222 / 415
大陸東部の悪夢
221 虚飾の終焉
しおりを挟む
時は少し遡る。
邪神を追って転移しようとした冬也であったが、深部に向かう先で邪神の気配を見失う。止む無くペスカを目標にして、冬也は転移をする。
転移後に飛び込んでくる風景は、美しい自然そのものであった。
「お兄ちゃん! お帰り!」
「いや、お帰りってペスカ。これお前がやったのか?」
「そ~だよ。偉い? ご褒美はチューね!」
「しねぇよ!」
軽口を叩きながらも、ペスカは覗き込む様に冬也の表情を見る。冬也は変わった周囲の光景に驚きながらも、何か探す様に視線を動かしていた。
ペスカは冬也の表情を見て、驚き以外の何かを感じていた。
無傷である所から、邪神を見事に撃退したのであろう。東部に蔓延する邪気が薄まっているのが、良い証拠であろう。
だが邪神と魔獣達では、力の差があり過ぎる。強襲を受けた魔獣達は、全滅してもおかしくない。
冬也の晴れない顔は、そういう事なのであろう。
何が起きたのか? そんな事は、簡単に想像がつく。冬也の口から告げられるだろう現実は、決して受け入れられる物ではない。
しかし、こんな所で心を折られている場合じゃない。
少なくとも冬也は、しっかりと現実を受け止めて前を向いている。前を向き、決着を付けようとしている。
故に、ペスカは尋ねた。
「・・・・・みんなは?」
「小さい魔獣達はほとんど死んだ。後は瀕死だ。あの状況で無事なのはゴブリンとドラゴンだけだ。むしろ、ゴブリンはここまで良く戦った」
四大魔獣、巨人達、ゴブリン、トロール等、生き残った魔獣は多くない。しかし、強大な力を持つ邪神を前に、唯の魔獣が生き残った。
それは奇跡であろう。
「ノーヴェとズマは、生き残った奴らの護衛で退却した。でもミューモとエレナは、意地を張りやがった。俺は奴らの覚悟に応えなくちゃならねぇ。何が何でも糞野郎を消滅させる!」
冬也の闘志に満ちた瞳。並々ならぬ覚悟を感じ、ペスカは敢えて笑顔を浮かべた。
そして冬也に抱き着いて、優しく言葉をかける。
「そうだね、お兄ちゃん」
そして冬也から離れると、浄化された周囲の様子を強調する様に、ペスカは両腕を大きく広げた。
「見て! この結果は、お兄ちゃんが邪神にダメージを与えたからだよ! それに感じるでしょ? 確実にこの大地から悪意が弱まってる! あと一息だよ、お兄ちゃん!」
「あぁ、やるぞペスカ!」
「うん!」
ペスカと冬也が、決意を新たにしたその時であった。突如として、空間が揺ぐ。空間の揺らぎは、まるでブラックホールの様に、ペスカと冬也を吸い込もうとしている。
「ペスカ、これ!」
「どうやら、向こうから誘ってくれてるみたいだね」
「なら、乗り込んで決着つけるか!」
「うん。でも、油断しちゃ駄目だよ」
「当たり前だ!」
冬也は感じていない。しかし、探知能力に長けたペスカは、やや違和感を感じていた。空間の揺らぎの先にあるのが、邪神の気配だけではない。
そして、その違和感は直ぐに明らかになる。
空間の揺らぎに飲み込まれる様に、ペスカと冬也は異空間に足を踏み入れる。
一番最初に目に飛び込んで来たのは、余りにも弱々しく覇気が無く、虚ろな表情で立つ邪神の姿であった。
胴体が上下で、少しずれている様にも見える。
邪神をここまで追い込んではいないはず。何が起きたのか?
それは、邪神の後ろで睨みを利かせている男のせいなのだろう。
胡坐をかきつつも、威圧感を垂れ流す男。それは見覚えがある、仇の姿であった。
「アルキエルてめぇ! 何で居やがる! 神格が消滅したんじゃねぇのか! セリュシオネが裏切ったのか?」
冬也は声を荒げる。それもそのはず、かつて自分が倒した神が、目の前に再び現れたのだ。
「お兄ちゃん、たぶん違うよ。生まれ変わったんだよ、厄介な事にね」
「正解だペスカぁ~! んで、てめぇには用がねぇ! そこの滓と遊んでな」
尊大な態度で、言い放つアルキエル。その鋭い眼光は、何も反論を許さない迫力に満ちていた。
「おい滓! せっかく戦う機会をくれてやるんだ、有難く思えよ!」
アルキエルは邪神に向かい、さも面倒そうに言い放つ。
だがアルキエルは、邪神やペスカには全く興味が無く、その視線は冬也しか映していない様にも見える。
徐に立ち上がるアルキエル。そして、大剣を取り出す。それは冬也と同じ神剣。しかし冬也の神剣よりも、二回り程大きい。
アルキエルは、大剣を肩に担ぐ様に抱えると、ゆっくり歩きだした。
「とぉ~やぁ~! 待ってたんぜぇ! 俺が全力で戦える様に、こんな場所まで用意してやったんだ。さぁ、殺し合おうや」
アルキエルは神気を解き放つ。強力な神気がビリビリと感じ、肌が一気に粟立つ。
ペスカと冬也は一瞬で理解した。前に戦ったアルキエルとは、格が違う。
「こんなんで、ビビんなよ! そんなたまじゃねぇだろ?」
威嚇しながら、間合いを詰めるアルキエルに対し、冬也は神剣を取り出して構えた。
「ペスカ、こいつは俺が相手する。お前は糞野郎を頼むぞ」
「お兄ちゃん、無茶だよ! 流石に強すぎる!」
「無茶でもやるしかねぇよ。それに俺は負けねぇ」
問答無用とばかりに、冬也はアルキエルに向き合う。この世界を訪れてから、多くの試練を乗り越えて強くなった。その冬也でさえ、表情は硬く強張っている。
相手は、死を覚悟しなければ、対峙する資格がない。そんな相手に対しても、冬也は視線を背ける事をしなかった。
冬也を止める事が懸命だろう。逃げる事が最善だろう。しかし今のアルキエルからは、背を向ける隙を見つけるどころか、逃げる事など到底不可能だろう。
今は、冬也を信じて、己の役目を果たすしかない。
ペスカはやむなく邪神に視線を送った。
当の邪神は虚ろな表情で俯き、ブツブツと何かを呟いている。
「僕が、この僕が、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで。殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す。みんな殺す。全部壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、こわ、こわ、こわ、こわ、こわ」
邪神は、異様な雰囲気を漂わせていた。
しかし一見する限り、あれだけ強く感じた邪気は、欠片も感じない。今の邪神からは、恐怖を微塵も感じない。まるで抜け殻の様に虚ろな表情で、ただ呟いている。
しかし、矛盾するようだが、内に溜め込んだ悪意は、より一層の禍々しさを増している様にも感じた。まるで破裂寸前の風船の様に。
倒さなければならない。今ここで消滅させないと、後に遺恨を残す事になる。
そもそも、邪神を消滅させるために、この場所に乗り込んで来たのだ。
ペスカは神剣を取り出す。そして邪神へ素早く近寄ると、勢いよく神剣を振り下ろした。
ドラゴンの肉体、様々な神を融合した神格。強靭であった邪神の身体は、余りにも容易く裂かれる。
「痛い、痛い、痛いよ~。死にたくない、死にたくない、死にたくない。助けて、助けて!」
見苦しく叫び声を上げ、邪神は逃げ惑う。
これが、こんなのが、邪神の末路だと言うのか。こんなものに、皆が苦しめられたと言うのか。多くの魔獣を死に追いやったと言うのか。
邪神の醜態を目に映し、ペスカには怒りが込み上げていた。
「憎いんでしょ! 戦いなよ!」
ペスカは声を荒げた。
最後の最後まで、果敢に挑んでくるなら、救いもあっただろう。
「お願いします。助けて下さい。お願いします。お願いします。なんでもします。なんでも。だから助けて下さい」
涙を垂れ流し、邪神は命乞いをする。
この姿に、何を感じろと言うのだろう。哀れみなど感じるはずがない。もう、怒りさえ既に通り越した。
ただ、感じるのは理不尽。
邪神は、多くの魔獣を殺戮し、大陸を悪意で呑み込んでいった。禍々しい瘴気で、ドラグスメリア大陸を壊していった。
その本性が、こんな些末なものであったのなら、戦いの中で倒れていった魔獣達は浮かばれまい。怯えて懇願する邪神の姿など、誇り高い魔獣達は許しはしまい。
「もう、終わりだよ。偽ロメ」
ペスカの神剣が降り下ろされる。神剣は、邪神を頭から真っ二つに割いていく。
仮初の肉体は滅び、歪んだ神格は消滅する。虚飾に彩られた邪神は、ここに消滅した。
邪神を追って転移しようとした冬也であったが、深部に向かう先で邪神の気配を見失う。止む無くペスカを目標にして、冬也は転移をする。
転移後に飛び込んでくる風景は、美しい自然そのものであった。
「お兄ちゃん! お帰り!」
「いや、お帰りってペスカ。これお前がやったのか?」
「そ~だよ。偉い? ご褒美はチューね!」
「しねぇよ!」
軽口を叩きながらも、ペスカは覗き込む様に冬也の表情を見る。冬也は変わった周囲の光景に驚きながらも、何か探す様に視線を動かしていた。
ペスカは冬也の表情を見て、驚き以外の何かを感じていた。
無傷である所から、邪神を見事に撃退したのであろう。東部に蔓延する邪気が薄まっているのが、良い証拠であろう。
だが邪神と魔獣達では、力の差があり過ぎる。強襲を受けた魔獣達は、全滅してもおかしくない。
冬也の晴れない顔は、そういう事なのであろう。
何が起きたのか? そんな事は、簡単に想像がつく。冬也の口から告げられるだろう現実は、決して受け入れられる物ではない。
しかし、こんな所で心を折られている場合じゃない。
少なくとも冬也は、しっかりと現実を受け止めて前を向いている。前を向き、決着を付けようとしている。
故に、ペスカは尋ねた。
「・・・・・みんなは?」
「小さい魔獣達はほとんど死んだ。後は瀕死だ。あの状況で無事なのはゴブリンとドラゴンだけだ。むしろ、ゴブリンはここまで良く戦った」
四大魔獣、巨人達、ゴブリン、トロール等、生き残った魔獣は多くない。しかし、強大な力を持つ邪神を前に、唯の魔獣が生き残った。
それは奇跡であろう。
「ノーヴェとズマは、生き残った奴らの護衛で退却した。でもミューモとエレナは、意地を張りやがった。俺は奴らの覚悟に応えなくちゃならねぇ。何が何でも糞野郎を消滅させる!」
冬也の闘志に満ちた瞳。並々ならぬ覚悟を感じ、ペスカは敢えて笑顔を浮かべた。
そして冬也に抱き着いて、優しく言葉をかける。
「そうだね、お兄ちゃん」
そして冬也から離れると、浄化された周囲の様子を強調する様に、ペスカは両腕を大きく広げた。
「見て! この結果は、お兄ちゃんが邪神にダメージを与えたからだよ! それに感じるでしょ? 確実にこの大地から悪意が弱まってる! あと一息だよ、お兄ちゃん!」
「あぁ、やるぞペスカ!」
「うん!」
ペスカと冬也が、決意を新たにしたその時であった。突如として、空間が揺ぐ。空間の揺らぎは、まるでブラックホールの様に、ペスカと冬也を吸い込もうとしている。
「ペスカ、これ!」
「どうやら、向こうから誘ってくれてるみたいだね」
「なら、乗り込んで決着つけるか!」
「うん。でも、油断しちゃ駄目だよ」
「当たり前だ!」
冬也は感じていない。しかし、探知能力に長けたペスカは、やや違和感を感じていた。空間の揺らぎの先にあるのが、邪神の気配だけではない。
そして、その違和感は直ぐに明らかになる。
空間の揺らぎに飲み込まれる様に、ペスカと冬也は異空間に足を踏み入れる。
一番最初に目に飛び込んで来たのは、余りにも弱々しく覇気が無く、虚ろな表情で立つ邪神の姿であった。
胴体が上下で、少しずれている様にも見える。
邪神をここまで追い込んではいないはず。何が起きたのか?
それは、邪神の後ろで睨みを利かせている男のせいなのだろう。
胡坐をかきつつも、威圧感を垂れ流す男。それは見覚えがある、仇の姿であった。
「アルキエルてめぇ! 何で居やがる! 神格が消滅したんじゃねぇのか! セリュシオネが裏切ったのか?」
冬也は声を荒げる。それもそのはず、かつて自分が倒した神が、目の前に再び現れたのだ。
「お兄ちゃん、たぶん違うよ。生まれ変わったんだよ、厄介な事にね」
「正解だペスカぁ~! んで、てめぇには用がねぇ! そこの滓と遊んでな」
尊大な態度で、言い放つアルキエル。その鋭い眼光は、何も反論を許さない迫力に満ちていた。
「おい滓! せっかく戦う機会をくれてやるんだ、有難く思えよ!」
アルキエルは邪神に向かい、さも面倒そうに言い放つ。
だがアルキエルは、邪神やペスカには全く興味が無く、その視線は冬也しか映していない様にも見える。
徐に立ち上がるアルキエル。そして、大剣を取り出す。それは冬也と同じ神剣。しかし冬也の神剣よりも、二回り程大きい。
アルキエルは、大剣を肩に担ぐ様に抱えると、ゆっくり歩きだした。
「とぉ~やぁ~! 待ってたんぜぇ! 俺が全力で戦える様に、こんな場所まで用意してやったんだ。さぁ、殺し合おうや」
アルキエルは神気を解き放つ。強力な神気がビリビリと感じ、肌が一気に粟立つ。
ペスカと冬也は一瞬で理解した。前に戦ったアルキエルとは、格が違う。
「こんなんで、ビビんなよ! そんなたまじゃねぇだろ?」
威嚇しながら、間合いを詰めるアルキエルに対し、冬也は神剣を取り出して構えた。
「ペスカ、こいつは俺が相手する。お前は糞野郎を頼むぞ」
「お兄ちゃん、無茶だよ! 流石に強すぎる!」
「無茶でもやるしかねぇよ。それに俺は負けねぇ」
問答無用とばかりに、冬也はアルキエルに向き合う。この世界を訪れてから、多くの試練を乗り越えて強くなった。その冬也でさえ、表情は硬く強張っている。
相手は、死を覚悟しなければ、対峙する資格がない。そんな相手に対しても、冬也は視線を背ける事をしなかった。
冬也を止める事が懸命だろう。逃げる事が最善だろう。しかし今のアルキエルからは、背を向ける隙を見つけるどころか、逃げる事など到底不可能だろう。
今は、冬也を信じて、己の役目を果たすしかない。
ペスカはやむなく邪神に視線を送った。
当の邪神は虚ろな表情で俯き、ブツブツと何かを呟いている。
「僕が、この僕が、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで。殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す。みんな殺す。全部壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、壊す、こわ、こわ、こわ、こわ、こわ」
邪神は、異様な雰囲気を漂わせていた。
しかし一見する限り、あれだけ強く感じた邪気は、欠片も感じない。今の邪神からは、恐怖を微塵も感じない。まるで抜け殻の様に虚ろな表情で、ただ呟いている。
しかし、矛盾するようだが、内に溜め込んだ悪意は、より一層の禍々しさを増している様にも感じた。まるで破裂寸前の風船の様に。
倒さなければならない。今ここで消滅させないと、後に遺恨を残す事になる。
そもそも、邪神を消滅させるために、この場所に乗り込んで来たのだ。
ペスカは神剣を取り出す。そして邪神へ素早く近寄ると、勢いよく神剣を振り下ろした。
ドラゴンの肉体、様々な神を融合した神格。強靭であった邪神の身体は、余りにも容易く裂かれる。
「痛い、痛い、痛いよ~。死にたくない、死にたくない、死にたくない。助けて、助けて!」
見苦しく叫び声を上げ、邪神は逃げ惑う。
これが、こんなのが、邪神の末路だと言うのか。こんなものに、皆が苦しめられたと言うのか。多くの魔獣を死に追いやったと言うのか。
邪神の醜態を目に映し、ペスカには怒りが込み上げていた。
「憎いんでしょ! 戦いなよ!」
ペスカは声を荒げた。
最後の最後まで、果敢に挑んでくるなら、救いもあっただろう。
「お願いします。助けて下さい。お願いします。お願いします。なんでもします。なんでも。だから助けて下さい」
涙を垂れ流し、邪神は命乞いをする。
この姿に、何を感じろと言うのだろう。哀れみなど感じるはずがない。もう、怒りさえ既に通り越した。
ただ、感じるのは理不尽。
邪神は、多くの魔獣を殺戮し、大陸を悪意で呑み込んでいった。禍々しい瘴気で、ドラグスメリア大陸を壊していった。
その本性が、こんな些末なものであったのなら、戦いの中で倒れていった魔獣達は浮かばれまい。怯えて懇願する邪神の姿など、誇り高い魔獣達は許しはしまい。
「もう、終わりだよ。偽ロメ」
ペスカの神剣が降り下ろされる。神剣は、邪神を頭から真っ二つに割いていく。
仮初の肉体は滅び、歪んだ神格は消滅する。虚飾に彩られた邪神は、ここに消滅した。
0
お気に入りに追加
361
あなたにおすすめの小説
平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした
カレイ
恋愛
「平凡なお前ではなくカレンが姉だったらどんなに良かったか」
それが両親の口癖でした。
ええ、ええ、確かに私は容姿も学力も裁縫もダンスも全て人並み程度のただの凡人です。体は弱いが何でも器用にこなす美しい妹と比べるとその差は歴然。
ただ少しばかり先に生まれただけなのに、王太子の婚約者にもなってしまうし。彼も妹の方が良かったといつも嘆いております。
ですから私決めました!
王太子の婚約者という席を妹に譲ることを。
王女殿下は家出を計画中
ゆうゆう
ファンタジー
出来損ないと言われる第3王女様は家出して、自由を謳歌するために奮闘する
家出の計画を進めようとするうちに、過去に起きた様々な事の真実があきらかになったり、距離を置いていた家族との繋がりを再確認したりするうちに、自分の気持ちの変化にも気付いていく…
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。
妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。
しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。
父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。
レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。
その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。
だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~
たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!!
猫刄 紅羽
年齢:18
性別:男
身長:146cm
容姿:幼女
声変わり:まだ
利き手:左
死因:神のミス
神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。
しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。
更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!?
そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか...
的な感じです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる