36 / 50
白の章
白十九話
しおりを挟む
六月だった。夏至が近かった。婚礼の儀から一年が経とうとしていた。エーデルは今朝もスターチス王と大広間で朝食を摂っていた。
「エーデルの国では夏至祭はどうしていましたか?」
スターチス王はクロワッサンにバターを少し塗りながら、エーデルに尋ねた。
「私は町で開かれる夏至祭にたまに遊びに行ったりしていましたよ」
「一緒ですね。今年は一つ王としての仕事があって呼ばれているのですが、エーデルも大丈夫ですか?」
「ええ、構いませんよ? 何ですか?」
「祭りに顔を出すだけです。そこで一組のカップルが結婚の宣誓をするのですが、その立会人は昔から国王夫婦が役を引き受けているのです」
「あら、そうですか。それではその初めてのお役目喜んで引き受けましょうか」
「ありがとう、エーデル。楽しんできましょう」
モルドの町は直轄領で、夏至祭の日は周りの町からも人が集まっていた。野原には天幕が集まり、香草で茹でたじゃがいもや串焼きの豚や色々な料理が商われていた。それを眺めながら楽しげに歩く人々は、頭に花の冠を載せていた。
「毎年同じ料理の店が並び、変わらない景色なのですが、町の人達は皆この日を楽しみにしています」
スターチス王はエーデルを伴って歩きながら、辺りの様子をにこにこと眺めた。子どもが祭りではしゃぐ様子が多く目に付いた。
「町の長に挨拶をする前に、エーデルにお勧めしたい店があるのですよ」
スターチス王は一つの店の前にエーデルを誘った。その店は窯焼きピザの店だった。店の横には窯があり、美味しい匂いを漂わせていた。スターチス王とエーデルは店の列に並んだ。人気店のようで、待ち人は多かった。
「やぁ、いらっしゃい、スターチス王様」
店の主は気さくに客人に挨拶をした。
「毎年ご苦労さまです。晴れて良かったですね。今日はエーデルの分と一緒に二枚お願いします」
「ぜひ女王様にも味を楽しんで下さいませ」
「人気のお店なんですね。楽しみにしています」
ピザが焼けるまで少し待った。エーデルは焼き立てで程よく温かいピザを受け取った。具は豚肉とアスパラガスの一人分に丁度良い小さなピザだった。そばにあった客人の足を休ませるために用意されたテーブル席に座ると、エーデルはスターチス王と一緒にピザを食べた。焼き立ては香ばしく、アスパラガスが今まで食べたことのない甘さで舌を喜ばせた。
「美味しいでしょう?」
スターチス王がエーデルの様子を見て嬉しそうに聞いた。
「ええ。こんなに美味しいピザを昔から召し上がっていたのですね」
「そうですね。ぜひエーデルにも教えたかったのです。このピザのアスパラガスは今年採れたてのものを使っているのです。城へのお土産にこのアスパラガスを少し買って行きましょう」
そこへ身なりの整った初老の男性がスターチス王を見つけ、挨拶をした。
「これはようこそ。足をお運び頂いてありがとうございます。女王様と一緒に今日は宜しくお願いします」
「今日は楽しみにしています。エーデル、この方はモルドの町の長です。王城で食卓に上る野菜はこの町のものが多いのですよ」
「そうでしたか。いつもどうもありがとうございます」
エーデルはにっこり笑って挨拶をした。
それからスターチス王は店の並ぶ場所から外れた広場へゆっくりとエーデルを連れて歩いて行った。広場では、草花で飾られた大きな白いポールが横たえられていた。
その横では、町から招待されたチェルロットの楽団が音楽を奏でる用意をしていた。それを聴きに大人たちや子どもたちが舞台の前に集まっていた。スターチス王とエーデルは賓客用の席に座り音楽を待ち、音楽が始まるとゆったりと耳を傾けた。
日が天頂に昇った頃、ヴァイオリンやアコーディオンの明るい音楽に彩られた行列が広場に到着した。行列は大人たちの間に子どもも混ざり、町の中を軽やかに歩いてきた所だった。先頭は黒いピシッとした服に黒い帽子を被った若い男性と、青いスカートに頭に花冠を載せた若い女性だった。行列は広場を一周し、それを町の人達が明るく眺めた。祭りが始まった。
行列の先頭にいた男女は用意されていた壇の前に立った。町の長が祭りの開始を宣言した。
「今日は一組の夫婦が皆の前で宣誓をする。ここの集まった皆は証人である。祝福されよ!」
その言葉と共に、スターチス王がエーデルと共に壇の後ろに立った。スターチス王が新郎に言った。
「一つ誓いの言葉をどうぞ」
若い新郎は答えた。
「自分は幸せを与えたいですが、妻からも幸せを貰います。私たち夫婦は互いに幸せを分け合いたいと思っています」
新婦も誓った。
「支えられるだけでなく、支える時もあるでしょう。困ったことも互いに分け合い、困難を乗り越えたいと思います」
スターチス王は宣言した。
「ここに一組の夫婦が結ばれたことを証明します。おめでとうございます」
エーデルが用意されていた花束を新婦に優しく渡した。新婦は照れながらお礼を言った。
「ありがとうございます。私はエーデル女王様のように幸せになりたいです」
エーデルはにこりと微笑んだ。
「大丈夫ですよ。頑張って下さい」
それから祭りは進み、白いポールを町の力自慢が数人で協力して立ち上げた。そしてポールが無事立ち上がると、その周りで町の人達が音楽に合わせて踊りを踊った。鍵盤ハープの歌が集まった人たちの気分を盛り上げた。スターチス王とエーデルはそれを眺めた。そして明るく幸福な時間に身を置いた。
料理を扱う天幕のそばでは、お酒の入った大人たちが賑やかに夏至の午後を楽しんでいた。そのそばにはステージがあり、祭りに招待された吟遊詩人が歌を歌った。
十五時に祭りはお開きとなった。
「今日はあっという間でしたね」
エーデルが祭りの会場を後にしてスターチス王に言った。
「この町の人達が楽しむ時間はいつも不思議な魔法にかかっているような気がします。毎年同じなのに、毎年暖かな野の陽に当たって一日を過ごしてしまうのです」
「そうですね。このお祭りの穏やかさはきっと守られてきたものなのでしょう」
スターチス王はエーデルの答えに驚いて、それから得心した。スターチス王は言った。
「今日の夫婦は幸せになれるといいですね」
エーデルは明るく答えた。
「ええ、きっと大丈夫ですよ」
「私達は町の人の結婚を祝いながら年を重ねることになりますね」
「幸せを送り出す立場になったのですね」
エーデルはその祝福の役目を気に入った。
「来年も宜しくお願いします」
「ええ、こちらこそ」
「エーデルの国では夏至祭はどうしていましたか?」
スターチス王はクロワッサンにバターを少し塗りながら、エーデルに尋ねた。
「私は町で開かれる夏至祭にたまに遊びに行ったりしていましたよ」
「一緒ですね。今年は一つ王としての仕事があって呼ばれているのですが、エーデルも大丈夫ですか?」
「ええ、構いませんよ? 何ですか?」
「祭りに顔を出すだけです。そこで一組のカップルが結婚の宣誓をするのですが、その立会人は昔から国王夫婦が役を引き受けているのです」
「あら、そうですか。それではその初めてのお役目喜んで引き受けましょうか」
「ありがとう、エーデル。楽しんできましょう」
モルドの町は直轄領で、夏至祭の日は周りの町からも人が集まっていた。野原には天幕が集まり、香草で茹でたじゃがいもや串焼きの豚や色々な料理が商われていた。それを眺めながら楽しげに歩く人々は、頭に花の冠を載せていた。
「毎年同じ料理の店が並び、変わらない景色なのですが、町の人達は皆この日を楽しみにしています」
スターチス王はエーデルを伴って歩きながら、辺りの様子をにこにこと眺めた。子どもが祭りではしゃぐ様子が多く目に付いた。
「町の長に挨拶をする前に、エーデルにお勧めしたい店があるのですよ」
スターチス王は一つの店の前にエーデルを誘った。その店は窯焼きピザの店だった。店の横には窯があり、美味しい匂いを漂わせていた。スターチス王とエーデルは店の列に並んだ。人気店のようで、待ち人は多かった。
「やぁ、いらっしゃい、スターチス王様」
店の主は気さくに客人に挨拶をした。
「毎年ご苦労さまです。晴れて良かったですね。今日はエーデルの分と一緒に二枚お願いします」
「ぜひ女王様にも味を楽しんで下さいませ」
「人気のお店なんですね。楽しみにしています」
ピザが焼けるまで少し待った。エーデルは焼き立てで程よく温かいピザを受け取った。具は豚肉とアスパラガスの一人分に丁度良い小さなピザだった。そばにあった客人の足を休ませるために用意されたテーブル席に座ると、エーデルはスターチス王と一緒にピザを食べた。焼き立ては香ばしく、アスパラガスが今まで食べたことのない甘さで舌を喜ばせた。
「美味しいでしょう?」
スターチス王がエーデルの様子を見て嬉しそうに聞いた。
「ええ。こんなに美味しいピザを昔から召し上がっていたのですね」
「そうですね。ぜひエーデルにも教えたかったのです。このピザのアスパラガスは今年採れたてのものを使っているのです。城へのお土産にこのアスパラガスを少し買って行きましょう」
そこへ身なりの整った初老の男性がスターチス王を見つけ、挨拶をした。
「これはようこそ。足をお運び頂いてありがとうございます。女王様と一緒に今日は宜しくお願いします」
「今日は楽しみにしています。エーデル、この方はモルドの町の長です。王城で食卓に上る野菜はこの町のものが多いのですよ」
「そうでしたか。いつもどうもありがとうございます」
エーデルはにっこり笑って挨拶をした。
それからスターチス王は店の並ぶ場所から外れた広場へゆっくりとエーデルを連れて歩いて行った。広場では、草花で飾られた大きな白いポールが横たえられていた。
その横では、町から招待されたチェルロットの楽団が音楽を奏でる用意をしていた。それを聴きに大人たちや子どもたちが舞台の前に集まっていた。スターチス王とエーデルは賓客用の席に座り音楽を待ち、音楽が始まるとゆったりと耳を傾けた。
日が天頂に昇った頃、ヴァイオリンやアコーディオンの明るい音楽に彩られた行列が広場に到着した。行列は大人たちの間に子どもも混ざり、町の中を軽やかに歩いてきた所だった。先頭は黒いピシッとした服に黒い帽子を被った若い男性と、青いスカートに頭に花冠を載せた若い女性だった。行列は広場を一周し、それを町の人達が明るく眺めた。祭りが始まった。
行列の先頭にいた男女は用意されていた壇の前に立った。町の長が祭りの開始を宣言した。
「今日は一組の夫婦が皆の前で宣誓をする。ここの集まった皆は証人である。祝福されよ!」
その言葉と共に、スターチス王がエーデルと共に壇の後ろに立った。スターチス王が新郎に言った。
「一つ誓いの言葉をどうぞ」
若い新郎は答えた。
「自分は幸せを与えたいですが、妻からも幸せを貰います。私たち夫婦は互いに幸せを分け合いたいと思っています」
新婦も誓った。
「支えられるだけでなく、支える時もあるでしょう。困ったことも互いに分け合い、困難を乗り越えたいと思います」
スターチス王は宣言した。
「ここに一組の夫婦が結ばれたことを証明します。おめでとうございます」
エーデルが用意されていた花束を新婦に優しく渡した。新婦は照れながらお礼を言った。
「ありがとうございます。私はエーデル女王様のように幸せになりたいです」
エーデルはにこりと微笑んだ。
「大丈夫ですよ。頑張って下さい」
それから祭りは進み、白いポールを町の力自慢が数人で協力して立ち上げた。そしてポールが無事立ち上がると、その周りで町の人達が音楽に合わせて踊りを踊った。鍵盤ハープの歌が集まった人たちの気分を盛り上げた。スターチス王とエーデルはそれを眺めた。そして明るく幸福な時間に身を置いた。
料理を扱う天幕のそばでは、お酒の入った大人たちが賑やかに夏至の午後を楽しんでいた。そのそばにはステージがあり、祭りに招待された吟遊詩人が歌を歌った。
十五時に祭りはお開きとなった。
「今日はあっという間でしたね」
エーデルが祭りの会場を後にしてスターチス王に言った。
「この町の人達が楽しむ時間はいつも不思議な魔法にかかっているような気がします。毎年同じなのに、毎年暖かな野の陽に当たって一日を過ごしてしまうのです」
「そうですね。このお祭りの穏やかさはきっと守られてきたものなのでしょう」
スターチス王はエーデルの答えに驚いて、それから得心した。スターチス王は言った。
「今日の夫婦は幸せになれるといいですね」
エーデルは明るく答えた。
「ええ、きっと大丈夫ですよ」
「私達は町の人の結婚を祝いながら年を重ねることになりますね」
「幸せを送り出す立場になったのですね」
エーデルはその祝福の役目を気に入った。
「来年も宜しくお願いします」
「ええ、こちらこそ」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
とりかえばや聖女は成功しない
猫乃真鶴
ファンタジー
キステナス王国のサレバントーレ侯爵家に生まれたエクレールは、ミルクティー色の髪を持つという以外には、特別これといった特徴を持たない平凡な少女だ。
ごく普通の貴族の娘として育ったが、五歳の時、女神から神託があった事でそれが一変してしまう。
『亜麻色の乙女が、聖なる力でこの国に繁栄をもたらすでしょう』
その色を持つのは、国内ではエクレールだけ。神託にある乙女とはエクレールの事だろうと、慣れ親しんだ家を離れ、神殿での生活を強制される。
エクレールは言われるがまま厳しい教育と修行を始めるが、十六歳の成人を迎えてもエクレールに聖なる力は発現しなかった。
それどころか成人の祝いの場でエクレールと同じ特徴を持つ少女が現れる。しかもエクレールと同じエクレール・サレバントーレと名乗った少女は、聖なる力を自在に操れると言うのだ。
それを知った周囲は、その少女こそを〝エクレール〟として扱うようになり——。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる