など何処にもいないと理解しているよな?
こいつがおかしいのだ。このスズムラが一人でやってしまうのがおかしいのだ。
「それは無理だよ。だってガリュー、君に同じ事、できるかい?」
よし、ちゃんと理解してくれているようだ。それでこそ俺の右腕だ。
これからもその調子で頼むぜ。
「……無理だな。しかし、スズムラはそれができる」
「そうだね…。それは間違いないようだ」
なにより、"隻腕姫"の報告とスズムラの証言、これは完全に一致している。
「──決まり、だな」
未だに誰も到達できなかった、レベル5。
それに値する能力を、この男は間違いなく持っている。
ゼネスに目を向けると、納得した表情で頷いた。
「そうだね。この日が訪れた事を、僕は嬉しく思うよ」
ゼネスも異論無し───
まさかこんな日が来るなんて、夢にも思わなかった。
「──スズムラ」
俺は決意して口を開く。
「今この瞬間から、お前さんをレベル5に認定する。未だに誰も到達した事のない、前人未到のレベル5だ。誇りに思っていいぞ」
「ありがとうございます。そのような過大な評価を頂けるとは光栄です」
頭を下げるスズムラ。
相変わらず礼儀正しい奴だ。
「それではスズムラ、レベル5になった君には、ここ"ギルド本部"に個人的な個室を用意しよう。なんならそこで生活してくれてもいい。それから、二つ名も用意しておく。これから忙しくなるけど、よろしくお願いするよ」
ゼネスはスズムラと握手する。
「レベル5として、恥じのない働きをするよう努力します」
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2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
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☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
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