もふもふと異世界でスローライフを目指します!

カナデ

文字の大きさ
上 下
89 / 95
エリンフォード編

間話 その頃『死の森』で ~オースト爺さん視点~

しおりを挟む
「そろそろエリダナの街へ着いた頃じゃろうなぁ。アリトはあの街でどれだけ驚くかのぅ」

 ふと書き物をした手を止め、傍に置いてある手紙に目を止める。その手紙と荷物が届いたのが二日前。ロンドの町だと書いてあったから、今日か明日にはエリダナの街に着くことだろう。
 思わず手紙と一緒に送って来たマヨネーズを思い出し、笑みがこぼれた。

 本当に『落ち人』は、いやアリトは生きるのに疲れて来ていた儂に、新しい道を教えてくれた。一緒に暮らした日々は、久しぶりに楽しいという感情と生きる喜びを思い出させてくれたように思う。いや、アリトとの暮らしで気づかされたんじゃな。すっかり生きるのに疲れていた自分のことを。
 あの時ー…。スノーを導いたのはこの世界そのものなのか、はたまた何かなのか。アリトをあのままこの森で朽ちさせないで済んだことを儂は何度感謝したじゃろう。


 あの時は、まだ産ませれて間もない(フェンリルは生まれてから十年くらいで一人前となりスノーは六歳だった)フェリルの子、アリトにスノーティアと名付けられたあの子にせがまれて森を歩いていたのじゃ。
 森の奥へ採取や研究に行く時、いつも置いて行くのをつまらないと。だからフェリルが森の歩き方や狩りの仕方を教え始めた頃だった。なので何かに反応したと思ったら駆け出したスノーに驚いて追いかけたんじゃ。まだあの時のスノーでは、森を一人で歩いては襲われても撃退出来ないからの。
 その先で。いきなりその場にいたアリトを見つけたのじゃ。

 あの時は驚いた。慌てて見回しても何かがある訳ではなく、その周囲と変わらぬ森の中じゃった。『死の森』の奥で怪我も見たところなく倒れているなんてありえんからの。
 ただ儂は『落ち人』のことを知っていた。だからその可能性が高いと思ってすぐさまその場の魔力を感知してみたら、奥地という訳ではなかったのに部分的にかなりの魔力濃度を感じとったのじゃ。でもそれだけじゃ。なんでその場、その時にアリトが『落ち人』としてあそこに『落ちて』来たかは何も分かってはおらん。

 もういつ生まれたのかさえも忘れたような儂でも『落ち人』に会ったのは初めてじゃった。ただ『落ち人』が現れたと風の噂で知り、後になって記された文献を読む機会があった。その文献で書かれた『落ち人』は片手と片足を無くしていたと書かれておった。運良く魔獣に殺される前に辺境に住む種族に発見されたが、この世界に落ちて来た時に痛みと共に片手片足を失った、と。

 だから見る限りではどこも怪我もなくそこに倒れていたアリトに驚いたのじゃが。本人は自分の姿が違っていたことに驚いて気を失ったがな。
 世界を『落ちて』来た『落ち人』。どうして落ちて来たのかも、どうして身体が変換されるのかも、謎を追い求めた酔狂な同胞がいたと聞いたがその謎が解けたとは伝わって来てはいない。多分この世界でただ生きるのみの儂らでは知ることのない、知ることは決して出来ない文字通り『世界の謎』なのだろう。

 アリトは見た目が成人前の子供のようになったことを実年齢は二十八だと言って嘆いていたが、この世界では子供のような姿で生まれて死ぬまで過ごす種族もいるくらいだ。見かけには意味などない。アリトの瞳には落ち着きある知性が宿り、儂の知る術もない異世界の知識を持っている。それで十分だと思ったがの。

 アリトとの会話は楽しいものだった。この世界のことを教えながら、アリトの世界のことを知っだのだ。それこそもう何年生きているかも数えるのは遥か昔に止めてしまった儂が思いつきもしなかったことを話し、魔力を使った魔法のことを教えれば、自分の居た世界には魔法は無かったと言いながら突拍子もない『魔法』を語ったのじゃ。その話は容易に儂にイメージをさせるくらいで、儂が魔法として発動出来たくらいじゃった。その魔法を見て、凄い凄いと目をキラキラさせておったが、儂の方がどれ程驚いていたことか。
 アリトのこの世界ではない世界の知識はこの世界では力を持つ。そのことを実感したのじゃ。

 だからこそ儂はアリトには『落ち人』としてではなく、この世界をありのままに見て受け入れて普通に暮らして欲しいと望んだのじゃ。
 『落ち人』は『落ちて』来たとしてもほぼ生きて人里へたどり着くことはない。だから一部の人以外は『落ち人』の存在は知らない。どの国でも『落ち人』がいるとは発表することはないのじゃ。
 じゃが知っているのは逆に言えば人を使う側の人間ばかりじゃ。じゃからもしアリトが『落ち人』で十分に身体を動かせ、異世界の知識も有り、何不自由なくこの世界で暮らして行けるだけの力もあると知れたらどの国でもアリトのことを欲するじゃろう。それは話を聞いた儂が一番理解しておる。

 アリトが権力を求めるのなら、どんな国でも歓迎されるじゃろう。じゃがアリトが求めたのは普通の平穏な暮らしだった。なら生きる術さえ教えるだけでいい。アリトは教えんでも自分が『落ち人』だとバレることの危険性さえ自覚しておったのじゃから。
 まあだからあのままここでアリトと暮らしても良かったんじゃが。じゃがこの世界を知らないが故にこの世界に怯えていては平穏な暮らしとは言えん。ならばこそアリトを外の世界へと放り出したのだ。せっかく無事にこの世界にたどり着いたアリトには、自由にこの世界で生きて貰いたかった。

 アリトにはスノーもいる。身を守れる力も十分に身に着けた。だからいくらでも自分で選んだ場所で自分で選んだ生き方も出来るのじゃ。
 アリトが自分の『寿命が分からない』ことに怯えていることは知っておった。外に『落ち人』の手がかりなどほとんどないのも知っておった。まあ数は少なくとも『落ち人』の生存者がいたということも知っておったがの。旅に出ればその『落ち人』の手がかりまでたどり着くことは叶わなくても、この世界のことはその目で見て知ることになるだろう。

 この世界はアリトから聞いた世界とは全く違う。儂のような長命な種族も、十年も生きられないはかない種族さえ存在しとる。今では混血も進んでおるから、『寿命が分からない』ことはここでは普通なのじゃ。
 じゃがそう儂がどう告げたところで、アリトは実感など出来なかったことじゃろうからの。…儂に比べたら遥かにアリトは短い生となることだろう。例えアリトの居た世界よりも長命となろうとも。


「このムームというのも美味しいの。マヨネーズに通じるものがあるわい。アリトが作ってくれる美味しいものも食材はこの世界の物じゃ。いずれアリトの世界のように美味しい物が溢れることがあるかもしれんの」

 ロンドの町で見つけた!向こうの世界のチーズにそっくりだから、パンにのせて焼いても芋に乗せて焼いても美味しいから!マヨネーズは食べ過ぎないようにな!

 そう楽しそうな文と共に送られて来たムームは我が同胞のエルフが作った物だと。保存がきかないからすぐ食べろとあったからすぐ食べてしまったが、ムーダの乳を加工して作ってあるというムームは儂も初めて食べる味わいじゃったわい。
 食事は身体を動かす為にするようになって久しかったが、アリトが来てからはアリトが作ってくれた食事を食べることによって食事をすることの楽しみも思い出せた。まあ、アリトが異世界風の食事を作ってくれるから、食べたことがない味わいで美味かったから夢中になってしまったのじゃが。

 アリトを旅へと送り出してまた食事も面倒にはなったが、適当に肉を焼いてアリトが作った調味料で味つけするだけでも十分美味いと感じられた。まあ一人で食べる食事が味気ないと思うようになってしまったがの。
 旅に出す口実で美味い物を見つけたら送れと手紙に書いたが、アリトは律儀に見つけた調味料などを料理の仕方を書いた物と一緒に送ってくれる。この世界のものなのに、儂が知らなかった調味料も食べると美味しくて驚いたわい。特にラースじゃ。ラースをあんなに柔らかくして食べる方法があるとは思わなんだ。
 長く生きていてもまだまだ知らないことがあると儂までわくわくしてきたわい。

 お陰でエリンフォードを飛び出して世界を飛び回って調べ回って、やかましく言って来る国や貴族などに煩わされながらも研究し続けている『世界の魔力の偏り』についても、アリトと会ってもっと研究せねばと気持ちを入れなおしたわ。
 永い、永い年月を生きて来たが、アリトと出会ったことでまだまだやりたいことが湧いて来る。ふふふ。キーリエフのヤツの気持ちもちょっとは分かったわ。
 まあそれでもこの『死の森』を出るつもりにはならんがな。ロックに乗れば世界を回るのもすぐじゃ。どこに住んでも変わらんわ。ここでは皆ものんびり暮らせるしの。

 皆と言えばアリトを旅出させた後に、少し拗ねられたわい。アリトはいつもあいつらを楽しそうに撫でまわしておったからの。もふもふ?とか言いながら。恐れられている上級魔獣の、その中でも格上になるやつらもキラキラした目で毛並みに埋まるアリトを拒絶できずに受け入れておったからの。あれは流石に呆れたがのぅ。
 皆もアリトとじゃれるのは気に入っておったから、寂しく思っているんじゃろ。まあちゃんと交代にブラッシングはしてやってるがの。儂とアリトは別らしい。


 エリダナの街は、儂とキーリエフが作った街じゃ。儂は霊山と森を調べつくして外に飛び出し、キーリエフは新しい物を求めて平原へと出ることを望んだ。
 あんな大きな街にしたのはキーリエフだがの。キーリエフの作る新しい物に人が集まり、どんどん大きくなって行った街。キーリエフは変わらん。いくつになっても、常に新しい物を求めて目を輝かせておる。
 だからアリトのことを話して身分証明書を手配した時、さっさとエリダナへ来させろ、何だったら俺がお前のとこに行くとうるさかった。

 あの街はキーリエフのせいで森の奥に棲んでいた妖精族や精霊族が街へと出て来て様々な種族と交わり混血が多い。だからアリトがあの街へ行けば道を見出すのは分かっておった。アリトは物事の裏を読んで自分なりに飲み込むのが上手いからの。
 わざとあの国ではないナブリア国から旅をさせたが。大陸中を周ってからエリンフォードへ行ってもそれはそれでいいと思っておった。

 なあアリト。エリダナの街でお前は何を感じるじゃろうかの?
 なあアリト。お前の前には自由だけが広がっているんじゃ。好きなように、自由に生きていいのじゃ。この世界にお前の世界の知識を持ち込んだって別にかまわない。それで変わるのならそれもこの世界の意思なんじゃろうからの。ただアリトが前に出る必要はないがの。まあそこら辺の自分の身を掛けた選択はアリトはちゃんと出来るだろうからその辺は心配はしとらんがの。

 まあさっさと儂の処にも顔を出して、旅先で作った上手いトンカツを炊き立てのラースラと一緒に食べさせて欲しいがの。卵も乳もそんなに美味い料理になるなら、もっと早く飼育を研究しとけば良かったと思ってしまったくらいじゃ。オウル村で手に入ったら、もっと早く美味い飯が食えたと思うとそれだけが残念じゃ。
 まあそれはその内誰かが解決するじゃろ。ムームも美味かったしの!

 なあアリト。次に会うのが楽しみじゃ。お前の瞳にこの世界がどう映ったか。エリダナの街を見てどう感じたか。どんな顔をして儂に会いに来るんじゃろうな。
 まあ今は次の送ってくる土産を楽しみにしておるよ。

***
おっさん祭りの前に爺さんを( ´艸`)
おらおらなやんちゃな若いころのオースト爺さんをいつか…。
しおりを挟む
1巻から5巻(完結)発売中です。文庫化も始まりました!3巻3/8日発売です!無事に完結巻を刊行できたこと、お礼申し上げます。ありがとうございました!また寺田イサザ先生による、コミカライズ版の3巻まで好評発売中です!どうぞよろしくお願いいたします。
感想 210

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。 「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」 そう言われて、ミュゼは城を追い出された。 しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。 そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!

伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。 いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。 衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!! パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。  *表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*  ー(*)のマークはRシーンがあります。ー  少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。  ホットランキング 1位(2021.10.17)  ファンタジーランキング1位(2021.10.17)  小説ランキング 1位(2021.10.17)  ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。

下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。 ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。