187 / 415
混乱のドラゴンとゴブリンの進撃
186 神の妄執
しおりを挟む
ノーヴェの魔法により、大陸北部周辺を囲む様に大地は隆起し、一万メートルを超える断崖が出来上がっていた。
突然それほどの山脈が出来上がれば、上空の気流は激しく乱れるだろう。しかし気流が乱れるどころか、風は完全に流れを止め、大気は淀んでいた。
まるで切り取られた様に、大陸北部が禍々しい邪気に包まれていた。
ノーヴェがいなくなり、黒いスライムの増殖は勢いを増た。
黒いスライムは、全てを喰らい尽くす、大地や植物、虫、動物、あらゆるものからマナを吸い上げた。
大陸北部から生きとし生けるものが消えうせ、大地はで真っ黒に染まった。
大陸北部上空には、女神の体を乗っ取った邪神から、禍々しい邪気が放たれる。上空から大地へと溢れる様に、邪気が広がる。そして上空から広がった邪気は、黒いスライムと繋がる。
こうして、大陸北部全体は、悪意が包んだ。
ノーヴェは群がる黒いドラゴンによって倒された。スールにより大陸西部に運ばれたノーヴェは、風の女神から治療を受け命を繋いだが、しばらく意識が戻る事は無いだろう。
大陸北部は終焉を迎え、邪神の手に落ちた。
大地から著しくマナが失われば、相対的に女神ミュールの力も失われる。それは、誰が何の為に行った事なのだろう。
「僕を怒らせて、冷静さを失わせようとでも考えたんだろうけどね。拙いね。弱い奴はこれだから困るよね。見なよこの状況をさぁ。これでも、お前は普通にしていられるのかい? さぁ、怒りなよ! 憎しみなよ! 僕を二回も消滅させたって? 笑えるよね! 東の地で、ミュールの眷属をどれだけ取り込んだと思っているんだ? 僕をロメリア如きと一緒にするなよ」
邪神は口角を吊り上げて笑みを深めた。見るも残酷な程に、美しい女神の顔は酷く歪む。
ただ、冬也が見ていたのは、女神の外見では無かった。その内にある女神の神格。
「その割には水の女神の神格は、黒く染まってねぇな。それじゃ前と同じだろ! 取り込めてねぇよな」
「時間の問題だよ、直ぐに染めてやるさ! ただ、お前は邪魔だからね。少し癪だけど消えて貰うよ」
邪神は悪意を膨らませる。邪神は邪気を放つ。邪神は澱みを増大させる。
黒い影が邪神から伸びた。一本、二本、三本と数は増える。黒い影は触手の様に、蠢いて冬也を襲う。
数本の触手が襲おうと、冬也の敵では無い。何せ数千にも及ぶ黒いドラゴンを、一瞬で消滅させたのだ。
神剣を振るうまでも無い。黒い触手は、冬也が纏う神気で消えうせ、傷付ける事さえ出来なかった。
「それが、お前の奥の手か? 前と変わんねぇ上に、俺に届いてもいねぇな」
「はは、はははは! だから半端だって言うんだよ! 気が付かないのかい。もうここには、僕とお前しかいないんだよ」
冬也は、邪神が何を行ったのか、気が付いていなかった。直ぐに気が付けば、対処のしようもあったかもしれない。
「見えて無いのかい? 半端者の上に愚か者だね。もうここには、誰も入って来ない。あのペスカという小娘や風の女神、山の神もね!」
これが全て邪神の企みだとすれば、鮮やかだと言わざるを得ない。
大陸東部で力をつけ、顕現に至る。そして分体を女神の中に潜ませ、支配を行う。その後、黒いスライムを増殖させる。
黒いスライムを増殖させるのは、ノーヴェをおびき出す罠ではない。寧ろ、ノーヴェは餌なのだ。
大陸や原初のドラゴンの危機には、必ずロメリアを倒した兄妹が現れる。そのどちらか一方でも、この世界から切り離せば、これからの戦いは有利となる。
大陸北部を悪意が包み込んだ時、冬也は気がつくべきだった。大陸北部を包み込んだ悪意は、結界の様に作用する。歪んだ力の結界には、誰も入り込めまい。
冬也が周囲を探った時には、もう遅かった。
邪神が指を鳴らすと、冬也の視界は暗転した。
「じゃあ、さようなら混血!」
☆ ☆ ☆
ペスカの指示で、大陸北部に急いでいたスールは、直ぐに事態の異常に気が付いた。冬也と繋がっていた神気にパスが、途端に途切れたのだ。
そして大陸北部には、結界の様なものが張り巡らせており、スールが入る事は出来ない。
「主!」
スールは結界に向けて、極大な神気を乗せたブレスを放つ。四大魔獣を簡単に浄化した神気のブレスも、結界を壊す事は出来なかった。
次にスールは助走をつける。そして、マッハを越えたスピードで、結界に体当たりをする。神気を纏い、音速を超える速度での突撃だ、その衝撃は大陸北部など塵芥と化すだろう。
しかしその攻撃すら、僅かに結界へひびを入れる事が出来なかった。
「何が起きている? 主!」
繋がりが途絶えた時点で、自分の主人が窮地に立たされている事を、スールは悟った。その窮地に駆け付けられない事に、憤懣やるかたない思いをスールは感じていた。
スールが冬也を主として認めたのは、ただ記憶の片隅にある女神の言葉に従った訳では無い。仮に眷属と成らざるを得ない状況であっても、スールには原始のドラゴンとしてのプライドがある。
もし主となる者を認める事が出来なければ、簡単に従うはずが無い。だが冬也を見た瞬間、自分の体に流れる力が、誰から齎せれたのか理解した。
そして冬也とペスカに、命を救われたのを理解した。何より、平伏したくなるほどの強い力を、冬也から感じた。
スールは、何柱もの神を見て来た。神がどんな存在かを良く知っている。それ故に、冬也から感じる神気は、強くも優しい。
神の血を引くただの人間。それにも関わらず、原初の神にも劣らない強い力。そして神々とは明らかに異なる、優しく包み込まれるような力。
スールにとって、崇拝に値する存在であった。
「主に限って万一の事は有るまい。だが・・・」
スールは、事態のあらましを聞いている。
山の神が大陸の東から逃げ帰るしか出来なかった事。風の女神と水の女神に悪が植え付けられ、自ら封印せざるを得なかった事。
原初の神が三柱もいて、成す術なく撤退した異常な事態なのだ。
現状を知るだけに、スールの憂慮は尽きない。ふとスールの頭にペスカの存在が過る。だが、スールは頭を振った。
「ペスカ様に甘える事が出来る事では有るまい。儂は冬也様の眷属。我が主は、これしきの事には負けぬ。ならば儂が挫ける訳には行かぬじゃろう」
急く心を抑えて、スールは高く飛び上がる。そして、強烈なブレスを放った。
☆ ☆ ☆
風の女神は、眉根を寄せた。そしてペスカに近寄る。
「あんた。何も感じないのかい? あたしらの時と同じだ。いや、あの時よりも状況は最悪だよ! 冬也の奴が嵌められた」
「えっ・・・・・」
兄に何が起きたのか。
ペスカは言葉を失った。そして蒼白となった。一瞬、思考が停止した。
一瞬の停止を経て、思考を再開したペスカは、冬也の神気を探す。しかし何も感じない。あの温かい神気を感じない。
「姐さん!」
「助ける方法は無いよ。少なくとも今の私やベオログでは、結界すら壊せない。反フィアーナ派の連中は、冬也を取り込もうとでも思ったのかね」
「呑気な事を言ってる場合?」
「言ってる場合だよ。どうせ、あたし達では何も出来ないんだ。あたし達は、やれる事をやるしかないだろ! あいつの妹なら、ちゃんと信じてやりな!」
動揺するペスカを落ち着けるかの様に、風の女神は声を荒げる。しかし、ペスカは動揺したまま、直ぐには動けずにいた。
兄の窮地には、常に自分がいた。自分の窮地には、常に兄がいた。しかし今、兄の傍には自分はいない。
兄がいたから、どんな困難も乗り越えて来た。どんな窮地も怖く無かった。
兄が傍にいない事。兄を失うかもしれない事。それは、ペスカの心を酷く揺るがせる。
それは、ペスカが初めて感じる不安と恐怖であった。
ロイスマリアを訪れて、最大の危機が兄妹を襲う。悪意は残酷に蝕んでいく。
運命を、命を、そして魂を。
突然それほどの山脈が出来上がれば、上空の気流は激しく乱れるだろう。しかし気流が乱れるどころか、風は完全に流れを止め、大気は淀んでいた。
まるで切り取られた様に、大陸北部が禍々しい邪気に包まれていた。
ノーヴェがいなくなり、黒いスライムの増殖は勢いを増た。
黒いスライムは、全てを喰らい尽くす、大地や植物、虫、動物、あらゆるものからマナを吸い上げた。
大陸北部から生きとし生けるものが消えうせ、大地はで真っ黒に染まった。
大陸北部上空には、女神の体を乗っ取った邪神から、禍々しい邪気が放たれる。上空から大地へと溢れる様に、邪気が広がる。そして上空から広がった邪気は、黒いスライムと繋がる。
こうして、大陸北部全体は、悪意が包んだ。
ノーヴェは群がる黒いドラゴンによって倒された。スールにより大陸西部に運ばれたノーヴェは、風の女神から治療を受け命を繋いだが、しばらく意識が戻る事は無いだろう。
大陸北部は終焉を迎え、邪神の手に落ちた。
大地から著しくマナが失われば、相対的に女神ミュールの力も失われる。それは、誰が何の為に行った事なのだろう。
「僕を怒らせて、冷静さを失わせようとでも考えたんだろうけどね。拙いね。弱い奴はこれだから困るよね。見なよこの状況をさぁ。これでも、お前は普通にしていられるのかい? さぁ、怒りなよ! 憎しみなよ! 僕を二回も消滅させたって? 笑えるよね! 東の地で、ミュールの眷属をどれだけ取り込んだと思っているんだ? 僕をロメリア如きと一緒にするなよ」
邪神は口角を吊り上げて笑みを深めた。見るも残酷な程に、美しい女神の顔は酷く歪む。
ただ、冬也が見ていたのは、女神の外見では無かった。その内にある女神の神格。
「その割には水の女神の神格は、黒く染まってねぇな。それじゃ前と同じだろ! 取り込めてねぇよな」
「時間の問題だよ、直ぐに染めてやるさ! ただ、お前は邪魔だからね。少し癪だけど消えて貰うよ」
邪神は悪意を膨らませる。邪神は邪気を放つ。邪神は澱みを増大させる。
黒い影が邪神から伸びた。一本、二本、三本と数は増える。黒い影は触手の様に、蠢いて冬也を襲う。
数本の触手が襲おうと、冬也の敵では無い。何せ数千にも及ぶ黒いドラゴンを、一瞬で消滅させたのだ。
神剣を振るうまでも無い。黒い触手は、冬也が纏う神気で消えうせ、傷付ける事さえ出来なかった。
「それが、お前の奥の手か? 前と変わんねぇ上に、俺に届いてもいねぇな」
「はは、はははは! だから半端だって言うんだよ! 気が付かないのかい。もうここには、僕とお前しかいないんだよ」
冬也は、邪神が何を行ったのか、気が付いていなかった。直ぐに気が付けば、対処のしようもあったかもしれない。
「見えて無いのかい? 半端者の上に愚か者だね。もうここには、誰も入って来ない。あのペスカという小娘や風の女神、山の神もね!」
これが全て邪神の企みだとすれば、鮮やかだと言わざるを得ない。
大陸東部で力をつけ、顕現に至る。そして分体を女神の中に潜ませ、支配を行う。その後、黒いスライムを増殖させる。
黒いスライムを増殖させるのは、ノーヴェをおびき出す罠ではない。寧ろ、ノーヴェは餌なのだ。
大陸や原初のドラゴンの危機には、必ずロメリアを倒した兄妹が現れる。そのどちらか一方でも、この世界から切り離せば、これからの戦いは有利となる。
大陸北部を悪意が包み込んだ時、冬也は気がつくべきだった。大陸北部を包み込んだ悪意は、結界の様に作用する。歪んだ力の結界には、誰も入り込めまい。
冬也が周囲を探った時には、もう遅かった。
邪神が指を鳴らすと、冬也の視界は暗転した。
「じゃあ、さようなら混血!」
☆ ☆ ☆
ペスカの指示で、大陸北部に急いでいたスールは、直ぐに事態の異常に気が付いた。冬也と繋がっていた神気にパスが、途端に途切れたのだ。
そして大陸北部には、結界の様なものが張り巡らせており、スールが入る事は出来ない。
「主!」
スールは結界に向けて、極大な神気を乗せたブレスを放つ。四大魔獣を簡単に浄化した神気のブレスも、結界を壊す事は出来なかった。
次にスールは助走をつける。そして、マッハを越えたスピードで、結界に体当たりをする。神気を纏い、音速を超える速度での突撃だ、その衝撃は大陸北部など塵芥と化すだろう。
しかしその攻撃すら、僅かに結界へひびを入れる事が出来なかった。
「何が起きている? 主!」
繋がりが途絶えた時点で、自分の主人が窮地に立たされている事を、スールは悟った。その窮地に駆け付けられない事に、憤懣やるかたない思いをスールは感じていた。
スールが冬也を主として認めたのは、ただ記憶の片隅にある女神の言葉に従った訳では無い。仮に眷属と成らざるを得ない状況であっても、スールには原始のドラゴンとしてのプライドがある。
もし主となる者を認める事が出来なければ、簡単に従うはずが無い。だが冬也を見た瞬間、自分の体に流れる力が、誰から齎せれたのか理解した。
そして冬也とペスカに、命を救われたのを理解した。何より、平伏したくなるほどの強い力を、冬也から感じた。
スールは、何柱もの神を見て来た。神がどんな存在かを良く知っている。それ故に、冬也から感じる神気は、強くも優しい。
神の血を引くただの人間。それにも関わらず、原初の神にも劣らない強い力。そして神々とは明らかに異なる、優しく包み込まれるような力。
スールにとって、崇拝に値する存在であった。
「主に限って万一の事は有るまい。だが・・・」
スールは、事態のあらましを聞いている。
山の神が大陸の東から逃げ帰るしか出来なかった事。風の女神と水の女神に悪が植え付けられ、自ら封印せざるを得なかった事。
原初の神が三柱もいて、成す術なく撤退した異常な事態なのだ。
現状を知るだけに、スールの憂慮は尽きない。ふとスールの頭にペスカの存在が過る。だが、スールは頭を振った。
「ペスカ様に甘える事が出来る事では有るまい。儂は冬也様の眷属。我が主は、これしきの事には負けぬ。ならば儂が挫ける訳には行かぬじゃろう」
急く心を抑えて、スールは高く飛び上がる。そして、強烈なブレスを放った。
☆ ☆ ☆
風の女神は、眉根を寄せた。そしてペスカに近寄る。
「あんた。何も感じないのかい? あたしらの時と同じだ。いや、あの時よりも状況は最悪だよ! 冬也の奴が嵌められた」
「えっ・・・・・」
兄に何が起きたのか。
ペスカは言葉を失った。そして蒼白となった。一瞬、思考が停止した。
一瞬の停止を経て、思考を再開したペスカは、冬也の神気を探す。しかし何も感じない。あの温かい神気を感じない。
「姐さん!」
「助ける方法は無いよ。少なくとも今の私やベオログでは、結界すら壊せない。反フィアーナ派の連中は、冬也を取り込もうとでも思ったのかね」
「呑気な事を言ってる場合?」
「言ってる場合だよ。どうせ、あたし達では何も出来ないんだ。あたし達は、やれる事をやるしかないだろ! あいつの妹なら、ちゃんと信じてやりな!」
動揺するペスカを落ち着けるかの様に、風の女神は声を荒げる。しかし、ペスカは動揺したまま、直ぐには動けずにいた。
兄の窮地には、常に自分がいた。自分の窮地には、常に兄がいた。しかし今、兄の傍には自分はいない。
兄がいたから、どんな困難も乗り越えて来た。どんな窮地も怖く無かった。
兄が傍にいない事。兄を失うかもしれない事。それは、ペスカの心を酷く揺るがせる。
それは、ペスカが初めて感じる不安と恐怖であった。
ロイスマリアを訪れて、最大の危機が兄妹を襲う。悪意は残酷に蝕んでいく。
運命を、命を、そして魂を。
0
お気に入りに追加
391
あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!


伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる