69 / 415
神の戦争と巻き込まれる世界
68 キャットピープルの女隊長
しおりを挟む
冬也がキャンピングカーを走らせて、国境門を取り囲むキャットピープルの集団へと近づいて行く。
キャンピングカーを視界に捉えたキャットピープルの集団は、異様な物体が近寄る様に驚き、一斉に身構えた。近づくごとにキャットピープルの集団は警戒を露にする。
見た事も無い物が、見た事の無い速さで近づいて来るのだ。仕方があるまい。
キャットピープルの集団は、指揮官らしき者の命令で、即座に隊列を組む。そして、魔法の詠唱を始めた。恐らく、巨大なモンスターと認識したのだろう。
遠距離から、魔法で一気に叩く。それは、懸命な判断である。
「ペスカちゃん、あからさまに警戒してるよ」
「そりゃあね、新種の怪物にでも見えてるんじゃない?」
空の言葉に、ペスカあっけらかんと答える。焦る空は、更にペスカに促す。
「呑気にしてる場合じゃないよ。ねぇ魔法を唱え始めてるよ」
「気にしない、気にしない。空ちゃんは、オートキャンセル発射準備ヨロ!」
「そうだな、頼むぜ空ちゃん」
「うわぁ~、脳筋兄妹!」
キャットピープ達の警戒を、気にも留めていないペスカ、車を止める気が全く無い冬也。もっと穏やかな交渉方法が有るだろうと、空は叫びたかった。
「力を示し、交渉を有利に進めるつもりか。黒船の要領だね。有りかも知れない」
「工藤先輩まで、冬也さんに侵されていく~!」
馬鹿が三人に増えたと心の中で叫びながら、空は魔攻砲の発射席に陣取る。キャットピープル達は、詠唱を終え魔法を放つ。
放たれた幾つもの魔法は、弧を描きキャンピングカーを襲う。しかし、キャットピープル達の魔法は、車両の結界でかき消された。
キャットピープル達の集団は、驚愕の表情を深める。しかし攻撃の手は止まない。指揮官の命令で、連続で魔法を放つ。
そして空は、魔攻砲にオートキャンセルを充填する。襲い掛かる魔法に狙いを定めて、レバーを引いた。連続して放たれたキャットピープル達の魔法は、魔攻砲から放たれた空のオートキャンセルにより、尽く空中で霧散した。
魔法が通じないと判ったキャットピープル達は、剣や槍を構え突撃の姿勢を見せた。近接戦闘も已む無しと判断したのだろう。突撃の衝撃に備えて、防御結界の魔法を周囲に張り巡らせる。
何を言っているかまでは聞こえない。ただ指揮官らしき者が、怒声を上げ集団を鼓舞しているのだろう事は、容易に想像がつく。
それに対しペスカは、翔一へ指示を飛ばした。
「翔一君、集団の手前に、でっかいクレーターを作って!」
「わかった!」
ペスカの指示にあっさりと承諾した翔一は、もう一つの魔攻砲を操作し炎の魔法を放つ。そして隊列を組んだキャットピープル達の前方に、巨大な炎の塊が隕石の様に落ち、巨大なクレーターを作った。炎の塊が地面に衝突した衝撃に耐えきれず、キャットピープルは尽く吹き飛ばされる。
このチャンスを逃す手はない。冬也はクレーターを避ける様に、車を走らせる。
武力行使が通じないと理解したのだろうか、キャットピープルの集団が怯える様子が見える。しかし指揮官らしき者を中心に、集団は立ち上がり、武器を構えている。怯えていても、警戒の姿勢は解かないのは優秀であろう。
それでもキャットピープル達は、ガタガタと震え及び腰になっている。
尋常じゃない速さ、おまけに魔法が通じない、更には一撃で集団を壊滅させる程の破壊力を持った攻撃。これに恐怖を感じない者はいまい。
冬也は、キャットピープル達の眼前で車を停める。そしてペスカは、キャンピングカーに取り付けていた拡声の魔石で、集団に警告を発した。
「あ~、あ~、君達、武力行使を止めなさい。繰り返す、武力行使を止めなさい」
キャットピープルの集団からは、恐怖以外に困惑の色も見て取れた。巨大なモンスターから、可愛い少女の声が聞こえてくれば、混乱もするだろう。
「あ~、あ~、聞こえてる? 武器を下ろして、投降しなさい。我々は君達を傷つけはしない」
「おい、ペスカ、そんなんじゃ駄目だ。おいてめぇ等、ぶっ飛ばされたく無けりゃ、大人しくしろ!」
「ちょっと、冬也さん。脅してどうするんですか!」
巨大なモンスターから、複数の声が聞こえて来る。それはキャットピープルの集団を、更に混乱させた。流石に、抵抗は不可能の判断したのだろう。
警告に従い、指揮官らしき者が合図をし、武器を下ろさせる。そして徐に、集団の前へと歩みを進めた。
「お、お、お前達は、な、な、何物だ! わ、わ、我々に攻撃の意思は、な、な、無い。わ、わ、わ、私は、この軍の隊長ニャ。お前達も大人しくするニャ」
隊長と名乗るキャットピープルを見て、ペスカ達は顔を見合わせた。
「やり過ぎたんじゃねぇぇか? すげぇビビってるぜ」
「最後は、語尾がニャになってましたね、冬也さん」
「お兄ちゃん。よく見てあの人、女だよ。初の猫耳少女とのご対面だよ」
「三人共、緊張感がないね。でも、ニャって可愛いね」
ペスカ達の話声は、拡声の魔石によって、車外に筒抜けになっていた。そして、真っ赤に顔を染めたキャットピープルの女隊長が、叫び声を上げる。
「五月蠅いニャ~! 黙るニャ! 泣く子も黙る鬼隊長に可愛いって言うニャ~!」
顔を真っ赤にして、女隊長は地団駄を踏んだ。その光景にペスカは微笑ましさを感じ、一計を案じる。
ペスカは魔法を使い、ケサランパサランの様な、フワフワな綿毛っぽい物を作り出す。そしてキャットピープル達の頭上で、ユラユラと浮かばせた。
キャットピープルの集団は、頭上でユラユラ動くフワフワな物体に、目が釘付けになる。次第に飛び掛かる者が出始める、一人また一人とフワフワな物体に飛び掛かり、やがて全員がフワフワな物体を追いかけ回す。
「何してるニャ。お前等止めるニャ」
女隊長は兵達を止めようと叫ぶ。しかし自分の体も、自然とフワフワな物体を追いかけてしまう。
「何て卑怯な事をする奴ニャ。身体が勝手に動くニャ。フワフワは私の物ニャ!」
小一時間、ひとしきりキャットピープルを遊ばせ、ぐったりさせた所でペスカ達は車を降りた。だがたった一人、警戒心を忘れていない者がいた。女隊長は、尻尾を膨らませてヒゲを逆立てる。
「だ、誰ニャ! 人間ニャ? 捕まえるニャ!」
「てめぇ、誰を捕まえるって?」
「ちょっとお兄ちゃん。威嚇しちゃ駄目」
凄んで近づく冬也に、女隊長は尻尾を体に巻き付け姿勢を低くする。そんな女隊長に対し、ペスカは出来るだけ姿勢を低くして話しかけた。
「ねぇ。誰を捕まえるの? それは誰の命令?」
「誰からって、誰ニャ? お前等知ってるかニャ?」
女隊長が兵士達に視線を向けるが、兵士達は揃って首を傾げた。ペスカは女隊長を怯えさせ無い様に、穏やかに話しかける。
「あなた達は、どうして国境門に集まってたの?」
「よく覚えて無いニャ。人間がマールローネに逃げたって噂を聞いて追ってたら、魚人達と口論になったニャ。多分、そんな感じニャ」
「魚人達は、どうして国境門に集まってるの?」
「知らないニャ。何だかいっちゃもん付けられた気がするニャ」
「何だか、役に立たねぇな」
「お兄ちゃん、ちょっと黙ってて」
冬也の言葉に、女隊長は尻尾を激しく揺らす。ペスカは冬也を黙らせて、女隊長を宥める様に話を続ける。
「私達に、あなた達をどうこうする気は無いの。わかってくれる?」
女隊長は暫く考えるふりを続ける。そして徐に話し始めた。
「あのフワフワをくれたら、信じても良いニャ!」
女隊長の言葉にイラついた冬也が少し神気を高め、キャットピープル達を威嚇する。すると、キャットピープルの兵達は、一斉に仰向けになりお腹を見せる。女隊長は、尻尾を体の下に隠して腹ばいになった。
「わ、わ、わ、わかったニャ。言う事、聞くニャ。助けてニャ」
震えながら訴える女隊長。わかれば良いんだとばかりに、冬也は鼻を鳴らして集団を見下ろした。
「いじめっ子の姿だね、お兄ちゃん」
ペスカがその様子に溜息をついた時だった。遠くから、声が聞こえる。
「大変だ~! ドグラシアが国境門を越えて侵攻した~!」
その言葉に、ペスカ達は顔を見合わせる。腹ばいになっていたキャットピープルの集団は、即座に立ち上がり、女隊長の指揮で隊列を組みなおした。
兵士達に戦慄が走る。戦争の予感に、周囲は一気に慌ただしくなった。
キャンピングカーを視界に捉えたキャットピープルの集団は、異様な物体が近寄る様に驚き、一斉に身構えた。近づくごとにキャットピープルの集団は警戒を露にする。
見た事も無い物が、見た事の無い速さで近づいて来るのだ。仕方があるまい。
キャットピープルの集団は、指揮官らしき者の命令で、即座に隊列を組む。そして、魔法の詠唱を始めた。恐らく、巨大なモンスターと認識したのだろう。
遠距離から、魔法で一気に叩く。それは、懸命な判断である。
「ペスカちゃん、あからさまに警戒してるよ」
「そりゃあね、新種の怪物にでも見えてるんじゃない?」
空の言葉に、ペスカあっけらかんと答える。焦る空は、更にペスカに促す。
「呑気にしてる場合じゃないよ。ねぇ魔法を唱え始めてるよ」
「気にしない、気にしない。空ちゃんは、オートキャンセル発射準備ヨロ!」
「そうだな、頼むぜ空ちゃん」
「うわぁ~、脳筋兄妹!」
キャットピープ達の警戒を、気にも留めていないペスカ、車を止める気が全く無い冬也。もっと穏やかな交渉方法が有るだろうと、空は叫びたかった。
「力を示し、交渉を有利に進めるつもりか。黒船の要領だね。有りかも知れない」
「工藤先輩まで、冬也さんに侵されていく~!」
馬鹿が三人に増えたと心の中で叫びながら、空は魔攻砲の発射席に陣取る。キャットピープル達は、詠唱を終え魔法を放つ。
放たれた幾つもの魔法は、弧を描きキャンピングカーを襲う。しかし、キャットピープル達の魔法は、車両の結界でかき消された。
キャットピープル達の集団は、驚愕の表情を深める。しかし攻撃の手は止まない。指揮官の命令で、連続で魔法を放つ。
そして空は、魔攻砲にオートキャンセルを充填する。襲い掛かる魔法に狙いを定めて、レバーを引いた。連続して放たれたキャットピープル達の魔法は、魔攻砲から放たれた空のオートキャンセルにより、尽く空中で霧散した。
魔法が通じないと判ったキャットピープル達は、剣や槍を構え突撃の姿勢を見せた。近接戦闘も已む無しと判断したのだろう。突撃の衝撃に備えて、防御結界の魔法を周囲に張り巡らせる。
何を言っているかまでは聞こえない。ただ指揮官らしき者が、怒声を上げ集団を鼓舞しているのだろう事は、容易に想像がつく。
それに対しペスカは、翔一へ指示を飛ばした。
「翔一君、集団の手前に、でっかいクレーターを作って!」
「わかった!」
ペスカの指示にあっさりと承諾した翔一は、もう一つの魔攻砲を操作し炎の魔法を放つ。そして隊列を組んだキャットピープル達の前方に、巨大な炎の塊が隕石の様に落ち、巨大なクレーターを作った。炎の塊が地面に衝突した衝撃に耐えきれず、キャットピープルは尽く吹き飛ばされる。
このチャンスを逃す手はない。冬也はクレーターを避ける様に、車を走らせる。
武力行使が通じないと理解したのだろうか、キャットピープルの集団が怯える様子が見える。しかし指揮官らしき者を中心に、集団は立ち上がり、武器を構えている。怯えていても、警戒の姿勢は解かないのは優秀であろう。
それでもキャットピープル達は、ガタガタと震え及び腰になっている。
尋常じゃない速さ、おまけに魔法が通じない、更には一撃で集団を壊滅させる程の破壊力を持った攻撃。これに恐怖を感じない者はいまい。
冬也は、キャットピープル達の眼前で車を停める。そしてペスカは、キャンピングカーに取り付けていた拡声の魔石で、集団に警告を発した。
「あ~、あ~、君達、武力行使を止めなさい。繰り返す、武力行使を止めなさい」
キャットピープルの集団からは、恐怖以外に困惑の色も見て取れた。巨大なモンスターから、可愛い少女の声が聞こえてくれば、混乱もするだろう。
「あ~、あ~、聞こえてる? 武器を下ろして、投降しなさい。我々は君達を傷つけはしない」
「おい、ペスカ、そんなんじゃ駄目だ。おいてめぇ等、ぶっ飛ばされたく無けりゃ、大人しくしろ!」
「ちょっと、冬也さん。脅してどうするんですか!」
巨大なモンスターから、複数の声が聞こえて来る。それはキャットピープルの集団を、更に混乱させた。流石に、抵抗は不可能の判断したのだろう。
警告に従い、指揮官らしき者が合図をし、武器を下ろさせる。そして徐に、集団の前へと歩みを進めた。
「お、お、お前達は、な、な、何物だ! わ、わ、我々に攻撃の意思は、な、な、無い。わ、わ、わ、私は、この軍の隊長ニャ。お前達も大人しくするニャ」
隊長と名乗るキャットピープルを見て、ペスカ達は顔を見合わせた。
「やり過ぎたんじゃねぇぇか? すげぇビビってるぜ」
「最後は、語尾がニャになってましたね、冬也さん」
「お兄ちゃん。よく見てあの人、女だよ。初の猫耳少女とのご対面だよ」
「三人共、緊張感がないね。でも、ニャって可愛いね」
ペスカ達の話声は、拡声の魔石によって、車外に筒抜けになっていた。そして、真っ赤に顔を染めたキャットピープルの女隊長が、叫び声を上げる。
「五月蠅いニャ~! 黙るニャ! 泣く子も黙る鬼隊長に可愛いって言うニャ~!」
顔を真っ赤にして、女隊長は地団駄を踏んだ。その光景にペスカは微笑ましさを感じ、一計を案じる。
ペスカは魔法を使い、ケサランパサランの様な、フワフワな綿毛っぽい物を作り出す。そしてキャットピープル達の頭上で、ユラユラと浮かばせた。
キャットピープルの集団は、頭上でユラユラ動くフワフワな物体に、目が釘付けになる。次第に飛び掛かる者が出始める、一人また一人とフワフワな物体に飛び掛かり、やがて全員がフワフワな物体を追いかけ回す。
「何してるニャ。お前等止めるニャ」
女隊長は兵達を止めようと叫ぶ。しかし自分の体も、自然とフワフワな物体を追いかけてしまう。
「何て卑怯な事をする奴ニャ。身体が勝手に動くニャ。フワフワは私の物ニャ!」
小一時間、ひとしきりキャットピープルを遊ばせ、ぐったりさせた所でペスカ達は車を降りた。だがたった一人、警戒心を忘れていない者がいた。女隊長は、尻尾を膨らませてヒゲを逆立てる。
「だ、誰ニャ! 人間ニャ? 捕まえるニャ!」
「てめぇ、誰を捕まえるって?」
「ちょっとお兄ちゃん。威嚇しちゃ駄目」
凄んで近づく冬也に、女隊長は尻尾を体に巻き付け姿勢を低くする。そんな女隊長に対し、ペスカは出来るだけ姿勢を低くして話しかけた。
「ねぇ。誰を捕まえるの? それは誰の命令?」
「誰からって、誰ニャ? お前等知ってるかニャ?」
女隊長が兵士達に視線を向けるが、兵士達は揃って首を傾げた。ペスカは女隊長を怯えさせ無い様に、穏やかに話しかける。
「あなた達は、どうして国境門に集まってたの?」
「よく覚えて無いニャ。人間がマールローネに逃げたって噂を聞いて追ってたら、魚人達と口論になったニャ。多分、そんな感じニャ」
「魚人達は、どうして国境門に集まってるの?」
「知らないニャ。何だかいっちゃもん付けられた気がするニャ」
「何だか、役に立たねぇな」
「お兄ちゃん、ちょっと黙ってて」
冬也の言葉に、女隊長は尻尾を激しく揺らす。ペスカは冬也を黙らせて、女隊長を宥める様に話を続ける。
「私達に、あなた達をどうこうする気は無いの。わかってくれる?」
女隊長は暫く考えるふりを続ける。そして徐に話し始めた。
「あのフワフワをくれたら、信じても良いニャ!」
女隊長の言葉にイラついた冬也が少し神気を高め、キャットピープル達を威嚇する。すると、キャットピープルの兵達は、一斉に仰向けになりお腹を見せる。女隊長は、尻尾を体の下に隠して腹ばいになった。
「わ、わ、わ、わかったニャ。言う事、聞くニャ。助けてニャ」
震えながら訴える女隊長。わかれば良いんだとばかりに、冬也は鼻を鳴らして集団を見下ろした。
「いじめっ子の姿だね、お兄ちゃん」
ペスカがその様子に溜息をついた時だった。遠くから、声が聞こえる。
「大変だ~! ドグラシアが国境門を越えて侵攻した~!」
その言葉に、ペスカ達は顔を見合わせる。腹ばいになっていたキャットピープルの集団は、即座に立ち上がり、女隊長の指揮で隊列を組みなおした。
兵士達に戦慄が走る。戦争の予感に、周囲は一気に慌ただしくなった。
0
お気に入りに追加
360
あなたにおすすめの小説
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる