309 / 415
混乱の東京
307 インビジブルサイト その4
しおりを挟む
遼太郎の声は、建物全体に響いたのではないかと思える程に大きく、強い怒気を含んでいた。署内は更にピリついた雰囲気になる。誰ともわからない男が、警察署を勝手に歩き回り大声で喚き散らせば、それはもう事件であろう。
警察官の中でも、一部の人間しか東郷遼太郎という存在を知らない。能力者に対抗する組織として、特霊局が存在する。ただし、警察内部では周知の事実が、必ずしも公であるとは限らない。即ち一般的に能力者に対しては、警察が対処していると発表されている。そして、警視庁には能力者に対する作戦本部が有り、特霊局と連携をしている。
緊張感の漂う中、およそ刑事とは思えないカッチリと身なりの整った男が、溜息を付きながらパーテーションの奥から出てくる。
「五月蠅いですよ、東郷さん。そもそも、僕がここに居る事、何で知ってるんです?」
「三島さんに聞いた」
「おたくの局長さん、何者なんです? エスパーですか?」
「三島さんの事はどうでも良いんだよ! てめぇ、あれだけ言ったろ、インビジブルサイトには裏が有るってよ。なんでいま確保しなきゃなんねぇんだ」
「仕方ないですよ、二通目が来たんです」
「はぁ? どういう事だ?」
「その前に、東郷さん。お連れさんは?」
佐藤と呼ばれた男の視線は、アルキエルに向かっていた。佐藤の視線は物語る。厳つい外国人を連れて何をしている、不法入国者でも捕まえたのかと。
一般の旅行者には感じない雰囲気をアルキエルから感じるのだ、そう思われても仕方ない事だろう。探りを入れる様な佐藤の視線を感じ、遼太郎は声を低くして答えた。
「こいつは、俺の知り合いで日本へ旅行に来た。お前が勘繰る事は一切ねぇ」
「はぁ、そう言う事にしておきますよ。僕にも欲しいな、法務省のコネ。紹介してくれません? 東郷さんの後輩」
佐藤は少し溜息をつきながらも、茶化す様な口振りを止めない。対して遼太郎は、険しい表情を崩す事が無い。高まる緊張感の中、空気を一変させたのはペスカであった。
ペスカは、遼太郎の脇腹を殴りつけると言い放つ。
「パパリン、流石にいい加減にして欲しいんだけど! 説明も無く私達を警察署に連れてきた挙句、放置して喧嘩を始めるって、馬鹿なの?」
「ってぇなペスカ!」
「うるせぇよ親父、喚いてねぇで冷静になれよ」
「流石に俺は弁護出来ねぇぜ。頭冷やせよミスラ。状況がわからねぇと、俺達は何も出来ねえ」
冬也は静かな口調で語りかける。アルキエルは微笑を浮かべていた。そして脇腹を押さえていた遼太郎は、深く息を吐いた。
「悪かった」
「いいよパパリン。大事な部下さんの為だもんね」
「ミスラが動揺してるなんて、貴重な所を見れたな。人間臭くて面白れぇ」
「で、この状況は誰が説明してくれんだ? 親父か、それともそっちの胡散臭いおっさんか?」
「ははっ、僕はまだ三十代だよ。おっさんは酷いと思うけどね、東郷さんの息子さん。それとも冬也君と言った方が良いかな?」
「あんた、胡散臭いのは、否定しねぇんだな」
「嫌な言い方だね。君の起こした暴力沙汰を揉み消したのは、誰だと思っているんだい?」
焦りの為、周囲を威嚇していた遼太郎。泰然としていても、存在自体が他者を怯えさせるアルキエル。ペスカは表情を作り、表には出さない。この中で、一番警戒心を露わにしていたのは、冬也であった。
今も冬也が、守る様にペスカを背に隠しているのも、警戒の現われだろう。
「まぁそれは置いといて、こちらへどうぞ。東郷さんが旅立たれてからの状況を含めて、委細の説明をします」
佐藤は手招きをし、パーテーションの奥へと一同を招く。そこには、事務机が一つと幾つかの丸椅子が置いてあるだけだった。
「普通の企業と違うんでね。小さな会議スペースなんて無いんだよ。まぁ適当に座ってよ」
あくまでも佐藤は、気安い態度を変えない。そして、佐藤が何をしようと、周囲の刑事達は咎める事をしない。一同が丸椅子に腰かけると、佐藤はゆっくりと口を開いた。
「さて、どこから話そうか」
始まりは、幾つかの警察署に投函された、送り主不明の荷物だった。中にはDVDの様な記録媒体と、情報提供と書かれた封筒が入っていた。封筒の中には印刷されたと思われる手紙らしきものがあり、内容はこう綴られていた。
窃盗の現場を見つけました。証拠の映像もあります。
いち早く事件の解決を願います。
DVDを確認すると、店内の監視カメラが捉えた万引きの映像が、記録されていた。それも同店舗ではなく、別の店舗の映像が数件分。
直ぐに被害届を確認すると、確かに該当するものが見つかった。警察は同時に、荷物の一切を鑑識に回し、検査を行った。だが、送り主を特定する様なものは検出されなかった。
この状況で荷物の送り主が、善意の情報提供者だと考える者は居ない。仮にその行動が、善意であったとしても、何か裏が有ると考えるのが妥当だろう。
ただ、本当に不可思議な所は、映像の中身にあった。
窃盗と言っても万引き程度であり、盗まれたと思われる商品は、いずれも少額であった。その為、捜査が後回しになっていた。ただ、映像をよくよく確認すると、わかった事が有る。
商品は、忽然と消えた様に見えるのだ。万引きの様に、犯人のポケットやカバンに入ったのではない。通常では有り得ない犯行に、警視庁は能力者の仕業だと断定し、事件を能力者対策本部扱いとした。
都内各地で起こる万引き事件は、能力者発生後から始まり、月数回のペースで行われている。特霊局と警察は、協力しプロファイリングを行う。結果、犯人象をある程度絞りこめた。
盗まれた物は非常に偏りが有り、一度に大量の品を盗んでいない。多くは、弁当の様な完成品や、漫画雑誌や男性用の十八禁雑誌、ゲームである。調理する手間のかかる食材、タバコや酒の類は盗まれていない。
転売で稼ごうとは考えていないのか、足が付く事を恐れたのか、貴金属やバッグの様な高価な物は盗まれていない。また同じ店で、二度以上の犯行を行っていない。
犯行現場が駅近くのコンビニ、若しくはスーパーであり、郊外の店舗で犯行は行われていない。中央線等の特定の沿線で犯行が多く、京浜方面での犯行は少ない。
これらの事から犯人は、電車での移動手段しか持ちえない若い独身男性、若しくは未成年の少年だろうと推測をした。慎重な性格では有るが、賢いとまでは言えない。金銭的に余裕はないが、それほど物欲が無いと考えた方が妥当であろうと推測をした。
ただ、それはあくまでも推測である。犯人を特定できる物は何もなく、犯行を映した映像にも一切映っていない。犯行現場や、駅周辺での聞き込みを続けても、目ぼしい情報は遅々として上がってこなかった。
犯人は通称インビジブルサイトと呼ばれ、地道な調査が続けられた。ただ危惧されるのは、インビジブルサイトだけではないのだ。
荷物を投函した主は、何を意図しているのだろうか。インビジブルサイト本人には、愉快犯の印象を感じない。当然ながら、第三者が行ったのだろう。
ならば、何故インビジブルサイトの存在を知り得たのか。そして編集された映像は、どうやって入手したのか。誰にもバレる事無く、どうやって各警察署に荷物を投函したのか。寧ろ、この行為には善意を感じない。
「この事件を高みで見物してる奴らが居る。そいつらは、絶対に何か企んでやがる。慎重に行動しろ、もしかしたら俺達が頭を抱えてる所も、見られてるかも知れねぇんだ」
遼太郎は旅立つ前に、関係者へ告げていた。遼太郎が語った存在が居るならば、かなり危険であろう。
プロファイリングを続けると共に、周囲の聞き込みから、ネットの書き込みに至るまで捜査範囲を広げる。取りこぼす事が無い様に、徹底した捜査網を敷いた。
有益な情報が出ずに、歯噛む警察サイドを嘲笑うかの様に、封筒が幾つかの警察署に投函された。封筒の中には前回と同様に印刷された手紙が一通入っていた。
×月×日×時、JR町田駅付近に犯人が現れます。
警察の皆さん、どうか悪質な犯行を止めて下さい。
これ以上の被害者が出ない事を願っています。
「届いたのは一週間前、これがその手紙です。本日、特霊局の方々を中心に、町田駅付近には警官が配備されています。町田署には、多くの警官が待機してます」
佐藤は遼太郎に手紙を差し出す。遼太郎は顔を顰めたまま、手紙を眺めた。遼太郎から言葉が出ない、表情には憤りが滲む。
冬也は説明に着いて行けずに、首を捻っている。アルキエルは、長い説明に飽きた様で、辺りをキョロキョロと見回していた。
「あのさ、質問が有るんだけどいいかな?」
警察官の中でも、一部の人間しか東郷遼太郎という存在を知らない。能力者に対抗する組織として、特霊局が存在する。ただし、警察内部では周知の事実が、必ずしも公であるとは限らない。即ち一般的に能力者に対しては、警察が対処していると発表されている。そして、警視庁には能力者に対する作戦本部が有り、特霊局と連携をしている。
緊張感の漂う中、およそ刑事とは思えないカッチリと身なりの整った男が、溜息を付きながらパーテーションの奥から出てくる。
「五月蠅いですよ、東郷さん。そもそも、僕がここに居る事、何で知ってるんです?」
「三島さんに聞いた」
「おたくの局長さん、何者なんです? エスパーですか?」
「三島さんの事はどうでも良いんだよ! てめぇ、あれだけ言ったろ、インビジブルサイトには裏が有るってよ。なんでいま確保しなきゃなんねぇんだ」
「仕方ないですよ、二通目が来たんです」
「はぁ? どういう事だ?」
「その前に、東郷さん。お連れさんは?」
佐藤と呼ばれた男の視線は、アルキエルに向かっていた。佐藤の視線は物語る。厳つい外国人を連れて何をしている、不法入国者でも捕まえたのかと。
一般の旅行者には感じない雰囲気をアルキエルから感じるのだ、そう思われても仕方ない事だろう。探りを入れる様な佐藤の視線を感じ、遼太郎は声を低くして答えた。
「こいつは、俺の知り合いで日本へ旅行に来た。お前が勘繰る事は一切ねぇ」
「はぁ、そう言う事にしておきますよ。僕にも欲しいな、法務省のコネ。紹介してくれません? 東郷さんの後輩」
佐藤は少し溜息をつきながらも、茶化す様な口振りを止めない。対して遼太郎は、険しい表情を崩す事が無い。高まる緊張感の中、空気を一変させたのはペスカであった。
ペスカは、遼太郎の脇腹を殴りつけると言い放つ。
「パパリン、流石にいい加減にして欲しいんだけど! 説明も無く私達を警察署に連れてきた挙句、放置して喧嘩を始めるって、馬鹿なの?」
「ってぇなペスカ!」
「うるせぇよ親父、喚いてねぇで冷静になれよ」
「流石に俺は弁護出来ねぇぜ。頭冷やせよミスラ。状況がわからねぇと、俺達は何も出来ねえ」
冬也は静かな口調で語りかける。アルキエルは微笑を浮かべていた。そして脇腹を押さえていた遼太郎は、深く息を吐いた。
「悪かった」
「いいよパパリン。大事な部下さんの為だもんね」
「ミスラが動揺してるなんて、貴重な所を見れたな。人間臭くて面白れぇ」
「で、この状況は誰が説明してくれんだ? 親父か、それともそっちの胡散臭いおっさんか?」
「ははっ、僕はまだ三十代だよ。おっさんは酷いと思うけどね、東郷さんの息子さん。それとも冬也君と言った方が良いかな?」
「あんた、胡散臭いのは、否定しねぇんだな」
「嫌な言い方だね。君の起こした暴力沙汰を揉み消したのは、誰だと思っているんだい?」
焦りの為、周囲を威嚇していた遼太郎。泰然としていても、存在自体が他者を怯えさせるアルキエル。ペスカは表情を作り、表には出さない。この中で、一番警戒心を露わにしていたのは、冬也であった。
今も冬也が、守る様にペスカを背に隠しているのも、警戒の現われだろう。
「まぁそれは置いといて、こちらへどうぞ。東郷さんが旅立たれてからの状況を含めて、委細の説明をします」
佐藤は手招きをし、パーテーションの奥へと一同を招く。そこには、事務机が一つと幾つかの丸椅子が置いてあるだけだった。
「普通の企業と違うんでね。小さな会議スペースなんて無いんだよ。まぁ適当に座ってよ」
あくまでも佐藤は、気安い態度を変えない。そして、佐藤が何をしようと、周囲の刑事達は咎める事をしない。一同が丸椅子に腰かけると、佐藤はゆっくりと口を開いた。
「さて、どこから話そうか」
始まりは、幾つかの警察署に投函された、送り主不明の荷物だった。中にはDVDの様な記録媒体と、情報提供と書かれた封筒が入っていた。封筒の中には印刷されたと思われる手紙らしきものがあり、内容はこう綴られていた。
窃盗の現場を見つけました。証拠の映像もあります。
いち早く事件の解決を願います。
DVDを確認すると、店内の監視カメラが捉えた万引きの映像が、記録されていた。それも同店舗ではなく、別の店舗の映像が数件分。
直ぐに被害届を確認すると、確かに該当するものが見つかった。警察は同時に、荷物の一切を鑑識に回し、検査を行った。だが、送り主を特定する様なものは検出されなかった。
この状況で荷物の送り主が、善意の情報提供者だと考える者は居ない。仮にその行動が、善意であったとしても、何か裏が有ると考えるのが妥当だろう。
ただ、本当に不可思議な所は、映像の中身にあった。
窃盗と言っても万引き程度であり、盗まれたと思われる商品は、いずれも少額であった。その為、捜査が後回しになっていた。ただ、映像をよくよく確認すると、わかった事が有る。
商品は、忽然と消えた様に見えるのだ。万引きの様に、犯人のポケットやカバンに入ったのではない。通常では有り得ない犯行に、警視庁は能力者の仕業だと断定し、事件を能力者対策本部扱いとした。
都内各地で起こる万引き事件は、能力者発生後から始まり、月数回のペースで行われている。特霊局と警察は、協力しプロファイリングを行う。結果、犯人象をある程度絞りこめた。
盗まれた物は非常に偏りが有り、一度に大量の品を盗んでいない。多くは、弁当の様な完成品や、漫画雑誌や男性用の十八禁雑誌、ゲームである。調理する手間のかかる食材、タバコや酒の類は盗まれていない。
転売で稼ごうとは考えていないのか、足が付く事を恐れたのか、貴金属やバッグの様な高価な物は盗まれていない。また同じ店で、二度以上の犯行を行っていない。
犯行現場が駅近くのコンビニ、若しくはスーパーであり、郊外の店舗で犯行は行われていない。中央線等の特定の沿線で犯行が多く、京浜方面での犯行は少ない。
これらの事から犯人は、電車での移動手段しか持ちえない若い独身男性、若しくは未成年の少年だろうと推測をした。慎重な性格では有るが、賢いとまでは言えない。金銭的に余裕はないが、それほど物欲が無いと考えた方が妥当であろうと推測をした。
ただ、それはあくまでも推測である。犯人を特定できる物は何もなく、犯行を映した映像にも一切映っていない。犯行現場や、駅周辺での聞き込みを続けても、目ぼしい情報は遅々として上がってこなかった。
犯人は通称インビジブルサイトと呼ばれ、地道な調査が続けられた。ただ危惧されるのは、インビジブルサイトだけではないのだ。
荷物を投函した主は、何を意図しているのだろうか。インビジブルサイト本人には、愉快犯の印象を感じない。当然ながら、第三者が行ったのだろう。
ならば、何故インビジブルサイトの存在を知り得たのか。そして編集された映像は、どうやって入手したのか。誰にもバレる事無く、どうやって各警察署に荷物を投函したのか。寧ろ、この行為には善意を感じない。
「この事件を高みで見物してる奴らが居る。そいつらは、絶対に何か企んでやがる。慎重に行動しろ、もしかしたら俺達が頭を抱えてる所も、見られてるかも知れねぇんだ」
遼太郎は旅立つ前に、関係者へ告げていた。遼太郎が語った存在が居るならば、かなり危険であろう。
プロファイリングを続けると共に、周囲の聞き込みから、ネットの書き込みに至るまで捜査範囲を広げる。取りこぼす事が無い様に、徹底した捜査網を敷いた。
有益な情報が出ずに、歯噛む警察サイドを嘲笑うかの様に、封筒が幾つかの警察署に投函された。封筒の中には前回と同様に印刷された手紙が一通入っていた。
×月×日×時、JR町田駅付近に犯人が現れます。
警察の皆さん、どうか悪質な犯行を止めて下さい。
これ以上の被害者が出ない事を願っています。
「届いたのは一週間前、これがその手紙です。本日、特霊局の方々を中心に、町田駅付近には警官が配備されています。町田署には、多くの警官が待機してます」
佐藤は遼太郎に手紙を差し出す。遼太郎は顔を顰めたまま、手紙を眺めた。遼太郎から言葉が出ない、表情には憤りが滲む。
冬也は説明に着いて行けずに、首を捻っている。アルキエルは、長い説明に飽きた様で、辺りをキョロキョロと見回していた。
「あのさ、質問が有るんだけどいいかな?」
0
お気に入りに追加
360
あなたにおすすめの小説
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる