176 / 415
混乱のドラゴンとゴブリンの進撃
175 神龍の目覚め その1
しおりを挟む
ペスカと冬也が大陸西部の戦場に辿り着いた時、眼下に広がる状況は酷いものであった。
踏み荒らされ、焼き尽くされた灰になった木々や大地。倒れ尽くす巨人達。暴れ続ける四体の巨大な魔獣。そして上空に浮かぶ、大きな黒い闇。
大きな黒い闇の正体には、直ぐに検討がついた。間違い無くあの中には、エンシェントドラゴンのミューモがいる。
「何やってんだよ、糞ドラゴン。手間を増やすんじゃねぇよ」
「いや、お兄ちゃん。あれはしょうがないって。多勢に無勢だもん」
「ってか、言ってる場合じゃねぇな。ペスカ、回復は頼めるか?」
「うん。任せて、お兄ちゃん」
ペスカは冬也に笑顔を返すと、直ぐにスールの背から飛び降りる。そして魔法を使い、巨人達に所へ降下していった。
続いて、冬也はスールに声をかけた。
「スール、俺が力を貸してやる。お前はあの闇を払え」
「儂が? いえ、畏まりました」
スールは疑問を呈するが、直ぐに頷く。冬也はスールの背に手を置くと、神気を流し始める。
冬也とスールの意識が神気を通じて繋がる。しっかりと冬也の意思が、スールに伝わってくる。
「良いかスール、俺の力を感じろ。俺の力をブレスに乗せるんだ。大丈夫だ、お前なら出来る」
冬也のおかげで、神気が体内に流れるのを、はっきりと感じる。そしてスールは、意識を集中して、神気を研ぎ澄ませる。
ゆっくりと体内を巡る神気を、口から吐き出されるブレスに合わせる。
巨大なブレスがスールから放たれる。今までとは全く違う、神の光を纏ったブレス。そのブレスを浴び、ミューモを包む闇が払われる。それと同時に、ミューモの体を光が包む。やがて少しずつ、ミューモの体にマナが蘇る。
スールのブレスで、ミューモは悪夢から解き放たれる。そして、ミューモの魂は輝きを取り戻した。しかし、飛ぶ事すらままならない程に傷ついた体は、癒えてはいない。
闇が消え去ると共に、ミューモの体は落下していく。そのまま意識は戻らず、激しい音を立ててミューモは大地に叩きつけられた。
ミューモから闇が消えた事で、スールとその上に乗る冬也に、魔獣達の意識が向く。ぎらついた殺意が向けられる中、冬也はスールに問いかける。
「スール。今の感覚を覚えたか?」
「はい、主」
「なら、奴らの相手は任せるぞ」
「畏まりました主。して主は何を?」
「俺はこの地に封じられた神を呼び覚ます」
そう言うと、冬也はペスカと同様にスールの背から飛び降りた。
冬也はミューモの支配地に入ってから、神々の気配を探っていた。遮断でもされているかの様に、一向に神の気配を掴む事は出来なかった。
何らかの意図が働いているのか。もしやこれが、ペスカの言ってた第三者の介入なのか。
理由はわからないが、何か不自然な感覚を覚えた。
もし、第三者がこの事態を引き起こしている根源であるならば、四体の魔獣は単なる手駒でしかない。
ベヒモス、フェンリル、グリフォン、ヒュドラを悪意に染め上げた者、そして神との通信を遮断している者、これが同一であるかはわからない。
それを確かめる為にも、この地に封じられているだろう神を目覚めさせる事は、必要な事であった。
この戦場でやるべき事は多々ある。
巨人達の生存確保。四体の魔獣を止め。封じられた神の目覚め。その全てを行っても、大陸西部の混乱を完全には止められない。あくまでも、混乱の原因を断つ手段に過ぎない。
ただ問題というのは、些細な事が積み重なって大きくなるもの。大きくなった問題を、そのままの状態で捉えるから、解決が困難だと感じる。要因となった事象を紐解き、一つ一つ丁寧に対処すれば、解決は不可能ではない。
巨人達の回復は、現在ペスカが担っている。四体の魔獣は、スールが止める。そして、神は冬也が目覚めさせる。
この場に到着したのは、神の次に力を有するエンシェントドラゴンではない。神二柱とその眷属である。
ミューモや巨人達に敵わない事も、神であれば対処が可能であろう。それが例え神になりたての、ひよっこであろうとも。
冬也は飛び降りながら、神剣を取り出す。猛烈な勢いで落ちていくスピードを乗せて、大地に神剣を突き刺した。
その瞬間に、バキっと大きな音が鳴り響く。その音は、ガラガラと崩れ去る様な音に変わっていった。
「何だ? 結界の一種か? 誰が何の為ってのは、今考える事じゃねぇな」
冬也は少し呟きながら、すぐさま体内の神気を高めた。
「この地に縛られた神よ。俺の神威に応えろ。お前は自由だ。さあ、姿を現せ!」
冬也を中心に光が溢れていく。そして神気が大地に流れる。結界の破壊、大地の修復、それは封じられた神を目覚めさせる。
冬也の神気に呼応する様に、淡い光が現れる。淡い光は徐々に大きさを増し、少しずつ形をなしていく。
淡い光は 細く美しい肢体、柔らかく長い髪、細く美しい顔の女神に姿を変えた。
☆ ☆ ☆
一方ペスカの治療は、迅速そのものだった。
着地したペスカは、直ぐに巨人達の様子をマナを使い診る。ペスカのマナ容量では、全ての巨人を完全に治療する事は出来ない。
よってペスカは、傷を塞ぐ事を優先した。
最初に治療を行ったのはアトラス。倒れた巨人達を守る様に、傷を負ったアトラスに治療を施す。
但し行ったのは、傷を塞ぎ意識を回復させるのみ。痛みは残るし、暫く戦える状態にはならないだろう。
そして、最初にアトラスを治療したのは、この戦場から巨人達を運び出す事が目的であった。
「痛いだろうけど我慢してね。みんなを安全な所まで運んで」
アトラスは強く頷く。アトラスは痛みに耐え、サイクロプス達を運び始める。
上空ではスールのブレスが、ミューモを包んでいた闇を消し飛ばす。ペスカは、次の巨人に目を向けた。
次にペスカが治療したのはスルトであった。
スルトの傷は深く、流れた血の量も多い。傷を止めただけでは足りない。増血の魔法も合わせてかける必要が有る。
ペスカは、瞬時に診断を下し、適切な魔法をかけた。
そしてペスカは走った。
毒に侵されたテュホンとユミル。毒で臓器がグズグズに腐っており、恐らく一番命の危険に晒されているのが、この二体であろう。
内臓の修復には膨大なマナと時間がかかる。二体の巨人には、解毒の魔法をかけた後に、重要な臓器のみ修復していった。
ペスカが巨人達を治療している間に、アトラスが巨人達を運んでいく。最後に残されたのは、テュホンとユミル。二体の巨人を、アトラスが両腕で抱え運ぶのに、ペスカも同乗した。
戦場から少し離れた場所に、巨人達が並べられている。
ペスカは、未だ治療が済んでいない、サイクロプス達の治療に取り掛かった。サイクロプス達には、体のあちこちに深く抉られた様な痕跡がある。幸運なのは、四肢が残っていた位であろう。
骨は折れ、内臓に突き刺さっているのがわかる。それ程に酷い有様で、生きている事自体が不思議であった。
ペスカは、サイクロプスの一族にまとめて回復魔法をかける。みるみる内に傷は塞がり元の体に戻っていく。骨は繋がり、内臓の一部を修復する。
もっとしっかりとした治療を、巨人達に施す必要が有る。しかし簡易的であるが、甚大な損傷の修復を施した。一先ず巨人達の命を繋いだペスカは、深い息を吐いた。
既にペスカのマナは、枯渇寸前である。そして少し座り込んだ。
未だ戦場では戦いが終わっていない。むしろ前哨戦にしか過ぎない。
そして冬也の眷属になり、神龍となったスールは、その本領を発揮しようとしていた。
踏み荒らされ、焼き尽くされた灰になった木々や大地。倒れ尽くす巨人達。暴れ続ける四体の巨大な魔獣。そして上空に浮かぶ、大きな黒い闇。
大きな黒い闇の正体には、直ぐに検討がついた。間違い無くあの中には、エンシェントドラゴンのミューモがいる。
「何やってんだよ、糞ドラゴン。手間を増やすんじゃねぇよ」
「いや、お兄ちゃん。あれはしょうがないって。多勢に無勢だもん」
「ってか、言ってる場合じゃねぇな。ペスカ、回復は頼めるか?」
「うん。任せて、お兄ちゃん」
ペスカは冬也に笑顔を返すと、直ぐにスールの背から飛び降りる。そして魔法を使い、巨人達に所へ降下していった。
続いて、冬也はスールに声をかけた。
「スール、俺が力を貸してやる。お前はあの闇を払え」
「儂が? いえ、畏まりました」
スールは疑問を呈するが、直ぐに頷く。冬也はスールの背に手を置くと、神気を流し始める。
冬也とスールの意識が神気を通じて繋がる。しっかりと冬也の意思が、スールに伝わってくる。
「良いかスール、俺の力を感じろ。俺の力をブレスに乗せるんだ。大丈夫だ、お前なら出来る」
冬也のおかげで、神気が体内に流れるのを、はっきりと感じる。そしてスールは、意識を集中して、神気を研ぎ澄ませる。
ゆっくりと体内を巡る神気を、口から吐き出されるブレスに合わせる。
巨大なブレスがスールから放たれる。今までとは全く違う、神の光を纏ったブレス。そのブレスを浴び、ミューモを包む闇が払われる。それと同時に、ミューモの体を光が包む。やがて少しずつ、ミューモの体にマナが蘇る。
スールのブレスで、ミューモは悪夢から解き放たれる。そして、ミューモの魂は輝きを取り戻した。しかし、飛ぶ事すらままならない程に傷ついた体は、癒えてはいない。
闇が消え去ると共に、ミューモの体は落下していく。そのまま意識は戻らず、激しい音を立ててミューモは大地に叩きつけられた。
ミューモから闇が消えた事で、スールとその上に乗る冬也に、魔獣達の意識が向く。ぎらついた殺意が向けられる中、冬也はスールに問いかける。
「スール。今の感覚を覚えたか?」
「はい、主」
「なら、奴らの相手は任せるぞ」
「畏まりました主。して主は何を?」
「俺はこの地に封じられた神を呼び覚ます」
そう言うと、冬也はペスカと同様にスールの背から飛び降りた。
冬也はミューモの支配地に入ってから、神々の気配を探っていた。遮断でもされているかの様に、一向に神の気配を掴む事は出来なかった。
何らかの意図が働いているのか。もしやこれが、ペスカの言ってた第三者の介入なのか。
理由はわからないが、何か不自然な感覚を覚えた。
もし、第三者がこの事態を引き起こしている根源であるならば、四体の魔獣は単なる手駒でしかない。
ベヒモス、フェンリル、グリフォン、ヒュドラを悪意に染め上げた者、そして神との通信を遮断している者、これが同一であるかはわからない。
それを確かめる為にも、この地に封じられているだろう神を目覚めさせる事は、必要な事であった。
この戦場でやるべき事は多々ある。
巨人達の生存確保。四体の魔獣を止め。封じられた神の目覚め。その全てを行っても、大陸西部の混乱を完全には止められない。あくまでも、混乱の原因を断つ手段に過ぎない。
ただ問題というのは、些細な事が積み重なって大きくなるもの。大きくなった問題を、そのままの状態で捉えるから、解決が困難だと感じる。要因となった事象を紐解き、一つ一つ丁寧に対処すれば、解決は不可能ではない。
巨人達の回復は、現在ペスカが担っている。四体の魔獣は、スールが止める。そして、神は冬也が目覚めさせる。
この場に到着したのは、神の次に力を有するエンシェントドラゴンではない。神二柱とその眷属である。
ミューモや巨人達に敵わない事も、神であれば対処が可能であろう。それが例え神になりたての、ひよっこであろうとも。
冬也は飛び降りながら、神剣を取り出す。猛烈な勢いで落ちていくスピードを乗せて、大地に神剣を突き刺した。
その瞬間に、バキっと大きな音が鳴り響く。その音は、ガラガラと崩れ去る様な音に変わっていった。
「何だ? 結界の一種か? 誰が何の為ってのは、今考える事じゃねぇな」
冬也は少し呟きながら、すぐさま体内の神気を高めた。
「この地に縛られた神よ。俺の神威に応えろ。お前は自由だ。さあ、姿を現せ!」
冬也を中心に光が溢れていく。そして神気が大地に流れる。結界の破壊、大地の修復、それは封じられた神を目覚めさせる。
冬也の神気に呼応する様に、淡い光が現れる。淡い光は徐々に大きさを増し、少しずつ形をなしていく。
淡い光は 細く美しい肢体、柔らかく長い髪、細く美しい顔の女神に姿を変えた。
☆ ☆ ☆
一方ペスカの治療は、迅速そのものだった。
着地したペスカは、直ぐに巨人達の様子をマナを使い診る。ペスカのマナ容量では、全ての巨人を完全に治療する事は出来ない。
よってペスカは、傷を塞ぐ事を優先した。
最初に治療を行ったのはアトラス。倒れた巨人達を守る様に、傷を負ったアトラスに治療を施す。
但し行ったのは、傷を塞ぎ意識を回復させるのみ。痛みは残るし、暫く戦える状態にはならないだろう。
そして、最初にアトラスを治療したのは、この戦場から巨人達を運び出す事が目的であった。
「痛いだろうけど我慢してね。みんなを安全な所まで運んで」
アトラスは強く頷く。アトラスは痛みに耐え、サイクロプス達を運び始める。
上空ではスールのブレスが、ミューモを包んでいた闇を消し飛ばす。ペスカは、次の巨人に目を向けた。
次にペスカが治療したのはスルトであった。
スルトの傷は深く、流れた血の量も多い。傷を止めただけでは足りない。増血の魔法も合わせてかける必要が有る。
ペスカは、瞬時に診断を下し、適切な魔法をかけた。
そしてペスカは走った。
毒に侵されたテュホンとユミル。毒で臓器がグズグズに腐っており、恐らく一番命の危険に晒されているのが、この二体であろう。
内臓の修復には膨大なマナと時間がかかる。二体の巨人には、解毒の魔法をかけた後に、重要な臓器のみ修復していった。
ペスカが巨人達を治療している間に、アトラスが巨人達を運んでいく。最後に残されたのは、テュホンとユミル。二体の巨人を、アトラスが両腕で抱え運ぶのに、ペスカも同乗した。
戦場から少し離れた場所に、巨人達が並べられている。
ペスカは、未だ治療が済んでいない、サイクロプス達の治療に取り掛かった。サイクロプス達には、体のあちこちに深く抉られた様な痕跡がある。幸運なのは、四肢が残っていた位であろう。
骨は折れ、内臓に突き刺さっているのがわかる。それ程に酷い有様で、生きている事自体が不思議であった。
ペスカは、サイクロプスの一族にまとめて回復魔法をかける。みるみる内に傷は塞がり元の体に戻っていく。骨は繋がり、内臓の一部を修復する。
もっとしっかりとした治療を、巨人達に施す必要が有る。しかし簡易的であるが、甚大な損傷の修復を施した。一先ず巨人達の命を繋いだペスカは、深い息を吐いた。
既にペスカのマナは、枯渇寸前である。そして少し座り込んだ。
未だ戦場では戦いが終わっていない。むしろ前哨戦にしか過ぎない。
そして冬也の眷属になり、神龍となったスールは、その本領を発揮しようとしていた。
0
お気に入りに追加
361
あなたにおすすめの小説
平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした
カレイ
恋愛
「平凡なお前ではなくカレンが姉だったらどんなに良かったか」
それが両親の口癖でした。
ええ、ええ、確かに私は容姿も学力も裁縫もダンスも全て人並み程度のただの凡人です。体は弱いが何でも器用にこなす美しい妹と比べるとその差は歴然。
ただ少しばかり先に生まれただけなのに、王太子の婚約者にもなってしまうし。彼も妹の方が良かったといつも嘆いております。
ですから私決めました!
王太子の婚約者という席を妹に譲ることを。
王女殿下は家出を計画中
ゆうゆう
ファンタジー
出来損ないと言われる第3王女様は家出して、自由を謳歌するために奮闘する
家出の計画を進めようとするうちに、過去に起きた様々な事の真実があきらかになったり、距離を置いていた家族との繋がりを再確認したりするうちに、自分の気持ちの変化にも気付いていく…
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。
妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。
しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。
父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。
レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。
その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。
だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~
たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!!
猫刄 紅羽
年齢:18
性別:男
身長:146cm
容姿:幼女
声変わり:まだ
利き手:左
死因:神のミス
神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。
しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。
更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!?
そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか...
的な感じです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる